「そろばん」か「くもん」を習わせれば、計算力がつく!
これが世の中の通説になっていますが、どうかなあ…。
20年近く教えてきた経験からお話しします。
じつは、そろばんを5年以上やっていた子でも、くもんを小さなころから習っていたという子でも計算力がない場合はたくさんあります。
本音をいえば、どちらもあまり・・・と言いたいところですが、「ただ、あえてどちらか・・・」と選ぶとすれば、受験算数との相性から、くもんをおすすめします。
もう「そろばん教室」に行っていて子どもが気に入っているのであれば、そのまま行かせてあげましょう。そろばんや楽器のように、実際に手を動かす練習が、脳によい影響を与えるという研究もあります。
ただ、そろばんを中途半端に習っていたという子は、時折ありえない桁ミスをします。そんなとき「あ~、頭のなかのそろばんのコマがずれた~」だなんて言います。
もう一つ心配な点は、そろばん思考の生徒は「虫食い算」が苦手というという子が多いのです。
筆算のアルゴリズムとそろばんのアルゴリズムは発想がそもそも違います。そして、虫食い算は慶應中等部のような難関校でもいまだに出題されています。
さて、あえてさききど「くもん」と言ったのは、真面目なタイプでコツコツとつみあげる子にとっては、「学習習慣」が身につくからいいのです。
くもんが好き、特に毎日コツコツがんばれる子だったら、中学受験だから算数までと決めないで、中学数学範囲のはいるFやGまですすむ道もありえます。小5で連立方程式までとけるなら、数学として解ける問題(消去算、つるかめ算、通過算など)もたくさんあります。
ただし、「くもん」では中学受験算数に必要不可欠な「計算をくふうする力」は一切育ちません。
25×16=50×8=400のような九九変換、
314-257=317—260=57のような「きりのいい数字」を考えて処理する方法
などの筆算をさける方法は教えてくれないどころか、否定されます。
計算ミスのほとんどは「筆算」から生まれる、という現実は受験がはじまってから気づくので、時すでに遅し。
学校教育の現場では「暗算ではミスをするからきれいに筆算をしなさい」と言われてしまうので、
ご家庭でフォローする必要があります。
さて、計算も速くなりたいし、くふうもできるようになりたいということで、
お子様がいま低学年であったならば
①学研からでている「面積迷路シリーズ」(エルカミノ監修)
②宮本算数教室のあの有名な「宮本パズル」
③保護者向けとしては、『中学受験算数 計算の工夫と計算術を究める』(エール出版・小杉先生)は一通り把握しておくべき一冊です。
④入手は困難ですが、小5のSAPIX教材のデイリーサポートに入っている「計算力コンテスト」は緻密な設計のもとに作られているので、SAPIX生はサボらずにそのままがんばりましょう!
暗算が基礎計算力の基底部分にない子はなかなか苦労します。
出版関係:秋に私の動画解説とともに…。はじめての高校生向けの問題集ということで、かなり力をいれて毎日毎日夜通し作成しています。塾講師ならびっくりするほど有名なあの問題集です。〆切は7月25日と言われているので、完全な休日は数か月ないかなあ。
暖かくなってきたのでマラソン開始!桜の季節ですね!
外部生の空きコマはなく、満員となりました。
夏休みは短期指導もできるかもしれません。