マジカル・ラテンアメリカ・ツアー 妖精とワニと、移民にギャング
読みました
妖精のミイラ、闇夜に潜むワニ、
世界一の星空、国境の壁と移民、
反政府ゲリラと最凶のギャング……。
メキシコ在住の撮影コーディネーターが綴る、驚異のノンフィクション
85点
日本人って 旅行番組って好きですよね
私も勿論大好きなんですけど
好奇心が旺盛なのかな
その割には 実際に住む しゃべるには
ハードル高いんですけど
そんな旅行番組なんかでも
お世話になっている 撮影コーディネーターが著者なので
旅番組の裏話って感じでも読めます
特に冒頭はミイラにご対面とか
アマゾンでの蚊との攻防とか
かなり笑える感じです
しかし後半は ゲリラや移民問題など
ぐっとシリアスな話になります
しかし こっちの方が印象に残りますね
同じ目線で取材されているからこそ
ゲリラに移民になるって言うことが
特別に思えない
自分だったら 家族だったら
きっとこうせざるを得なかった
と思う
日本では 移民問題をニュースで聞いていても
ふーんという感じでしたが
アメリカ側とメキシコ側の
国境の壁沿いにあるフレンドシップパークには
非合法にアメリカへ渡った人が
一時だけメキシコの親族に会える場所がある
写真をみると
フェンスや 指しか通せない穴
そこで 別れた家族に会う
刑務所みたい・・・
明るい陽気な側面だけではない
両面をきちんと見据えた
いい本だったと思う
