1月12日ー野村狂言座 | 村尚也ブログ 過剰なままに

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おどりの空間 主宰 村尚也が、時に熱く、時にクールに日々を綴ります。



昨日はお招き受けて野村狂言座。水道橋の宝生が建て替えというので(実際には今年はまだ使えるという情報)今年はギンザシックス観世能楽堂での開催となった。


万作師の『無布施経』のお金の授受へのやりとりが、日本の贈答文化のためらいを思わせてなんとも面白かった。どこかで自分に対する皮肉としても反転しそうで片腹痛い氣分でもあったが(笑)

このあたりの僧侶の状況の推移に伴う反応の描き方が実に明確で、苦笑いを噛み締めながらも共感するツボになる。これに対する檀家(石田幸雄)は、

どこまでも皮肉のない好人物に描いている点、ドラマとしては物足りなさを感じなくもないが、それによって僧侶が物欲を持つことへの批判とならないので後味がいい。