92歳の父の誕生会の後で | Maki Murakami Official Blog

2月24日(土)太陽

 

 

 

 

92歳の主人の父のために

フラワーアレンジメントを求め

 

 

 

施設での母親との賑やかな

面会を終えた

主人と妹と父と

和食レストランで合流

 

 

 

お店の方々にも

お祝いしていただき

 

 

 

何枚も記念撮影

獺祭で乾杯の

楽しいひととき音符

 

 

 

父も感謝いっぱいで

ほんとうに嬉しそうでした乙女のトキメキ

 

 

(花屋さんの年配の女性スタッフさんの渾身の作)

 

 

 

そのあとは

主人と天然温泉=>早めの軽い夕食

のいつものパターン

 

 

 

(手[前足]の組み方が丁寧:わがやのお紺)

 

 

 

温泉で温まったあとは

今日も成り行き任せ

 

 

 

ちょうどいいバスが来て

それなら・・・と

毛ガニを出している

和食レストランへ

 

 

 

他の近所の行きつけのレストランから

こちらに転職した方を知っていて

お姿を見つけて

すぐにご挨拶

 

 

 

(長らく窓越しに地域猫おしろちゃんと日向ぼこ)

 

 

 

前のお店で

よくお会いしていた

奥様、お嬢さんはお元気ですか?

と尋ねると

 

 

 

「娘は元気ですが・・・」

 

 

 

ああ

奥さまは

ご病気なのだ・・・

 

 

 

 

「一昨年

他界しました」

 

 

 

 

 

 

 

もう

主人も私も

何が何だかわからなくなり

頭が真っ白

 

 

 

そのあと

おしぼりをお茶を

持って来てくださったご主人と

個室で少しお話

 

 

 

 

ちょうど

前のお店を辞められたころ

顔面にしこりができて

痛がっていた奥様

 

 

 

 

でも頑なに病院を拒み

最後の最後に診察を受けて

耳下腺炎癌の末期

2ヶ月で他界

40代半ばで

 

 

 

 

今から5年ほど前

主人とお店を訪れた時が最後

 

 

 

 

ご家族3人で働いておいでで

辞められる直前のこと

 

 

 

太陽のように明るくて

お元気な奥様の接客があるから

来てたんですよ!

そう主人がお伝えすると

涙ぐんでいらした奥様

 

 

 

 

誰もが気軽に

足を運べるようなお店を

開きたいと

おっしゃっておいででしたが

 

 

 

 

もう

それどころでは

なかったはず

 

 

 

 

早くに診察を受けていれば

と悔やまれますが

 

 

 

 

でも

ご自身が選ばれた

ご本人らしい

納得のいく生き方だったのかも

しれないーーー

 

 

 

 

自分自身の納得感

それは

思いのほか大切なこと

 

 

 

 

そう主人と

話しながら

 

 

 

 

もうお会いできない

あの時が

最後だったのだという

喪失感

 

 

 

 

そして

こうしている今

ただただ

信じられず

 

 

 

 

お店を出るときには

ご主人に

また来ますね

としか言えず

 

 

 

 

ほんとうに

おかけるする言葉が

何もありませんでしたクローバー

 

 

 

 

帰り道には

お嬢さんが働いておいでのお店で

娘のお土産にお寿司を買おうと

立ち寄ると

 

 

 

 

一生懸命働くお姿

私たちに気づいてくださり

お父様との出会いをお伝えし

やっぱり

また来ますね!

としか言えませんでした。

 

 

 

 

ほんとうに

何もできず

 

 

 

飼い猫が

奥様の思いが乗り移ったかのように

膝を引っかいたり

抱っこして降ろそうとすると

嫌がったりする

 

 

 

 

そんなご主人のお話を

お聞きしながら

 

 

 

 

できるだけ

足を運んで

思いを共にできたら

そう感じましたクローバー

 

 

 

 

今日は

奥様と「出会う」ために

あのバスが来て

こうして導かれたに

違いありませんクローバー

 

 

 

 

主人の父とも母とも

周りにいる

どの人とも

 

 

 

あと何度

この時を

共にできるかなんて

誰にもわからず

 

 

 

ただただ

一瞬一瞬を感謝して

目の前にいる

大切な人たちに

自分らしく

心を尽くせたらと思いますクローバー

 

 

猫あしあと