「オードリー」彩る人々 時代背景 テレビで復活する人々 | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

 

大京映画は、映画の斜陽で大幅なリストラで生き残りを掛けます。

リストラになった日置監督は、最後の撮影を終えて大京映画を去りました。そして大部屋俳優さんたちも、中堅の俳優さんを中心にリストラされて行きます。

 

夢路いとしさん演じる古参の村木六兵衛は、最後の言葉を残して、別会社(東映)の撮影が明日あるからと別れを告げて出て行きます。大部屋の「仕出し」と呼ばれる人たちは、1本の映画の中でも、通行人、商売人、切られ役、死体など、目立たぬように何度も出演します。「それが仕事や」と言い残します。

 

三田篤子さん演じる朝倉もみじは、役を勝ち取り、レギュラーになる事を目指すベテラン俳優です。六兵衛さんとは真逆の考えを持ちますが、大部屋にはそうした事を思う若者たちは沢山いますが、その両方の人たちがいる事で映像は作られて行きます。

 

映画界はテレビに普及に伴い衰退。

映画で育った活動屋の人たちは、映画活動屋としてのプライドを持ちながらも、時代の流れの中で、テレビでの仕事へと活動の場を広げていきます。

 

この当時は、映画で育ったスタッフや俳優さんたちが、テレビで活躍を始めていきます。多くの有名俳優さんたちがテレビに出演する事で、テレビは更に視聴率を上げ、本格的にテレビの時代へと入って行きました。

 

俳優さんたちにとっては、映画界で制約されていた五社協定が解除され、自由に出演できるようになります。

*五社協定とは

東映、大映、東宝、松竹、日活の映画五社が、お互いの専属の俳優を引き抜く事を禁じ、「貸さない。借りない。引き抜かない。」と五社が協定で決めたもの。

 

丁度、オードリーの現在放送されている頃に、TV時代劇の撮影現場にいたさすらいです。

映画で活躍した俳優さんたちが、沢山出演していました。

三船敏郎、勝新太郎、中村錦之助、大友柳太郎、丹波哲郎、東千代之助、渡哲也、志村喬、司葉子、佐久間良子、津島恵子・・・

 

監督さんたちも、東映、大映、東宝、日活で活躍していた方達が沢山来られたものでした。

キャメラマンや美術と言った人達の中にも、映画で名をはせた方達も沢山います。

 

そして、映画界にいた人たちはテレビで活躍していきました。テレビは、映画界の人たちの力で沢山の作品が作られていく時代でした。