さすらいさんちの話 5/27 | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

子供の頃から、我が家には仏壇があった訳ではありません。

父が亡くなり、我が家には見合わないような大きな仏壇を買ってしまいました。

 

20年近く前の事です。それから数年ずつの間に、母が亡くなり、続いて妹が亡くなりました、

それでも流石に、仏壇に手を合わせる事など、殆どなかったのですが、3月にカミサンが亡くなってからは、毎日数回仏壇の前の手を合わせます。

 

今まで、ないがしろにしていたので、父、母、二人の妹、そしてカミサンの位牌をつくづく眺める日でもあります。

毎朝起きると、最初の仕事は、お水を取り替えお線香をあげます。

 

線香を二本ずつ上げていますが、何故二本なのかと疑問でした。

宗派によっていろいろなのだそうですが、我が家は無宗教ですから、そんな事は判りませんが、父が線香を2本立てているのを見て、真似していたのでしょう。もしかすると、父から何か教わっていたのかも知れませんが、覚えていません。

 

調べてみると、1本の線香を折って二本にする事で、火災予防になるようにしたとの事でした。この意見には、余り納得はしていないのですが。(笑)

そして、毎日線香を何本もあげるので、線香立ての香炉にの中には、燃えなかった線香の残りかすが沢山残っていて、段々刺す位置を替えなければなりません。

 

香炉の中の掃除は、妹が良くやってくれていたのは憶えていますが、どうやったのか判りません。そこで自分なりに考えて、100円ショップで、写真のような流し台のゴミ受けを買って来て、灰をかき出して、掃除をするようになりました。

これまた調べてみると、仏具屋では、専用の掃除道具があるようです。妹はこれを持っていたのでしょう。

 

高齢者になっても、まだまだ知らない事と言うのは、沢山あるものです

お線香の香りも多種あるもので、今のところ、心地よい線香を焚いています。