毎日、国語古文の入試問題をいじっています。『無理題こそ難題』の『補遺編』の原稿を印刷所に送ってからは、「源氏物語」の入試問題と遊んでいるのですが。
2015年度、聖心女子大の「源氏物語」<蓬生>の問五に次のような設問がありました。
「たしかになむうけたまはらまほしき」を単語に分け、品詞名を記せ。また活用語については活用形を記せ。
旺文社の『正解』の「解」は次の通りでした。
たしかに(形容動詞・連用形)なむ(助詞)うけたまはら(動詞・連用形)まほしき(助動詞・連体形)
「うけたまはら」が「動詞・連用形」は誤りで、「動詞・未然形」のミスだと思いました。因みに、『正解』の刊行日は「2015・6・6」でした。
同じ問題が明治書院版『総覧』に掲載されていました。まったく、同じ「解」でした。すなわち、「うけたまはら」について、「連用形」とし、『未然形」になっていないということです。そして、『総覧』の刊行日は「2016・12・10」でした。
そこで、面白がって、『正解』の「解」と、『総覧』の「解」を数年に亘って検討したところ、この二つは同じ「解」だと知りました。
勿論、『正解』もよくありませんが、もっと大きな「非」は『総覧』にあると思います。
何という「問題集」の有り様かと、呆れたり、歎いたりしました。
ちょっと報告しておきます。