家入レオ/Winter

 

 人間は時に暗く寒い冬のような心情になることがある。そんな暗い時は、同じような「暗い歌」を聴くことで心を休めることが出来るそうだ。

 今回は暗さの中でも光が見える独特な曲を紹介する。

 

Winter/作詞:家入レオ・Kanata Okajima 作曲:久保田真悟(Jazzin'park)・家入レオ

 

詞から見える陰と陽

獣になった僕を 抱き締めてくれた

何処にいるの?もう忘れたの?

馬鹿みたいねって また笑ってよ

嘘でもいいから

(歌詞より)

 家入レオは17歳でデビューした。デビュー曲「サブリナ」は15歳の時に、自分のやるせない思いを書いたものだ。そして、今回共作したKanata Okajima(岡嶋かな多)も15歳で音楽の道を目指し、周囲との考えの違いに苦しめられていたそうだ。

 そんな二人だからこそ、陰と陽を細かく入れた歌詞を書けたのだろう。上で挙げた歌詞では、一段目は陽が強いが下に行くほど陰が強くなっている。このような、手の込んだ工夫を重ねて一つの歌詞となっている。

↓↓家入レオ についてのブログ記事↓↓

 

 

完璧に組み立てられたメロディー

 この楽曲は歌詞の素晴らしさもさることながら、メロディーラインも完璧に組み立てられている。筆者は紅白予想の記事も書いているため、幅広く多様な楽曲を聴いているが、今年リリースされた楽曲の中でもずば抜けて歌詞もメロディーも完璧に組み立てられていると断言できる。

 では、メロディーを詳しくみていこう。出だし一発目の音はピアノとボーカルだ。その後、アコースティックギターとベースが入り、上で示した歌詞の部分で打ち込みによるリズムセクションが入る。

 2コーラスに入ると、打ち込みが主体でカウンターでピアノが聞こえる、そしてチェロが入り、ストリングスが響き、2コーラスのサビ頭に入るストリングスがこの楽曲を新たな局面へと導かせる。そこから間奏に入り、中サビは静かなピアノとボーカルに入る。

 最後は、全ての音がボーカルを包み込み、Winterと言う名の悲しさの中に光が差すような兆しを音で表現している。

 言葉で説明すると複雑で難しいように感じられる。だからこそ、冒頭に付けたミュージックビデオでそれを確認してもらいたい。家入レオと言うボーカリストは楽曲の中に憑依し、様々な魅せ方で楽曲をより奥深いものとする歌手である。

 この楽曲は4年ぶりのオリジナルアルバムの1曲目であり、デビュー10周年後の新たな一歩だ。その強い意志やこれまで培ってきた音楽が詰め込まれた楽曲となっている。

 

12月のブログ記事配信について

 MUSIC LIFEでは今後の12月分のブログ記事を「第74回NHK紅白歌合戦」関連の情報を発信していく。

 不定期更新になることが予想されるが、紅白の豆知識や出場歌手についての情報、ちょっと変わった楽しみ方など多種多様な観点で紅白を見ていく。

 基本情報は以前より更新している「第74回NHK紅白歌合戦 最新情報【随時更新中】」で書いていく。

 その他の紅白関連のブログ記事は「第74回NHK紅白歌合戦」と言うテーマに掲載していく。

 また、X(旧Twitter)では出場歌手についての情報をポストしている。ブログ記事、左のサイドバーにX(旧Twitter)を表示している他、ブックマークにもリンクを添付してある。