先日、お世話になっているABAエージェンシーとのファミリーミーティングが開かれました。
今回が2回目のミーティングでした。
(1回目の様子はこちらに記録しています)
●セラピーの進捗について
エージェンシー(以下"A"):息子は順調に伸びていて、3歳の基準をほぼクリアした。かなり早いペースだ。
この場合、急激に伸びたというよりは、最初からできた(すでにスキルはあった)のにやらなかったと見るべきだ。アセスメントは、理解したかどうかではなく、行動したかどうかでとる。息子は理解していても行動として出さなかったのだろうと思う。
ただし、これから獲得していくスキルは彼にとっては新しく身につけるものとなる。これまでのようなペースでは伸びないだろう。
親:なぜ出さなかったのか?
A:出すメリットがなかったからだろう。例えば彼は目の前のオモチャで遊んでいる。親が話しかければその声は聞こえているし、内容も理解しているのに、答えることを回避した。あたかも聞いていない、理解していないかのように見えるがそうではない。
それは、答えるよりも目の前のオモチャで遊ぶほうが彼にとってのメリットが大きかったからだ。
この場合の対処としては、回避の成功を減らすことと、適切行動を強化すること、となる。例えばオモチャで遊ぶ手を止め、あるいはオモチャを一度引っ込め、こちらの要求に応えたら褒めて強化し、再び遊ばせる、という風に行うなど。
●親が心掛けることについて
A:息子の会話は2語文、3語文が中心だが、彼の様子を見ていると本当はもっと多くのことを表現したいのがわかる。親は3語文、4語文、5語文でモデリングして彼に言わせてほしい。マンドだけじゃなくタクト(名詞など)もモデリングで言わせてOK。
例:
息子:「赤い車!」
親: 「赤い車が道路を走ってるね」(←モデリング)
息子:「赤い車が道路を走ってるね」(←繰り返させる)
以下は私たちからの相談へのアドバイスです。
●友達とのやり取り
親:一番よく会う女の子が、息子の言うことをどんどん撥ねつけてしまうので (例:息子「来て!」→彼女「行かない!」、「乾杯しよう!」→「しない!」、「また来よう」→「違う!『また行こう』でしょ!」)、萎縮しないか心配している。
A:発語が弱化しているようには見えないので問題ないだろう。無視されるのではなく通じたうえで否定されているので、それはそれで強化されるのかもしれない。
●エアタオル対策
親:トイレのエアタオルを異常に怖がる。トイレに入った途端、エアタオルが視界に入ると腰が引け、私の服やバッグを強く引っ張ってトイレから出ていこうとする。
それでもトイレには入らざるを得ないので、「大丈夫」「エアタオルには触らないから」などと声をかけながら無理やり連れて入るのだが、トイレから出た後も手を洗うこともせず(水道のそばにエアタオルがあるため近づけない) 即座に出ていこうとする。「エアタオル嫌い」というフレーズも一日に何度も口にする。
家ではドライヤーや掃除機はむしろ好きなので、エアタオルの音が嫌いとも思えないのだが。
A:エアタオルを嫌がる子は結構いる。今は息子の関心がかなり強くエアタオルに向いてしまっているし、それに伴い親もエアタオルに関心が強く向いている。
むしろそこに関心が向かい過ぎないように気をつけてみよう。トイレで息子が「エアタオル嫌い」と言ってもあえて別の会話をするとか、エアタオルあったっけ?ぐらいの感じでさっさと通り過ぎる、みたいな対応を心掛けてみて。
●言葉のバリエーション
親:今後のセラピーに入ってくるのだろうが、「嬉しい」「楽しい」「怖い」といった感情を表す言葉や、「暑い」「静か」といった状態を表す言葉を覚えてほしい。
A:もう少し先の段階で習得する言葉。4歳の基準に達する前のメニュー。
●その他
何の話題から出た話だったか忘れたのですが、私自身がとても反省したことがあったので忘れないように書いておきます。
私はよく、これからお風呂に入るときに「お風呂に入る?」「入ろうか?」、歯磨きの前に「歯磨きしようか?」などと声をかけていました。
あるいは外から帰るときも「そろそろ家に帰ろうか?」と言っていました。
これだと息子は「入らなくても良いのかも」「帰らなくても良いのかも」と思ってしまうのだそうです。なのでグズッてみたり、駄々をこねてみたりしてしまう。
息子に選択権があるものなら聞いても良いのでしょうが、選択の余地がないもの(やらなければならないもの、やると決めたもの)であれば、「お風呂に入るよ」「次は歯磨きするよ」「家に帰るよ」とはっきり言うことが望ましいそうです。そしてサッサと済ませること。
言われてみればそりゃそうだ
私自身が、友達との会話でニュアンスをぼかして言うことに慣れてしまっていることが原因だと思います。
気を付けなければと思いました。
今回、言葉が伸びていると言ってもらえて嬉しかったですし、私自身も伸びは感じています。
ただ、3歳の基準をクリアというところは、正直、目の前の息子の様子とは少し違います。
まだクリアしてるとは言えないなあ
今日も同時期に生まれた子と遊びましたが、コミュニケーション力が全然違いました
息子は同じことを何度も繰り返したり、独り言を言ったりと、ちょっと奇妙なところも多いんです。ホントに心配。
でも前を向いて進むのみ!ですね。
明日からもできることを続けていきますよ