むらっちゃん ヨーロッパ周遊日記 -4ページ目

『死と生』

2009/2/23


美術館を進んでいくと2階にその絵はありました。


ヴェルヴェデーレより人はずっと少なく、


そして絵と鑑賞者とをさえぎる、ガラスは一枚もありませんでした。


大きさは『接吻』とほぼ同じ大きさです。


両手を広げたより少し大きいくらいの正方形の絵です。



むらっちゃん ヨーロッパ周遊日記

死と生、1916年

Tod und Leben


クリムトにとって中心的な基本思想である、死と生をテーマにした作品です。

ムンクやエゴン・シーレもほぼ同じ時期にこのテーマを取り上げているそうです。


クリムトはこの題材から現代の「死の舞踏」をかきあげたといわれていますが、

シーレの作品とはまた異なり、より宥和的な視点が特徴です。


人々は隣に潜む死を恐れているふうではなく、脅かされているわけでもないのです。

注意すら払わず、生を謳歌しているようにみえます。


オーストリアで愛されたエリザベート王妃(シンシー)の言葉でこんなものがあるそうです。


「死への想いは、庭から雑草を引き抜く庭師のように、浄化し作用する。

だがこの庭はいつも一人でいたがり、好奇心の強い人々が塀越しにのぞくと腹をたてる。

だから私は日傘と扇の後ろに顔を隠し、死への想いが自分のなかで安らかに動けるようにする。」


若い男女をとりかこむ衣服の色彩は想像以上に柔らかく、淡い可愛い色でした。

シェーンブルン宮殿

2009/2/23



シェーンブルン宮殿を好きな皆様ごめんなさい。



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ここは、完全に「こなし」ました。


絶対に抑えておかなければいけない、観光名所。


マリア・テレジアがすんでいた宮殿で


マリー・アントワネットが嫌いな授業をぬけだして、


庭で遊んだあのシェーンブルン宮殿。



でも、でも、 クリムトがもう一枚、見たかったんです。


ということで、オーディオガイドの説明がおいつかないくらいの


駆け足で宮殿を駆け抜けました。



私が駆け抜けているのを見たほかの観光客のみなさんは


何事か、とか もしかしたら 「ああ だから日本人は。」とか


思われたかもしれません。


いや、でも まあ 誰も他人のことなんて気にしていないようなきもします。



とにかく、庭にもほとんど出ず(寒かったこともありますが)、宮殿をかけぬけて


次の目的地に向かいました。




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レオポルド美術館です。


別行動

2009/2/23



はるちゃんが息を切らしながら戻ってきました。

おそらく、すべての展示を見終わって、まだまだ戻ってこない

私をみに来てくれたのだとおもいます。


「ここからは別行動にしよう!そうしよう!」


クリムトの前から動けなくなっていた私を見つけて

はるちゃんは質問を挟み込む隙間もなく言いました。


「? うん。わかった。」


「ゆっくり見ていいから。」


1時間くらいたっていたようなきもしますが、時間は正直言ってよくわかりません。


私は何かにとりつかれたように、絵に吸い込まれたように ぼーっとしてしまって

周りが見えなくなっていたのです。


思考回路もあまり動いていません。


はるちゃんの「別行動」の意味も、よくわかりませんでした。


「うん、わかった。」


そう言って、また絵を見るのに戻って そして・・・気づいたのです。


今のが、ウィーンとプラハを一緒に旅したはるちゃんんとのお別れのシーンだったことを。


はるちゃんはもう今日のお昼にはパリへ発ってしまうのです。そしてもうお昼前なのです。




気づくのおそっ!! 



はしって、クロークまで戻りましたが もうそこにははるちゃんの姿はありませんでした。


これは、悲しかった。



挨拶ってことにどれほどの意味があるのかわかんないけど、


「一緒に旅してたのしかったよ。」とか 「いろいろありがとう。」とか

「気をつけてね。」とか「また連絡するから。」とか。


やっぱり そんな たわいのない でも そんな言葉で別れたかったのです。




あとで、はるちゃんから 「その気持ちは分かるけど、あのときはああしたほうがよかった。」

といわれました。


そうだったのかもしれません。


私はぼーっとしちゃってるし、ここでお別れと言われたら 途中までしか見てなくても

諦めて美術館を出ただろうし。見たいものも違うから別行動のほうがよかったのだと思います。




で、この話 実はおまけがあって、



また・・・やっちゃいました。



少し悲しい気持ちになりながらも、絵画の誘惑には負けて 更に1時間以上美術館に滞在した私が

クロークからコートを受け取ったとき


ポケットに



ホテルの鍵が




あった



のです。




きゃーーーー!ポンペイの悪夢 再現。


鍵はひとつしかなかったので、出るときにホテルに預けるのですが

預けるのを完全に忘れてしまっていました。


急いではるちゃんの携帯に電話してみたけど繋がらず。


今ならまだ間に合うかもしれない、と思って

ホテルに戻ってみたけれど 雪道というのと

私がまた遠回りで帰ってしまったりして 結局30分くらいかかってしまい


ホテルに到着したときには もう出発したあとでした。


ホテルの部屋にはスペアキーで入れたそうです。


心配させて、ごめんなさい。




その後、私ははるちゃんからの置手紙を読みながら


途中で買ったランチをホテルの部屋で食べ 


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※二度と食べないかと思ったケバブサンド。でも、やっぱ美味しかったです。




次のクリムトへしゅっぱーーーつ。