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谷外小学校と庄山城跡(城山)。
 
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東峰山頂から南東方向を望む。やや右の一番尖ったところが桶居山?
 
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東峰山頂で、リングプルタブ(分離型)を発見!1980年代に思いを馳せる!
 
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この山で、ほぼ必ず紹介される東峰山頂のケルン。
 
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登山口のひとつ、庄大歳神社から下山。
 
 
 庄山城跡(城山)は、姫路市飾東町にある標高193.9メートルの山です。
 
 日本史にはちょっと疎い私ですが、黒田官兵衛ゆかりの国府山城跡(妻鹿城跡)に数回登り・・・
 
 
 置塩城跡にも登りました。
 
 姫路バイパスを通るたび気になっていたのが苫編山でしたが、山陽自動車道や播但連絡道路を通るたび気になっていたのが、今回の庄山城跡がある城山です。ところが他サイトを見ると、山道があまり手入れされておらず、藪漕ぎを覚悟しなければならないような内容でした。
 このたび、「広報ひめじ」2015年8月号を読んでみると、昔より山道が整備されているような記事がありましたので、チャレンジしてみました。
 
 
 思い返せば、姫路市夢前町の置塩城跡がある山も「城山」、姫路市豊富町太尾にも標高132.5メートルの「城山」があります。姫路市家島町にも標高61.8メートルの「城山」があります。さらに、姫路市安富町にも三森城址がある標高240メートルの「城山」があります(金網で山歩きできないとの情報も)。隣りの太子町には、標高249.9メートルで一等三角点のある「城山」があり、隣りの宍粟市には、標高458メートルの「城山(じょうやま)」があります。たつの市には、同じく標高458メートルの「城山(きのやま、亀山とも)」があります。加古川市には、中道子山城跡のある標高271.3メートルの「(志方の)城山」と、八幡町にある標高85メートルの「(西条の)城山(じょやま)」の二つがあります。
 
 最初、谷外小学校の西、天満宮の東から登ろうとしたのですが、山道が藪になって消失しており、断念しました。もしくは、私が道を発見できなかっただけかもしれません。下記リンク先の下山路です。
 
 そこで、豊国旧372号線登山口から登ることにしました。他サイトで「ラッキー工芸前登山口」とされているところです。以前と比べて、地元の有志の方のおかげで、道は整備されているようで、現在ラミネート加工された表示があります。しかし、その表示に「十分草刈りしていませんので、お勧めしません。」の文言が・・・。とりあえず、登ってみることにしました。
 
 今までで一番クモの巣に悩まされたのは、小野アルプスを一番北西の福甸峠から歩いたときですが、
 
 今回の庄山城跡が、ワースト1となりました。目の前で短めの棒切れを上下に振りながら歩きましたが、下山後は先が黄色い綿菓子のようになってしまいました。クモの糸は、集めると黄色いことを発見しましたが、種によって違うのかもしれません。
 また、表示の通り途中まではあまり手入されていない藪で、長袖で登るべきだったと後悔しました。かなりのササとシダでした。このルートで登るのならば、12月から3月が適しているでしょう。
 岩肌には、オレンジ色の地衣類らしきものが見られましたが、おそらく小野アルプスの紅山で見たものと同じだと思います。
 途中から、急に人工的に刈られた山道となり、快適さは増しました。地元の方々、ありがとうございます。ちなみに、クモの巣は、あいかわらずの量でした。
 
 西峰頂上は、それほど展望が良い訳ではないので、東峰頂上が今回のメインとなります。地面を眺めてみると、何と分離式のリングプルタブが落ちていました。三枚目の画像の通りです。錆びていないところをみると、アルミ製なのでしょう。最近の若い方は、これを見ても何の感慨もないとは思いますが、かつて公道をはじめとする公共の場所で、タバコの吸い殻とともにポイ捨てされたゴミ、ワースト1を争っていたシロモノです。ひとことで表現すると、どのジュースも飲むときに、この画像の部分だけ外れていた訳です。缶コーヒーや缶コーラを飲んだ後、一部の人があまりにもポイポイ捨てるので、飲み口を開けても本体から分離しないステイオンタブ式に切り替わりました。おそらく、このリングプルタブは1980年代のもので、この山頂を25年くらい見守り続けてきたことになります。
 また、その近くには昭和63年に谷外小学校の6年生が作製したケルンがあります。四枚目の画像の通りです。この子どもたちも、現在では自分とそう変わらない年齢になっていることだろうと、ケルンとリングプルタブを交互に眺めながら、思いを馳せていました。下手をすると、自分よりもこのケルンの方が、長い間この世に存在しているかもしれません。
 
 東峰から西峰、そして庄大歳神社までも、かなり整備された道で、クモの巣の件を除いては、歩きやすかったです。今回の山歩きは、誰とも全く会うことなく、山の自然と歴史ロマンを満喫することができました。どうやら、城山中学校の北側にも登山口があるようで、そちらはもっと整備されているのかもしれませんので、次回の課題としたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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