寿司辰(新宿)/~スワローズ鮨屋~ | 夢酔亭主人のオムライス食日記

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日本シリーズも第2戦。つまらない試合が続く。


西新宿思い出横丁。


私たちの世代はションベン横丁と言った方が馴染み深いかもしれない。


この思い出横丁は焼鳥や居酒屋の店が多いが、1軒だけ鮨屋もある。


寿司辰さん。


戦後の闇市からの創業で現在は2代目。


友人と中華料理店で飲み、独りでバーで飲みながら、一応予約の電話をして訪問したが、カウンターだけの店内はびっしり埋まってて入れない。


仕方がないので、前の焼鳥屋の辰の家で時間つなぎ。


ここも寿司辰さんがやっているお店なのだ。


ビールとネギマを注文。


ネギマは鶏肉ではなく豚バラ。


脂が多い分ビールで流し込む時の爽快さは格別だ。


お席空きましたよ~!と向かいの寿司辰さんから声がかかり、1,200円を払って移動。


空いたといっても正式の席ではなく付け台の角っ子。


レギュラーにはなれない補欠の気分だ(笑)


熱燗を二合徳利でお願いする。


実はこの店の主人は昔からのスワローズファン。


ただのファンではない。


熱狂的、狂信的と言ってもいいくらいの筋金入り。


実は先月、優勝争いをしている時も訪問した。


テレビではヤクルト対読売。


2アウト1,3塁でバッター小林。


スワローズのピンチに親方の心は鮨をにぎるどころじゃない(笑)


「そいつは敬遠でいいから!」


そういったとたんにストライクを投げる小川。


「敬遠で良いんだって~、おい!寿司辰が敬遠しろって神宮球場へ電話しろ!」


結果敬遠で満塁になり、マイコラスがタイムリーを打った途端に、テレビのリモコンをポチッ!


エ~ッと騒ぐ客に、「これから野球の話は禁止!」


おやじ~、テレビつけろよ~。


ダメと言ったらダメ。


困っている読売ファンと大笑いするワタシ。


それでもみんなここの鮨を食い、親方と喋るのが大好きな客ばかり。


他球団のファンにもスワローズの魅力を熱心に語る親方だが、客には読売の超大物OBも常連らしい。


この日4軒目の訪問でお腹も半分ほど埋まってたので、最初から鮨をおまかせで注文。


トップバッターは金目鯛。


いきなりのスーパースターの登場だ。


塩が振ってあり、金目の甘さが引き立つ。


ちょうど2人客が帰り、レギュラー席確保(笑)


続いて車海老、鯵のシブい種が続く。


昔ながらの江戸前寿司で、煮切りが塗ってあるのでそのまま口に放り込めばいい。


銀座の高級鮨のように見栄えは良くなくても、力強い魅力に溢れている。


4番バッターのトロ。


今年のハタケはすごかったけど、カネに目がくらみFA宣言などしないでね(笑)


ここで酢生姜をつまみ口の中をサッパリリセット。


最近赤い酢生姜って見かけなくなったな~。


親方との会話はもちろんスワローズ。


「親方さ、優勝ってのはこんなに気持ちいいもんなのかね~」


「ホント、久しぶりに忙しくて困っちゃいますよ」


下位打線は、ホタテ、穴子、サヨリが続く。


5番のホタテはウニを背負って登場。味は塩のみ。


絶品だと褒めたら、
「この前さぁ~北海道の鮨屋がパックっていきやがったんだよ~(笑)」


ウイスキーを水割りで注文。


つまみにどうぞ!っとゲソを切ってくれる。


ぶりといくら。


ラストバッターはトロタクの巻物。


しみじみ旨いあさりの味噌汁で暖まる。


お会計は全部でたった5千円の思い出横丁価格。


スワローズもカネ儲けのヘタな球団だが、この店もいつも客に優しい。


日本シリーズが終わったら祝勝会でまた来るね!

そう約束し店を後にした。


美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」


【お店】 
・寿司辰
・東京都新宿区西新宿1-2-7
http://shinjuku-omoide.com/shop/sushitatsu/index.html


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