2022年、浦和明の星中の開示を見ました。
下は、合格者平均点-受験者平均点の「差」です。
算数 12.3点
国語 5.7点
理科 3.4点
社会 1.5点
”なんだ、国語はわずか1、2問正解したかどうか、か!
理科社会は、直前期の詰め込みが効くのか。合格者も不合格者も差はないに等しい。
いまから社会に時間を使うのは非効率だな。
え、算数12ポイントも差がつくの!?やっぱり中学受験は算数で決まるんだ~!”
はい、その通りです。
だいたいどの学校をみても、偏差値63overの学校はこんな状況です。
だから、算数の勉強をたくさんしましょうね!
・・・という話ではありません。記事にする意味がないですからね。
毎年、生徒たちの受験当日に問題用紙を写メしてLINEでおくって頂いております。
ほんの2時間前に生徒が解いた答案。
わたしも解いてみて、
「あ~、これなら85以上かな。合格」「これだけできれば、余裕でしょう、合格!」と判断します。
・・・結果、落ちています(泣)
「えええええ、算数あんなにできたのに?」
「あの子、α1ですよ、まさかね・・・」
「名前書き忘れたのかな?」
いろいろ何が起きたのか分析するわけですが、
結論としては、
このようなまさかの不合格の原因が「国語」であるということがここ2~3年つづいております。
①理由1 メンタル面
ほぼすべての学校で、国語は第一教科目なので、まだ気持ちが落ち着いていない。
「自分の気持ち(主観)ではなくて、本文に書かれたこと(客観)を優先しなさい」
「筆者ではなくて、問題作成者の意図を優先しなさい」
「選択問題は2択から勝負!本文とどちらが整合性が高いか確認しながら進めなさい」
・・・と毎日毎日塾でも言われているわけですが、緊張で頭が真っ白になって「何度読み返しても何言っているかわからない・・・」とパニックに陥り、20/100などという結果になり不合格となる。
②理由2 新傾向への対応
このごろの国語のトレンドが厄介です。このブログを読んでいる世代の方で実際に「共通テスト」(現代文)をみたことがない方は、是非読んでみてください。この2~3年の傾向として、1つの文章を読ませるのではなくて、複数テキストから共通性を抜き出させる問題が増えています。各大手塾ではこのタイプの問題指導は私の知る限りありません。まだ塾が対応できていないのでしょう。
上のように、2つの文章を読ませたうえで、生徒5名の発言内容を吟味して、共通性を抽出する問題をだしています。
出題者は、明らかに大学受験の共通テストを意識しています。
③理由3 そもそも集団授業が・・・
国語講師の教え方に一貫性がない。
これが一番大きいのでしょう。
場当たり的に解法を変える先生は最悪です。
塾の国語の先生は、読み方ばかりをやっていて(もちろん読みは大事ですよ)、解法を教えていないなあ、というのが私の意見です。集団塾の講師がダメなら、家庭教師or個別指導となるわけですが、いい先生は完全に主観ですが、10人に1人いるかいないかです。トッププロの先生は、小3~4時点から予約が満員です。いやいや、大袈裟な!嘘でしょう?と思われがちですが、これは事実です。
いま低学年の方、はやめに算数・国語は声かけをして確保おきましょうね💦
こんな話を書くと、「そんな先生、どうやって探したらいいんですか?」って聞かれそうです。ほとんどの場合は、口コミあるいは同業者からの紹介です。同業者から、あの先生は本物!と言われる方は間違いないです。逆に、営利目的バリバリの💦大手中学受験個別指導塾から、「国語のカリスマ講師」として紹介されても、実際会ってみると教養レベルに疑問を感じる方が多いです。
国語の講師選びは本当に慎重に。
10人に1人と書きましたが、国語のトッププロって一体どういう授業なの?と思われるかもしれません。
去年2回の指導で教え子の点数を劇的に変えてくださった先輩の西村先生のYouTubeをご紹介します。(結果、麻布逆転合格!)
これがプロの授業だ!と思いました。内容はエンタメ調で生徒向けですが、「深い」です。
テレビ鑑賞中のパピヨンくん