標本箱に入っている「アレ」の正体 | ムシテックのブログ

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 ムシテックには虫の標本箱がたくさんあります↓↓↓

 なぜだろうランドの壁際に約50ケース。館長室にあるそれを加えると、ざっと120ケース近く。カブトムシ、クワガタムシ、トンボ、チョウ、セミ、カマキリ、コガネムシ、タガメなどなど……↓↓↓同じ仲間同士、種類別に分類されており、色鮮やかな海外のチョウなどもいるので、是非、ご覧になって下さい。

 で、この季節になると、毎年、標本箱の防虫剤の入れ替えを行います。虫ピンで止めてある防虫剤の古い袋を箱から取り外し、新品と入れ替えて虫ピンで止めます。標本の一部欠損や向きをチェックし、ケースのガラスの汚れを拭き取って完了――。

 数が数だけに、2人作業でもまる2日がかり。通常は、学校利用の対応などほかの作業の合い間に実施するため、4~5日かかった年もありました。

 

 こんにちは。先日の休みにUデパートの中華街展に出かけタ―ジーパイ(大鶏排)をガッツリ食べたSです。サクサク、カリカッリでおいしゅうございました✌✌ 防虫剤入れ替え作業も唐揚げみたいに“サクッ”と終わるといいけど。

 

 おっと、また脱線しそうに。防虫剤でした。現在はコレ↓↓↓を使っています。

 ご家庭でも衣類の虫よけやカビ防止のため防虫剤を使っている方が多いと思いますが、恥ずかしながら私はつい先日まで、「この手の防虫剤はすべて“樟脳”である」と思い込んでいました。そう、メーカーは違えど、「樟脳」でひとくくりできるんだと。

 

 が、しかし、大きな勘違いでした(恥ずかし~=心の声)。いや、無知でした(会津藩だったら切腹かも=心の声)😞😞😞

 

 防虫剤は大別して4種類もあったんですね。同時使用はダメという組み合わせもあり、併用すると衣類などにシミが付く原因になるんだとか。知りませんでした。

 

 この4種類は、臭いのないものが1種類と、臭いのあるグループが3種類。後者が併用注意の種類で、樟脳はそのひとつ。防虫剤を使用する際は、チェックが必要です。

 私たちが標本箱用に使っているのは、パラジクロルベンゼンとう成分が入っている種類↑↑↑臭いが強く、害虫に即効性があります。ちょっと難しい話になってきましたね。解説はここまで。

 

 いや~、今回は気づきが多かった。参考までに天然の樟脳はクスノキ(九州に多い)の精油の主成分(→木から作られている)で、血行促進作用や鎮痛作用があるため現在も薬の成分として使われている(→リップクリープや湿布薬に使用)んだって。対して、化学合成の樟脳はマツ(松)の精油から合成しているとか。

 ムシテック敷地内にもマツの木があります。これからは、マツを見るたび樟脳を思い出そうっと。実験もしていないのに、今日は“理科しちゃいました”って気分。では、また会いましょう。