カミサンが亡くなって2カ月半になります。
1年10カ月の闘病生活の間、徐々に在宅の期間は体力も衰えて行きました。元々両親の高齢化に伴い、バリアフリーの工事をしてあったので、玄関や風呂場、トイレと言った所には手すりを付け、引戸の敷居も、つまづかない様にフラットにして床暖房を入れたのは、今から20年近く前になります。
当初はそれで良かったのですが、ベッドからトイレまでの廊下には、介護用品のレンタルで手すりを付けました。しかし更に病状が悪くなり、簡易トイレを用意しましたが、ベッドから一人で降りた時に転び、それからは必ず私を呼ぶようにと注意したものです。
カミサンのそばに、常に付いていられる訳では無く、カミサンは1階、私の自室は2階と言う事で、ワイヤレスチャイムを福祉用具で頼みましたが、レンタルは無く買取でした。
それまでは、呼ぶときに大きな声が出ず、ベッドのポールを良く叩いて呼んでいましたが、気が付かない事もあり、大変可哀そうな事をしたのを思い出します。
ワイヤレスチャイムにしてからは、激しく「呼んでいます。呼んでまいす。」の男の声と共にチャイムが光ります。結構ビックリする音なので、階段を転びそうになりながらベッドに向かいました。
カミサンが亡くなり、そのチャイムは現在玄関に付けて今します。
私一人になり、2階の自室にいる事が多く、元々の玄関のチャイムの音は2階まで届かず、本体は私の机の上に置かれています。
カミサンが亡くなる前は気が付きませんでしたが、音の切り替えが64種類ある事が判りました。もう「呼んでいます。呼んでいます」(45番)は正直聞きたくありません。
そして選んだのが和音(27番)です。
これは歌舞伎で使われている様な音で「いよぉ~~~~!ポンポンポン~~~!」
こんな音がします(笑)
この音を聞くと玄関への来客なので、「ハイ!今行きます」と階段を降りるのです。
結構安い商品が事が判ってガッカリ!