学習者の指のお困りごと
ピアノの先生のお困りごと
どちらもNo.1といえるのが
親指マムシ指です。
ピアノでは
関節が凹むことを
マムシ指と言っているので
他の指の関節が
凹んでいるのも
マムシ指と言います。
本来はそちらも直して
綺麗なフォームにした方が
良いのですが
一番困るのは
親指なのです。
それは親指が
他の指とは違う
複雑で多岐に渡る
使い方をするからなのです。
そのうちの一つ
指くぐりについて
見ていきましょう。
スケール・アルペジオに代表される
他の指の下をくぐる動作は
親指特有の使い方です。
この時に必要なことは以下の3つです。
①親指が立ち上げられる
②親指の付け根(拇指球)が脱力できる
③手首が脱力してスライドできる
①親指が立ち上げられる
というのは
親指を脱力して
自然に落として
打鍵する
の逆です。
付け根の手首から
親指を立てて弾くのです。
そうして
手指のドーム型を高く保たないと
親指は他の指の下を
くぐれません。
ここでは
2〜5指の第三関節も
同じように高く保って
キープし続けます。
この基本形を常に維持することで
スムーズなスケール・アルペジオが
実現します。
親指を立てるということは
手首から指が一本になる
ということ。
マムシ指で途中の関節が凹んでいたら
一本になりません。
②親指の付け根(拇指球)が脱力できる
拇指球とは
親指の付け根の筋肉です。
内側に畳めば
盛り上がって膨らむところ。
これを
内側に畳んだり
外側へ拡げたりします。
この動きを素早くするには
脱力の精度を高める必要があります。
親指第二関節がマムシ指の場合
拇指球が縮んで緊張したままです。
そのままだと親指は
素早く畳んだり拡げたりするのが
難しくなります。
親指第一関節がひどく凸って
緊張しているのも
親指第二関節が凹む
原因になりますので
伸ばす練習をします。
③手首が脱力してスライドできる
手首は親指と関係ないのでは?
と思われるかもしれません。
ところが
とても関係があるのです。
拇指球は手首から直結しています。
親指の骨の付け根は手首です。
親指は手首から動く
と言ってもよいのです。
だから
手首の脱力は
親指の動きと大いに関連しています。
手首が固まったまま
親指の拇指球を脱力するのは
難しいので
まず手首を脱力します。
そして手首を横にスライドすると
親指は無理にくぐさなくても
次の音のところへ運ばれるので
初歩のスケールは
手首を使うのがオススメです。
スケール・アルペジオの
レガートのためにも
手首の脱力と素早いスライドは
必須です。
親指マムシ指を直すためには
手首脱力→拇指球脱力→
第二関節ケア→第一関節ケア
という順番になります。
『マムシ指ケアセミナー』では
その順番で
簡単なフィンガートレーニングを
丁寧に積み重ねていきます。
ピアノの先生にとっては
生徒さんのマムシ指克服は必須。
学習者の方
諦めていた方も
いるかもしれませんが
直す方法はあります。
なんと
親指の機能を最大限にする
というオマケつき。
本当は逆なんですけどね。
ベストな親指を作るためには
マムシ指克服が通り道にある
ということです。
少人数で丁寧に
実践指導するセミナー
そして親指マムシ指を
直せる方法
予防できる方法
に特化したものは
見たことがありません。
京都残席2名東京残席3名