この10日間ほど、息子が一日のうちで何回マンド(要求語)を口にしたかをカウントしています。
ABAセラピストさんからのオーダーで計測しているものです。
マンドとは、
・ちょうだい
・見せて
・とって
という要求のときもあるし、
・ダメ
・やりたくない
・おしまい
という否定の意思表示のときもあるし、
・これなあに?
・○○どこ?
という質問も含まれるそうです。
また、息子が自発的に口にするのはもちろんですが、適切なマンドが思い浮かばないときに親がモデリングを入れ、それに続いて息子が口にする場合もカウントします。
例えば息子が食べ物に黙って手を伸ばしたら、
親: ○○食べたい(←モデリング)
息子:○○食べたい と言わせます。
ちなみに、1つの要求に対して何度も同じマンドを口にしても1回としてカウントしています。例えば私が離れた場所にいて、息子が「ママ来て」を連発してもそれは1回。
ただし例えばイチゴが5粒入ったお皿を私の手元に置き、息子が「イチゴちょうだい」と言ったら1粒渡す、また「もっとイチゴちょうだい」と言ったら2粒目を渡す、の場合は2回とカウントします。
これでカチカチやってます。実際はよく忘れます
現在の状況ですが、息子と朝から晩までベッタリ一緒に過ごす日は1日に200回強のマンドを口にしています。
寝ている時間を除けば12~13時間くらい一緒にいるので、1時間に15回マンドを口にしている計算になります。4分に1回は口にしているということになります。
結構たくさん言ってるんだなあという印象ですが、実際これが多いのか少ないのか、評価のほどはわかりません。
現在セラピストさんが自宅に来てくれるのは週に1回3時間ですが、セラピーの時間中は、3時間の中だけで200回くらいのマンドを引き出しています。途中にトイレがあったりマッチング課題があったりもするのに、そう考えるとスゴイ数です
例えばプラレールの線路を息子に見せ、息子に「線路ちょうだい」と言わせて1つめの線路を渡す。2つめもすぐには渡さず、息子が「線路もっとちょうだい」と言ってから次を渡す、とか。
プラレールで遊び始めるとわざとレールを手で遮り、息子に「よけて」と言わせてから手をどける、とか。
息子は発音が不明瞭なので、ぼんやり言えた時もセラピストさんは結構な頻度でモデリングを入れています。それも大きな声で明快に、ゆっくり、息子に聞かせています。
そして息子がマンドを言うと「上手~!」「うまく言えたね」と褒め言葉(&笑顔)を必ず入れてくれます。
これだけ濃密にセラピーをしてくれる成果が日常の200回のマンドにつながっているのでしょうね。
私と主人もまた、セラピストさんのやり方を参考に、日常的に息子のマンドを引き出す努力をしているつもりです。
そしてマンドにはできるだけ気前よく答えています。
最近心掛けているのは、息子の言葉に1~2語加えることです。
例えば、
息子:ママ、ゾウさん歌って
母 :ママ、ゾウさんの歌、歌って(←モデリング)
息子:ママ、ゾウさんの歌、歌って
母 :(歌ってあげる) という感じ。
忘れずに都度モデリングを入れていると、2~3日で定着する印象です。
マンド(要求語)はタクト(モノの名前とか)と違い、言葉にすれば要求が叶うので、出始めるとどんどん増えると何かの本で読みました。
要求が叶うこと自体が強化子になるということかな。
そういえば、初めてリタリコに通ったとき(去年の8月です)、先生が息子に最初に教えてくださったのが「ちょうだい」でした。
と言っても当時息子は喋れなかったので、言葉ではなく両手を差し出すジェスチャー(これをマカトンというそうです)を教えてくれたのでした。
あれから10か月。
ずいぶん言葉が増えました
ちなみに今日息子が口にしたマンドで笑ってしまったのは、
「ママ、○ちゃんの爪、マニキュアかいて」でした。
彼は足の指を示していたので、
「ママ、○ちゃんの足の爪に、マニキュア塗って」 と修正しました
先日私がペディキュアを塗っていたのをしっかり見ていたようです。
その時「これなあに?」と聞かれ「マニキュアだよ」と教えていたのでした。
息子は「塗って」という言葉が思い浮かばなかったらしく、知っているボキャブラリーの「かいて」という言葉でなんとか表現しようとしている姿が可愛かった
ただマンドは修正したものの、要求は叶えませんでした。
だって3歳児、しかも男の子、マニキュアはダメですよー