親(自分)が困っているとき、子供(相手)が困っているとき | 目覚めるための心のlesson

目覚めるための心のlesson

あなたの頭の中で巻き起こっている不安も批判も
「自分は間違ってない」と主張している思考もすべてが
「本当のあなた」とは何の関係もないとしたら。。。。

 

さて、先日開いたグループコンサルで
最も関心が高かったのが
「叱らなくとも 子供が自然に行動を変える関わり方」が
あります。

つい叱ってしまう時というのは 自分が「困っているとき」です。
参考記事 「怒りはあなたが困っているということを教えてくれています」
何に困っているのかというと
自分の望み・期待ー本当はこうして欲しかったこと と 現実が違っていて
そのギャップの大きさが 「怒り」という反応で教えてくれていました。

怒りの取説でいうと
「自分が困っていることを認めて 困っていることに対処しましょう」なので
ギャップを少なくする様に 何ができるかを考えるといいのです。

ですが 自分以外の誰か(ここでは子供ですが)を
自分の望み通りにさせるというのは現実的ではありません。

例えば 
お母さんが お友達(ほとんどの場合大人の友達)とおしゃべりを
していたとすると 小さな子どもというのは決まって 
あれこれお母さんに注文をしたり、ぐずったりということをします。
(お母さんを独り占めしたいという子供にとっては 極普通です)

この時にたいていのお母さんは 子供がどれだけ小さかったとしても
【私は今大切な人と大切な大人の話をしているのだから
空気を読んで、静かに待っていなさい】という
大人の対応を期待しています。

これは 全く現実的ではありません。
2才や3才、あるいは 
小学生の子供に 大人の対応を求める方が 無理というもの。

困った時は 誰かに助けてもらうといいのです。
では、お母さんは 誰に助けを求めるのが現実的か
ということになるのですが それは 「子供」本人になります。

 


【自分を困らせているのは子供だ】と 考える人にとっては
何だかおかしな話に聞こえるかもしれませんが
子供はいつでも お母さんを助けたいと思っています。

「子供の自然な反応」として
【押されたら押し返す、引っ張られると引っ張る】というのがあります。


これは 親子だけでなく 人間関係全般に活用できる気がします。

「やっちゃダメ」と言えば言うほど やります!

ですので 子供に何かをやめてもらいたかったら
「やめなさい!」と 綱を引くような関わりを やめると
子供は飽きたら 自分でやめます。

ですがこれは「何でもやっていい」ということではありません。
まだまだ 何が安全で危険か等の 判断が完全にできるほどの
経験がありませんから 大人が教えてあげる場面も多くあります。

子供は 「親が自分の感情=存在を否定してると感じる綱引きをやめる」と
安心を手に入れます。
つまり 子供にとって「綱引き」は 
自分の存在価値を守るためのものなのです。

そして 「子供の気持ち」を尊重するという
親の姿勢が「子供の自尊心・どんな自分もOK」を 育みます。

子供というのは
本来 ごちゃごちゃ言い訳をしないで
安全が確かめられたら あっさり 本当の気持ちを言ってくれます。

子供が「お稽古に行きたくない!」と言ったとき
つい、
「わがまま言わないで行きなさい!」と 言うことが多いと思います。
そして
「いやだ!」となっていませんか?

これを
「そっか、行きたくないんだね~」と まずは 「行きたくない」という
子供の感じていることを認めてあげましょう。
その上で 落ち着いた頃に 「どうしてだろうね」と 
助けてもらう、教えてもらう様に関わると 驚くほど
本当の気持ちを話してくれることが多いのです。
 
何故なら ついこの間、赤ちゃんだった頃
泣いて 自分の気持ちや状態を伝えてきている子供には
本来 「自分を正直に伝える」力があるのですから。

親の方が そのことを忘れているだけなのです。

後半に続きます。