江戸そばの三大暖簾は、藪、更科、砂場。
更科は大名蕎麦と言われるように大名屋敷で流行った店で、最も庶民に愛されたのは藪そば。
お店紹介
隅田川を挟んで「かんだ」の弟が創業した「並木藪」とほぼ向かい合っているが、2つの名店があるのは羨ましい。
品書き
藪そば系では徳利には袴を履かせるが、雰囲気もあっていいものだ。
蕎麦味噌が付くのも藪そば系共通。
これを一口舐めると、これからの展開が楽しみになって来る。
いわばオペラの序曲のようなものだ。
お料理登場
天ぷら蕎麦から蕎麦を抜いたもの。
昔の蕎麦屋では天ぷらといえば芝海老のかき揚げの事で、海老を1尾揚げるなんてものは天麩羅屋の仕事として区別していたそうだ。
七色をたっぷりふりかけ、お箸入刀!
つゆを沁み込んだ天ぷらの中はたっぷりの芝海老。
普通の1人前で、中は2人前、大は3人前となるので注文する際には気を付けてくださいね。
天ぷらと蕎麦を食べるんなら、天ぷら蕎麦にすればいいじゃないか?
そういう人もいるだろうが、それを「野暮」という。
それではいただきます

これを田舎の蕎麦のようにチャポンと浸けたらとても食べられない辛さなのだ。
空気を含ませながら噛まずに啜る。
最初に蕎麦の風味が立ち、最後につゆとそばが口の中で一つに合わさる。
「藪そば」と名乗っていてもまったく関係のない偽物も多いので、是非正当な流れをくむ「藪そば」を味わってほしい。
美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
本日の動画コーナー
お店情報 夢シュラン★★★
・吾妻橋藪そば
・東京都墨田区吾妻橋1-11-2





































































