奥田健次さんにハマる《3歳3か月》 | 息子の成長日記☆発達障害改善中!

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息子は2歳半で「自閉症スペクトラム(ASD)の疑い」と言われました。親目線で見るとADHDの傾向もあります。
そこから療育をスタートさせ、ABA、身体からのアプローチ、感覚統合、栄養療法など様々な方法を実践してきました。
息子の成長を記録する日記です。

最近また、発達障害に関連する本を読み漁っています。

 

ある方がブログで紹介されていたのをきっかけに読んだのが、奥田健次さんという方の本です。

「子育てブラックジャック」という異名をとる方らしいのですが、私は存じ上げませんでした。

 

とにかく面白いので立て続けに3冊読みました。

 

 

◇奥田健次先生プロフィール◇

兵庫県西宮市出身。専門行動療法士、臨床心理士。発達につまずきのある子とその家族への指導のために、全国各地からの支援要請に応えている心理臨床家。日本国内だけでなく、世界各地から招かれる国際的セラピストである。行動上のあらゆる問題を解決に導くための洗練された技術と、子ども一人ひとりに合わせて完全にオーダーメイド化された奇抜でユニークなアイデア、指導プログラムの緻密さについて、国内外の関係者から絶賛されている。

 

 

最初に読んだのがこの本です。

 

 

行動分析(ABA)ってそもそもなんだっけ?というところを解説してくれる本です。タイトルには「実践編」と入っていますが、私からすると「理論編」という印象です。

 

わかりやすく書いているのですが、それでも難解なところも結構ありました。(私の理解力の問題かもしれません汗

復習を兼ねてもう一度読み直すつもりでいます。

 

この本を読むと、ABAのそもそもの考え方が理解できます。

そうなると、机上での取り組みだけでなく、日常生活全般においてABA的に関わることができるようになるように思います。

 

 

それと、この本を読んで思わず考えてしまったのは、「『心』ってなんだろう」ということ。

別に哲学を語るつもりはないのですが。語れないし涙

 

私の理解によると、行動分析が注目するのはあくまで「行動」であり、「心理状態」とか「悩みの源」とかではないんですよね。

 

例えば学校に行かなくなった子どもに対し、その原因を突き止めて根本から解消する、とかではなく、とりあえず学校に行かせるための工夫をする、というアプローチをとる。

 

トークンを取り入れても良いし(学校に行ったらシールをあげて溜まったらご褒美をあげるとか)、授業を聞かずに塗り絵をしていても良い。

また、家の居心地を悪くして(テレビやゲーム禁止、手伝い必須とか)、相対的に学校のポジションを上げる、みたいなやり方もある。

 

で、とにかく学校に行かせる。

好子や嫌子を操作して「行動」を変えるわけです。

 

奥田先生は「不登校の子どもを学校に行かせるのは簡単だ」と本の中で明快に言われています。

(ただし深刻ないじめがある場合は別のようです)

 

教育評論家などからは「根本的な解決になっとらん!」というお叱りを受けることもあるとのこと。

根本的な解決というのは恐らく、何か大きなストレスが原因ならそれを取り除くとか、乗り越えさせるとか、そういう意味なのだろうと思います。

 

この評論家の指摘は心情的にはわからなくもない。

 

わからなくもないけど、解消できないことって実は案外多いよね、みたいなことも、この年になるとわかってきたりもします。

あるいはすっごくハードルが高かったり、時間のかかることだったりするよなあ、とか。

 

それよりも、行動を変えることで景色が変わってくることもある、ということも経験的に知っていたりもします。年とるといろいろわかりますね

 

だから、ABAの手法を使って行動「だけ」を変えたとしても、実はとても大きな意味があるんじゃないかと思うわけです。

 

心ってなんだろう、と考えてしまったのはその辺りのことです。

心を動かそうとするより、目に見える行動を変えるほうが、いろいろ近道なんじゃない?みたいな。

 

あ、なんだか今日のブログは読書感想文のようになってきた…ニコ

こんなに長く書くつもりはなかったんだけどな。

 

 

残りはあっさり書くぞ。

 

 

次に読んだのはこの本。

すっごく読みやすくて面白かった!

 

 

1冊目の本が理論編だとすると、こちらはケーススタディ編です。

 

子どもに「他害」があったらどうするか?

読字障害にはどう取り組むか?

おねしょ対策は?

癇癪への対応は?

 

といったことが、実際のカウンセリングの経験談として語られています。

 

その方法がどれもとってもユニークで。

この先生の本を読んでいると、療育にはユーモアが欠かせないな、と気づかされます。

楽しくやらないと!ですねWハート

 

すごく面白かったので主人にも読んでほしいと薦めたのですが、彼は毎日の激務で疲れているらしく、この本の漫画版を見つけてポチっていました。

 

確かに漫画のほうがさらに読みやすいウインク

 

 

原作のすべてのエピソードは載っていませんが、面白かったです。

 

 

余計なお世話だと思いますが、この本、タイトルで損してる気が。

だって「アスペルガー」について書かれた本だと勘違いしません!?

 

これはアスペルガーについてだけ書かれた本ではないです。

自閉症、発達障害はもちろん、子育て全般に応用が効く本だなと思いました。

 

 

最後に読んだのがこの本です。

 

子育てプリンシプル 子育てプリンシプル
1,080円
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これは療育ではなく、育児に関する「耳の痛い提言書」、という感じでしょうか。

 

読んでみると、私、ダメ親だガーンと思う箇所がいっぱいもやもや

 

例えば、ルールを決めてきちんと守らせることが大切、とか。

「かわいい」と思うのはいいけど、「かわいそう」と思うのはNG、とか。

イエローカードだけ出し続けてませんか?(子どもには見透かされますよ)とか。

 

耳が痛い滝汗

けど、金言がたくさん。

このタイミングで出会えてよかったなあと思いました。

 

今後もまだもう少し、奥田さんの本を読んでいこうと持っています。

私、ハマるとどんどん読んでいくタチなんで。

 

 

調べてみると奥田さんは現在も相談にのってくれているらしいのですが、3歳未満に限るとのことガーンガーン

 

とはいえ今のところ急いで相談するような案件はないのですが、もし深刻な問題を抱えていらっしゃる方がいたら、奥田先生に相談にのっていただけるのは本当に良いと思います。

奥田先生のHP

 

 

それと、奥田先生が開設された幼稚園が長野にできたとのこと。

ABAをベースにした幼稚園らしく・・・興味津々びっくり

息子を通わせたーい!

 

早速主人に「ねーねー、長野に転勤してほしいなあキョロキョロ」と頼んだら、軽く「OK!」と言われてしまい、逆に腰が引けてしまった私ですが。

東京好きだしな。

 

こちらの幼稚園に通える方たちが心から羨ましいです!