「浅草の蕎麦を楽しもう」シリーズ第5弾!
今回の訪問は浅草から隅田川を渡っての吾妻橋へ・・・
同じ浅草エリアなんだが住所は墨田区。
駒形橋を渡ると目の前に現れるのが、吾妻橋藪そばさん。
橋の手前には藪御三家のひとつ並木藪蕎麦があるが、実力では吾妻橋の方に軍配が上がるだろう。
「酒を飲まないなら蕎麦屋に来るんじゃねえ!」と喝破したのは池波正太郎先生。
確かに美味しい蕎麦を食べるためには日本酒は欠かせない。
そう思うとこの1週間はお茶やお水で我慢するのはつらかった(笑)
あって嬉しい菊正宗。
藪蕎麦系では徳利には袴を履かせるが、雰囲気もあっていいものだ。
蕎麦味噌が付くのも藪蕎麦系共通。
これを一口舐めると、これからの展開が楽しみになって来る。
いわばオペラの序曲のようなものだ。
●鳥わさ(540円)
この美味しさを表現する文章力がないのがもどかしいが、とにかく食べてごらん。
一度食べたらヤミツキになる事間違いなし!
「すいませ~ん!玉子焼きなくなったの?」
実は・・・忙しいお昼時に注文が集中すると店が回らなくなるとの事で、メニューから消したけどちゃんとありますよとの嬉しい一言。
大と小のサイズがあるが、小で注文。
●玉子焼き小(864円)
鳥わさで飲む時はお酒も真剣勝負って感じだったが、玉子焼きに変わると、お酒もホッとしたような優しい味に変化する。
蕎麦屋の玉子焼きでは、「神田まつや」がいちばんのお気に入りだが、見た目は無骨なこの玉子焼も大好き。
蕎麦は腹具合によって大、中、小と選べるのもお客に親切なお店だという事が分る。
玉子焼きが入ったので、蕎麦は小でお願いした。
●もりそば小(756円)
かんだやぶそばの流れをくむお店だが、細く打たれた正統派蕎麦は見るからに気品があって美しい。
最初は何もつけずに蕎麦だけチュルン。
蕎麦の風味、喉越しの良さはまさに正統派の藪そば。
藪そば系なのでつゆはもちろん辛い。
並木ほどの尋常を超える辛さじゃないが、それでも先の方を少し浸けるだけでいい。
半分ほど食べ終えたところで、本山葵で爽やかな蕎麦に変身させましょう。
やかんで注ぐ蕎麦湯。
ネギを投入し、3回に薄めながら飲み干した時の幸福感は格別。
美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
【お店】 ★★★
・吾妻橋藪そば
・東京都墨田区吾妻橋1-11-2
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