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【 にじのねいろソルフェージュ 譜読み編 】

~夢中で遊んで☆気づけば読めていた~

 


 

Stage2-1 識別の段階の躓き1 ~紙の上の上下左右が分かるまで~


子どもに読譜を教える方法論として、五線を排して、高さ比べをさせる、というメソッドがあります。

符頭を初めから右脳で認識させ、いくつかの音符を同時に認識させるこの方法は、楽譜を読む事の本質をついた、非常に素晴らしい方法論だと思います。

ところが、このメソッドの実施には、最低限クリアしておかなくてはならない発達段階があります。

それは、“紙上の上下左右が分かる” という段階です。

え?

と、思われた方。

考えてみてください。

私たち大人が、紙の上で、“上”と思っている方角は、たとえば平らな机の上に置かれた紙で考えるなら、空間的には、“奥” に当たりますよね?

そうなんです。

私たち大人が、当たり前みたいに紙上の上下と思っているものは、子どもにとってもそうとは限らないんですよ。

ここの、共通認識ができて初めて、

“符頭の上がり下がり”

を判断できるわけです。

私たちの生きている世界は“三次元”ですから、子どもは、紙の上の上下よりも先に、空間の上下感覚を身につけます。

ここでは詳しい説明は省きますが、これには“前庭覚”と呼ばれる無意識感覚が関わっています。
(詳しく知りたい方はググってくださいね💕)

その空間の上下を認識するには、自分自身の身体の認識が確かでないとできません。

同じく詳しい説明は省きますが、これには“固有受容覚”と呼ばれる無意識感覚が関わっています。(同じく知りたい方はググってくださいね💕)

そして、自分の身体の認識、空間の認識の育ちによって、時間の感覚が育っていきます。

空間が感じられないと、時間も感じられないという事です。

ちなみに、【にじのねいろソルフェージュ】のリズム関係のトレーニングは、身体・空間・時間の3点セットを育てるのにも役立ちます。

このあたりの詳しいことは、リズム関係の記事でまとめて書きたいと思いますが、とにかく、ちびっ子が、紙の上の上下をばっちり認識できるようになるには、個人差がある、という点だけを、今回は押さえておきたいと思います。

では、それまで楽譜は放っておくのか?

いえいえ。

身体を使って覚えちゃえばいいんですよ。

コーチング理論に、優位感覚という考えがありますが、赤ちゃんは全員、触覚優位で生まれてきます。

これが、年齢と共に視覚優位、聴覚優位、言語感覚優位と別れていきますが、小学校入学までは、ほとんどの子どもが強い触覚からの学習能力を保っています。

しかも、意識が5感のうち、触覚だけが、先ほどからちょこちょこ出ている“無意識感覚”も兼ねているんです。

つまり、触覚を多用することで、意識の領域からも、無意識の領域からも、両方向から刺激されるので、短期間で無理なく識別が可能になる、ということ。

【にじのねいろソルフェージュ】に記載の、【顔どれみ】と、その活用例は、そんな理論に基づいて作りました。

解説に記載の活用場面全てで、【顔どれみ】を多用していただけたら、あっという間に識別の段階はクリア!

ですよ♪



という事で、無事に(笑)宣伝までたどり着いたところで、今回はここまで。

ちょっと日常的でない言葉がいっぱい出てきてしまってすみません。

ご意見ご質問、お待ちしています。

お返事は個々にはできませんが、できる限り、こちらの記事にて取り上げさせていただきたいと思います。

ということで、次回のお題はこちら。

同じく識別の段階で、~上下対称が同じに見える~

です。

乞うご期待♪





 

 

 

 

 

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