この「無理題に遊ぶ」のブログでは、十数年も前、広島県の高校の卒業証書の文面「あなたは……卒業したことを証する」という一文の「は」について、間違っていると書きました。幸い故大野晋先生の賛同は得たと思ったのですが、以後、昭和、平成、令和とまったく変わっていないのは残念なことです。

 

 ところで、昨日「津軽のふるさと」のことを書いて、寝たのですが、夜中、唱歌「海」の一番の助詞がどうだったか気になり出しました。

 早速、朝食の時間、コーヒーを飲みながら、老妻に質問しました。老妻は最近はすぐ、スマホを検索につかいます。。そして、その答えは、「海はひろいな 大きいな 月はのぼるし 日がしずむ」とあったようです。

 私は「えっ」と驚き、あわてて本やネットを探しました。「月はのぼるし 日はしずむ」もあり、「月がのぼるし 日がしずむ」もありという始末でした。ヤレヤレ、と思いながら、作詞者の歌碑を最後にネットで検索したところ、

「つきがのぼるし ひがしづむ」とありました。

 

 思い出しついでに、「この道」の四番の歌詞について、故喜早哲さんの「日本の抒情歌」から一つ引用します。

 

 ーここから引用ー

 私たちが北原白秋研究した時に、御子息北原隆太郎の指摘で、四番の歌詞「あの雲も……」が「あの雲は……」のほうが正しいのでなおしてほしいとのことでそう歌ったが、確かに赤い鳥に最初にのった詩には、「あのくもは……」あになっている。

 ーここまで引用ー

 

 つい、先日、BS5チャンネル「美しい日本のうた」では、「あの雲も……」と歌っていました。

 

 以上、報告かたがた、「それにしても、日本語はむずかしい」が、気がついたことをもう少しこのブログで書き続けてみようか、と思った次第です。