タライのような大きな容器の中で、片栗粉などの細かな粒子と
水をまぜて、ドロドロの液体をつくります。
私たちは、その上にのることはできるでしょうか?
漫画のような話ですが、その液体の上で駆け足をすれば沈み
ません。
右足が沈む前に左足で液面をけって、左足が沈む前に右足で
液面をければよいのです。
嘘みたいですね。
そんな現象を、小さなスケールで体験できる自由実験
『かたくにゃーる』を紹介します。
片栗粉が入っている紙コップに、スポイトで水を入れます。
スポイトって、使うのが案外難しいのです。
お~っ! 上手です。
ぼくも、水を入れます。
1人じゃできないので、手伝ってもらいます。
水を入れたら、まぜます。
これも難しい! やさしくまぜないと、まざりません。
力が弱い小さなお子さんが、上手にまぜます。
ドロドロになったら、ゴム風船に入れます。
イェィ! もうすぐ、できるよ。
ゆっくりと、風船の中に入っていきます。
最後に、風船の口をとじたら、できあがり。
ぼくも、できました。
握ると、気持ちいい~っ。
粘土のような、スライムのような、・・・。
い~え、「かたくにゃーる」だけの特別な感触です。
その感触は、まるで力を受けたときの土の挙動と同じです。
急激な力に対しては固体として反応するのですが、
ゆっくりとした力に対しては液体として反応し、土の体積変化が
生じます。
この現象をダイラタンシーといいます。
地盤の液状化現象とも関係がありそうですね。