1888年7月15日に、会津磐梯山が爆発的噴火をしました。
それから133年が過ぎて、会津磐梯山が活火山であることを意識する
ことは、ほとんどなくなっているのではないでしょうか?
福島県には、いわゆる活火山がいくつあるかご存知ですか?
北海道や九州にはかないませんが、5つもあるんです。
地質学的な時間をさかのぼると、現在その姿をみることができないような
古~い火山がいくつもあったことでしょう。
そんなわけで、福島県には火山灰や凝灰岩からなる地層がたくさん
あります。
先週、岩江中学校(三春町)の1年生が体験した『火山灰観察』を紹介します。
岩江中学校の地元に分布する三春火砕流堆積物に含まれる火山灰を観察するために、その火山灰を水で洗っています(椀がけ)。
みるみるうちに汚れがおちて楽しいかも?
洗った火山灰を電熱器で乾燥させた後、簡易プレパラートにします。
その簡易プレパラートを双眼実体顕微鏡で観察します。
簡易プレパラートには、3種類の火山灰を入れます。
それぞれの火山灰の特徴を調べます。
これは、有珠山(北海道)の火山灰。
これは、桜島(鹿児島県)の火山灰。
これが、三春火砕流堆積物に含まれる火山灰。
どれも火山灰ですが、噴火した火山やその時期によって、鉱物など構成粒子がそれぞれ違います。
火山って、個性豊かなんですね。