『卒業証書」を作る時期が近づいてきました。
月刊雑誌「サライ」の2025年10月号は『ニッポンの「漢字とかな」』の特集号でした。
パラパラとめくっているうちに,面白い写真を見つけました。
52頁『「漢検」で日本語の奥深さを知る』
そこに、漢検の合格証書の写真がありました。
その合格証書の文言は、次のように読み取れました。
合格証書
二級
漢検 太郎
令和 六 年度第一回
文部科学省後援
日本漢字能力検定に
おいて頭書の等級に
合格したことをここに
証明します。
令和六年七月二十七日
以前(一九九九年頃)、岩波書店の「日本語質問箱」に「賞状のことば」として、次のような質問をしたことがありました。
質問
「あなたは……漢字能力検定において頭書の等級に合格したことを証明します。」「右の者は本校において頭書の課程を終了したことを証する」という場合のはは正しい日本語の使い方でしょうか。」
回答者、大野晋さんの丁寧なにお答えをいただき、最後に次のようにしめくくってもらいました。
「昔は文語文で、『右ノ者ハ……ヲ修了セリ』とだけあったのを、口語文体に変えるときに、あいまいな形が現れたようです」
「漢検の合格証書」が私のせいで変わったとは思いませんが、高校の卒業証書の文言が、このブログで二〇回近く書きながら、
変わらないことを残念に思っています。