ラジオから飛び出した人たち | 武蔵野舟木組 2024

武蔵野舟木組 2024

               さすらい

 

当ブログに来て頂いている方の中で、「昨日のつづき」というラジオ番組を知っている。あるいは聞いた事があると言う方は、何人おられるだろうか?

 

ラジオ関東(現在 RFラジオ日本)は、横浜の独立放送局の為、東京神奈川千葉など関東でも聴く事の出来た地域は少ないと思う。

1959年からスタートして1971年頃まで放送されていたが、さすらいが聴き始めたのは中学生の後半から高校時代にかけてだから1960年代の中盤から後半にかけてだったと思う。

 

前田武彦と永六輔の二人で始めた日本初のフリートークのラジオ番組で、時事問題から世間の話など、たった10分間のトーク番組だった。午後10時25分から35分と言う、とても中途半端な時間でもあった。

 

聞き始めた頃は、もう永六輔は出て来ず、その代わりに大橋巨泉が出演している。学校の仲間たちとも話題にする番組で、前田武彦は、ニッポン放送で「ヤングヤングヤング」と言う番組をやっていたから馴染みがあったが、「大橋巨泉」とは、一体何者か?と話題になる。

ジャズ評論家だという情報は入って来たが、「きょせん」とは何だ?どんな字を書くんだ?

 

その後この番組には、青島幸男、保富康午、はかま満緒、佐野洋、小林信彦などが交代で参加していた。

テーマフレーズの「今日の話は昨日のつづき、今日の話はまたあした 提供は参天製薬 声とアイデアンは前田武彦、大橋巨泉 それと私・・・」は忘れようにも忘れられないものだ。

富田恵子さんの名前を知るのは結構後だった。そして草笛光子さんの妹さんである事も知る。

 

巨泉さんが、テレビで顔を出し始める。顔など見た事が無かったから、テレビに出た時は歓喜した(笑)その後の勢いは凄かった。

11PMの金曜日。競馬に麻雀、フィッシングなど、遊びにの話が主で、パートナーは朝丘雪路さん。「ボイン」の言葉もここで産まれた。

その後は、「クイズダービー」や「世界まるごとHOWマッチ」「ゲバゲバ90分」など、皆さんもお馴染みの番組で活躍した。

 

前武さんは「夜のヒットスタジオ」の司会などで、テレビでもお馴染みの顔になっている。

「巨泉・前武ゲバゲバ90分」では、二人が久しぶりにタッグを組んだ。

 

そして構成作家だった青島幸男は、テレビ創成期のクレージーキャッツの番組「おとなの漫画」や「シャボン玉ホリデー」を手掛けながら、自らテレビに出て「青島だぁ~」と始めると、「意地悪ばあさん」では主役を演じる。

マルチタレントとして活躍する中、参議院議員に立候補し当選。その後東京都知事になった。

 

ラジオからテレビへ、そしてマルチな活躍した、この人たちは、間違いなくラジオから飛び出して行った人達だ。その時代を知っている事が、ことのほか嬉しいさすらいなのです。