「まえがき」にあるように、「校歌」を上からの視点ではなく、「学校新聞」などの情報から、「生徒からの視点」で見直そうという点は、ある程度納得しました。

 

 しかし、「応援歌」や、「遠征歌」などと異なり、「校歌」には特別なものがあるということをもっと気付いて欲しいと思いました。

 

 その視点から取り上げた校歌の名称に「替え歌校歌」とか、「公害校歌」とか、「いまどき校歌」など、いささか、聴きたく言葉が頻発されます。

 

 しかも、半分は「応援歌」や「記念祭歌」のこと。

 

 歌ってきた校歌を、石碑に残した、生徒の気持ちをもっと大切に考えなければというのが読後の率直な感想でした。。

 去る、八月三日(土)の毎日新聞朝刊の書評欄の下にあった広告「校歌斉唱!」(新潮新書)を見て、早速幾つかの書店に在庫の有無を尋ねたところどこにもなく、手に入るのは「1週間後」というので、思いあまって、ネットで検索、注文したところ、早くも今日、八月五日(月)に送られてきました。その早さに驚き、これでは町の本屋さんはやれないなと率直に思いました。これがびっくりしたことの一つです。

 

 まだ、詳細を読んだ訳ではありませんが、狙いがあって、この本の「文献リスト」欄に、既に数回私が投稿した、「福山誠之館高校同窓会会報」があるかどうかだけをすぐ探しました。「案の定」と言うべきか、「それはないよ」と言うべきか、まったく載っていませんでした。

 

 この本の内容などについての感想は、これからゆっくり、このブログでも書けたらと思っていますが、この「無理題に遊ぶ」というブログで校歌や記念祭のことを紹介したことのある「佐賀県立佐賀西高等学校」の名前も、残念ながら見出すことが出来ませんでした。

 

「こんなのあり?」というのが、老人の、今日の、二つ目の率直な感想です。びっくりしました。

 

 

 この「無理題に遊ぶ」のブログでは、十数年も前、広島県の高校の卒業証書の文面「あなたは……卒業したことを証する」という一文の「は」について、間違っていると書きました。幸い故大野晋先生の賛同は得たと思ったのですが、以後、昭和、平成、令和とまったく変わっていないのは残念なことです。

 

 ところで、昨日「津軽のふるさと」のことを書いて、寝たのですが、夜中、唱歌「海」の一番の助詞がどうだったか気になり出しました。

 早速、朝食の時間、コーヒーを飲みながら、老妻に質問しました。老妻は最近はすぐ、スマホを検索につかいます。。そして、その答えは、「海はひろいな 大きいな 月はのぼるし 日がしずむ」とあったようです。

 私は「えっ」と驚き、あわてて本やネットを探しました。「月はのぼるし 日はしずむ」もあり、「月がのぼるし 日がしずむ」もありという始末でした。ヤレヤレ、と思いながら、作詞者の歌碑を最後にネットで検索したところ、

「つきがのぼるし ひがしづむ」とありました。

 

 思い出しついでに、「この道」の四番の歌詞について、故喜早哲さんの「日本の抒情歌」から一つ引用します。

 

 ーここから引用ー

 私たちが北原白秋研究した時に、御子息北原隆太郎の指摘で、四番の歌詞「あの雲も……」が「あの雲は……」のほうが正しいのでなおしてほしいとのことでそう歌ったが、確かに赤い鳥に最初にのった詩には、「あのくもは……」あになっている。

 ーここまで引用ー

 

 つい、先日、BS5チャンネル「美しい日本のうた」では、「あの雲も……」と歌っていました。

 

 以上、報告かたがた、「それにしても、日本語はむずかしい」が、気がついたことをもう少しこのブログで書き続けてみようか、と思った次第です。