TODAY'S
 
思い切って「署名活動」行います。

※初回公開日は令和6年1月16日です。

 

 近年は「NHK紅白歌合戦」が「若者より」と言われており、昨年はK-popと括られる歌手は7組(前回比+2)となった。更に、昨年は特定の事務所への忖度が民放であったことが大きく報じられたが、未だにその傾向は払拭できていないだろう。

 今回はこのようなことを含めて、簡単な「署名活動」を行いたいと考えその想いと実施方法をこのブログ記事で書くことにした。

↓↓署名活動に関する最新記事↓↓

 

  NHK紅白はテレビを映し出している

 「第74回NHK紅白歌合戦」はNHK総合での視聴率が1部(前半)で29.0%、2部(後半)で31.9%だった。紅白史上最も低くなったが、放送前はSMILE-UP.が出場しないため、視聴率が全体で20%に入ると言われたが、そうとはならなかった。更に、紅白はラジオ第1、BSプレミアム4K、BS8K、NHK+で放送されているため、放送媒体の多様化で分散した可能性もある。事実、YOASOBIの歌唱後、X(旧Twitter)で「#YOASOBI」が世界トレンド2位となったのは紅白が注目されていたことに尽きるだろう。

 令和5年11月13日(月)に出場者が発表された。その時点のオリコンランキング、「合算シングル」と「合算アルバム」の1~10位に登場した歌手の回数をまとめたところ、下の表となった(※網掛けが11/13時点の出場歌手)。

 これを見ると登場回数が多い歌手が出場していることが読み取れる。一方で、演歌・歌謡曲と捉えられる歌手は山内惠介とさだまさし(グレープ)しかいないことも分かる。勿論、両者とも紅白には出場している。

 一方で、出場者発表までにNHKの音楽番組に出演した歌手もまとめた。集計は「うたコン(35回)」、「SONGS(19回)」、「The Covers(総合では5回)」、「Venue101(35回)」を中心に「その他」には「NHK MUSIC SPECIAL」や「ライブ・エール」などが含まれており、「ニュージェネ!(旧名:ザ・少年倶楽部)」や「新・BS日本のうた」「NHKのど自慢」は含まれていない。集計した表を下で示す(※網掛けが11/13時点の出場歌手)。

 これを見ても出演回数の多い歌手が出場していることが読み取れる。しかし、その名前を見ると演歌・歌謡曲と捉えられる歌手が多くを占めている。

 ここで注目して頂きたい項目は「うたコン」と「Venue101」の出演者の違いだ。NHKが放送している地上波の音楽番組は3段階に分けられていると筆者は感じている。

  • うたコン:全世代向け、20時台(ゴールデンタイム)
  • Venue101:若者向け、23時台
  • SONGS・NHK MUSIC SPECIAL:音楽ファン向け(全世代向け)、22時台

 このように区分して、各世代へ音楽情報を提供しているように感じる。これは視聴率でも表れており「うたコン」が最も高く、「SONGS」がその次に高く、「Venue101」が最も低い。そのように考えれば「うたコン」のような選考で紅白も行えば多くの世代が楽しめるだろう。

 しかし、民放が放送している地上波の音楽番組は「Venue101」をベースに、そこへJ-popの大御所が数人出演するぐらいで構成されている。出場者発表までに地上波・民放で放送されたテレビ朝日系「MUSIC STATION」とTBS系「CDTVライブ!ライブ!」に出演した歌手の出演回数をまとめた。この2番組はレギュラー放送で全世代に向けて放送しているため、上で示したNHKの音楽番組では「うたコン」が相当するだろう(※網掛けが11/13時点の出場歌手)。

 このように、出演者には偏りがあり「演歌・歌謡曲」の歌手は当然のことながら、往年の歌手の出演も少ない。

 そのため、多数決と同じだ。NHKがどれだけ演歌・歌謡曲歌手の魅力を発信しても、民放が若手J-pop歌手やK-pop歌手の魅力を発信すれば、民放の方が強くなる。その影響が紅白に出ていると感じる。

 一般に「演歌・歌謡曲歌手の新曲を知ってますか」と「K-pop歌手の新曲を知ってますか」の2つを投げかけ、新曲を聴かせると前者の方が「知らない」の数が多くなるように感じる。

 そんな中での紅白に出場した演歌・歌謡曲歌手全員が視聴者から魅力的に感じられたかは定かではない。「これはどうなの?」と思うシーンもあったことは事実だ。これはNHKの制作側の責任だ。だが、筆者の受け止めとしては、9年間に及ぶ「演歌歌手にカバー楽曲を歌唱させる」ことが無くなったことは評価しており、どの歌手からも歌手が持つ力を感じることができた。これについては前回の記事で確認してもらいたい。

↓↓前回の記事↓↓

 

音楽のジャンルとは

 この部分も筆者が何度もブログ記事で投げかけていることだ。

 まず、「歌謡曲」を辞書で引くと「日本に伝わる様々な音楽と欧米の音楽の混合から生まれた流行歌の総称(広辞苑)」と出ている。この「歌謡曲」に続く日本のポップミュージックを「J-pop」として親しまれている。そのため、境界は非常に曖昧だ。「J-pop」を「歌謡曲」と言っても間違いではない。実際に、布施明は「SONGS(NHK総合)」で自身のことを「ポップミュージシャン」と表現していた。現在は、演歌も若者に聴いてもらおうと、こぶしを入れずに歌唱したり、ダンスナンバーのような編曲を行ったりと「J-pop」に寄ってきている部分もある。

 また、「K-pop」は「J-pop」からインスピレーションを受けているポップスのことだ。事実、「TWICE」や「NiziU」、「Stray Kids」のプロデューサーであるJ.Y.Parkは桑田佳祐やチェッカーズ、安全地帯らが奏でる音楽に衝撃を受け、現在の仕事を行っているそうだ。この事実から、「紅白に出場できる」と言うわけでないが、紅白に出場している歌手は「歌謡曲」からの繋がりがあることは知っておく必要があるだろう。

 つまり、歌謡曲から始まった日本における音楽がこれだけ多様になっている。しかし、民放はその上物だけをクローズアップし、中心にあるものを見つめてみないことには問題があるだろう。

 

  民放は「演歌・歌謡曲」を捨てた?

 新聞記者が決める年に一度の音楽の評価会である「日本レコード大賞」。これの授賞式を放映しているテレビ局がTBSだ。選考には「新聞記者」と言う名目があるが、放映側の意見も含まれている。昨年では、優秀作品賞にYOASOBIの「アイドル」が選出されていないことが大きな注目を浴びたが、演歌の楽曲でも選出と売り上げや話題性などが相応していない。

 余談になるが、「日本レコード大賞」の優秀作品賞は「大衆の強い支持を得、芸術性、独創性、企画性に優れ、その年度を反映したと認められた作品(日本作詞家協会)」となっており決して売り上げだけではない。しかし、結果を見ると売り上げ1位となった歌手が大賞となったことで優秀作品賞全体の審査基準と選出が乖離があるようにも思えた。

 話を戻して、民放はCMが付かないような番組は放送できない。近年の物価高騰などで番組制作が厳しくなっていることは理解できるが、その影響が出演者の選考にも影響していることは「第65回輝く!日本レコード大賞」を見ても良くわかる。しかし、一番重要なことは”テレビ”と言う多くの人へ向けて放送している媒体の番組が多くの人へ届いていないことに問題がある。これは地上波・民放の音楽番組を見ても、ワイドショーのエンタメコーナーを見ても伺える。

 ここで、近年の地上波・民放の「演歌・歌謡曲歌手」扱いについて、NHKと比較してみていこう(一例)。

【紅白関連】

  • 桑田佳祐が坂本冬美に制作した「ブッダのように私は死んだ」について、民放の多くはワイドショーで取り上げたが、音楽番組での歌唱は「MUSIC FAIR(フジテレビ系)」のみ(テレビ初歌唱は「うたコン」、紅白でも歌唱)。‐2020年
  • 野口五郎は桑田佳祐が発表した「時代遅れのRock'n'Roll Band」に参加し、注目を浴びた。民放の多くはワイドショーで取り上げたが、関連の話題での音楽番組出演はなかった。(関連する話題を「うたコン」で行い、紅白で「時代遅れ‐」歌唱)。‐2022年

【J-popに通じる演歌・歌謡曲歌手】

  • 丘みどり:米米CLUBのメンバー・フラッシュ金子(金子隆博)が作曲した「椿姫咲いた」は民放の音楽番組での歌唱はなかった(音楽番組での歌唱は「うたコン」のみ)。‐2023年
  • 新浜レオン:「窓ふきダンス」で若者から話題となった「名探偵コナン 犯人の犯沢さん」主題歌「捕まえて、今夜。」は民放の音楽番組での歌唱はなかった(注目された昨年の歌唱は「うたコン」のみ)。‐2022~2023年
  • 山内惠介:織田哲郎やクレージーケンバンド・横山剣らからの楽曲提供があり、J-popのカバーもしているジャンルを超えた歌手であるが、民放の音楽番組での歌唱はない(「うたコン」ではカバー楽曲から自身の楽曲を歌唱している)。

 これは全て、地上波・民放の話題だ。BSでの音楽番組には多く出演しているが、重要なのは多様な世代の人が視聴する番組への出演なのだ。バラエティー番組には上で挙げた歌手が出演していることがあるが「どんな曲を歌っているか」が一番大切なことだ。

 上で挙げた歌手のファンや、「演歌歌・謡曲」やそれを歌う歌手のファンにしてみれば「まだまだ魅力がある」と思う事柄や歌手は沢山いるだろう。それを多くの人が知っていないことは大変勿体ないことだ。そのためには「NHK総合」含めて、幅広い音楽番組への出演が最も効果的である。そのためには、全体を変化させる動機付けが必要だ。

 

 署名活動への発起

 筆者は昨年「全世代対象NHK紅白歌合戦世論調査」を行い、90件を超える回答が集まり、多様な意見をいただいた。これについてのブログ記事を「紅白は社会を映し出す鏡だ」との見出しで公開した。

↓↓ブログ記事↓↓

 また、この記事や紅白予想などには最後にNHKの問い合わせリンクを付け、「番組をより良くしていこう」と投げかけたが、紅白についての批判の多くはSNSに集中し、その内容は憶測的で正確ともいえないネット記事を受けた挑発的な意見や事務所を宗教団体のように捉え、信者のようになっている一部ファンの攻撃的な意見が多く飛び交っていたように感じる。

 しかし、「第74回NHK紅白歌合戦」関連の記事を書くために多くの事柄を調べるにつれて、NHKへの意見だけではこの状態を変えることが出来ず、音楽番組全体を変えていく必要があると思った。

 今回のブログ記事では「NHK紅白歌合戦」を例に取り、説明している部分が多くなった。これは紅白ファンだからではなく「NHK紅白歌合戦」がテレビの指標となっている部分が多いと思っている部分があるからだ。

 そのうえで、”テレビ”という多くの世代が多様な情報を得ることが出来るメディア媒体は、現代の貴重な世代間への”架け橋”になる。現在は「昭和レトロ・平成レトロ」として若者世代から「昭和歌謡」が注目を集めている。そのため、現代の「演歌・歌謡曲」も届け方によっては若者からも必ず支持を得られる。上で書いた新浜レオンの「捕まえて、今夜。」もテレビアニメの主題歌からヒットしている。だからこそ、テレビの果たす役割はSNSが発達した現在でも重要である。

 このようなことから、「署名活動」と言う名目で上で書いた地上波・民放の音楽番組を多くの世代が楽しめるように変えるべく皆さんからのお力をお借りしたいと考えている。勿論、これはMUSIC LIFEへの利益があるわけでもなく、皆さんからの寄付金を集めて行うわけでもない。内容を下でまとめた。

【「署名活動」詳細】※1月31日変更点は赤字

  • この署名活動は個人情報が特定できな形式で行う。
  • 署名締め切りを3月15日(金)23:59とする。
  • 目標件数を1000件として、目標件数に達しなくてもは次の項目で示すテレビ局へ送付(郵送)する。
  • テレビ局:NHK、日本テレビ、TBSテレビ、フジテレビジョン
  • テレビ局への送付についてはブログ記事やX(旧Twitter)、Instagramにて報告する。
  • 目標件数に達しなかった場合、ブログ記事やX(旧Twitter)、Instagramで結果を周知し、世間への気運上昇に活用する。
  • テレビ朝日に関しては、問い合わせに郵送先の明記がないが、何らかの形で結果を報告する。

‐なぜ民放だけに送付するのか(変更いたしました)‐

 上でも書いたように、NHKは通常時の音楽番組ではジャンルの隔たりなく視聴者へ音楽を届けており、紅白がテレビや日本社会を映し出しているのだとすれば、周囲の変化を組み込んだ選考を行うと考えている。そのための動機付けのために、民放へ送付する。

 

 「署名活動」への参加はご自身の判断の上で、下の埋め込みフォームで署名することが出来る。また、この活動に賛同された場合は、是非ともご自身のSNSなどで「#広く楽しめる音楽番組へ」と共に拡散をお願い致します。

 日本のテレビを、日本の音楽界をより良いものとすることで、日本の文化でもある「演歌・歌謡曲」を未来の日本人へ繋いでいくことにもなるだろう。ご協力をお願い致します。

 尚、不明点や署名活動に関するお問い合わせは、ブログ記事のコメントにお書きください。より透明性の持った署名活動になるように、改善してまいります。

 署名活動まで達しない人でも、歌手の新曲が発表された際に、「MUSIC STATION(朝日テレビ系)」や「CDTV ライブ!ライブ!(TBS系)」の「リクエスト募集」に投稿することでも「広く楽しめる音楽番組」への貢献となるだろう。

 

↓↓埋め込みで署名できない方はこちら(内容は同一)↓↓

〇Microsoft Forms

〇Google Form