中学受験算数「やまもと算数・数学塾」(山本尚武)

中学受験算数「やまもと算数・数学塾」(山本尚武)

完全マンツーマン指導。JR御茶ノ水駅前にある中学受験算数塾。

【お知らせ1】2026年度は  2月9日(月)より新学期となります。

【お知らせ2】2026年度は一人ひとりの学習品質を守るため、生徒募集そのものをいたしません。一学年5名以上は教えないと決めております。毎年、完全満席状況が続いております。次回は、2026年11月中旬にブログにて新規募集の告知をいたします。

(夏期講習のみ外部生の受講が可能です)


 

私が教えるのは難関校に挑む学習姿勢と本番で崩れない現場思考力です。

偏差値の上昇は、本質理解を積み上げた結果として現れます。

 
生徒募集(小4〜小6)

  • 対象:SAPIX生/予習シリーズ生(早稲田アカデミー・四谷大塚準拠塾)

  • 志望校:首都圏最難関・難関校を第一志望とする生徒

  • 指導方針:解法暗記ではなく、思考力を核に得点力へ接続します

  • 適性検査:適性検査型の対策は行っておりません

  • 入塾時の確認:基礎計算力/日々の学習習慣(入塾テストは実施しません)

数学指導(中高一貫校)

  • 対象:中1〜高3の中高一貫校生

  • 受講条件:小学生時の指導経験がある方、または継続指導の方

  • 募集:原則として一般募集は行っておりません

     

     

    縁起が良いので、桜のフェイクフラワーを買いました。"かわいーねー"と生徒に褒めてもらえました。

    病院きらいなパピヨンくん 「帰らせろー!」

以下の募集を締め切らせていただきます。(11/14 23:59)

 

期間: 12月22日(月)~1月6日(火)大晦日・元旦も休まずに指導します
A: 10:00-12:00 B: 12:30-14:30 C: 15:00-17:00 

■募集開始日時:11月14日(金)夜10:00~より内部生のみLINEにて募集開始
・担当講師は山本のみです。
・平常授業は1月7日(水)より開始します。
・冬期講習中は平常授業はございません。間違えて教室に来てしまう生徒が毎年いるのでお気をつけください。講習中、平常授業は自動的にキャンセルになっています。事前予約したコマのみの授業となります。

【お申込みの際のLINEの文例】 
① 希望するコマ数:2~3コマ
② 受講可能な日時 
下記のように送ってくださると調整がしやすく、早めに日程案を出すことができます。
12/26 A 
12/28 BC 
12/30 一日中空いている
1/5   12:15~からなら受講可能(終了時刻を14:15にしてほしい)
1/6  ABのうちどちらか

・1月10日より埼玉県の入試本番がはじまるため、小6中学受験生を優先させていただくことがあります。ご理解ください。
11月14日の一次募集は外部生(一度も山本の授業を受けたことがない生徒)の受講はできません。空きコマがでたときは、ブログにて告知いたします。
 

新刊好評発売中です。最近は中学受験指導者の先生方からもお褒めいただきます。本書は「タイパ・コスパ」を求める風潮のなかで、私なりの「もう少し時間をかけて考えてみようよ」というメッセージでもあります。お近くの書店で是非、手に取っていただければ幸いです。

『展開図の攻略 立体図形がうかび上がる』(学研) 山本尚武

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休憩タイム。公園で涼むパピヨンくん

【数字が意味を失う入口に立っている】

この夏、駿台が「2026年から合格実績を公表しない」方針を発表しました。対象は、いまの高校2年生からです。大手メディアやSNSでもすでに話題になっています。

私はこのニュースを、単なる広報方針の変更としてではなく、受験産業そのものの評価軸が変わる前触れだと受け止めています。

一般受験が減り、「合格者数」の価値が薄れていく・・・

最近は年内入試・推薦入試が増え続け、一般受験(筆記試験)で入る層が明確に減っています。
にもかかわらず、いまでも保護者のなかには「学力試験で大学に入るのは7〜8割くらい」とイメージしている方が少なくありません。ところが実際は、学力試験による入学者は 54.2% まで下がってきています。

こうなると、合格者の「数」そのものが、受験生や保護者にとって判断材料として機能しにくくなっていきます。駿台のHPにある、「単一の教育機関における合格者数が(略)意味を持ちにくく…」という文言は、まさにそこを示唆しているように感じます。

【「一つの塾で全部」は、もう主流ではない】
現場にいるとよく分かるのですが、いまは「この塾・予備校で全教科を学ぶ!」という子は、意外と少ないです。
うちのような小さな塾でも、実際は、

数学は鉄緑会(かなり独特なカリキュラム)
英語は代ゼミの対面授業(いわゆる80年~90年代の伝説的な講師がいまは少人数で教えているので“お得感”がある)
化学は東進ハイスクールの映像

というように、科目ごとに最適解を取りに行く生徒がほとんどです。

この状況で「合格者数」を一つの教育機関に紐づけて語ること自体が、どんどん現実とズレていく。駿台の判断は、そのズレを認めた動きにも見えます。


ここから先、現段階でも比較的読みやすい未来があります。

ひとつは、「駿台模試が無くなるのではないか」ということです。
模試の合格可能性判定は、基本的に「前年までの合格実績データ」とセットで成立します。もし合格者数をそもそもカウントしない方針なら、判定モデルを維持しにくい。つまり、模試という仕組み自体が成り立たなくなる可能性があります。

もちろん、模試が一つ消えること自体は、代替手段があるので致命傷ではありません。問題は、その“あと”です。

【大学受験の世界で、次に起きること】

女子大が次々に廃校・統合になっている流れを見ていると、次に来るのは「ボーダーフリー大学(いわゆるFラン)」だと思っています。

さらに、2030年代は一学年が60万人台という、まさに“超”少子化の時代に入ります。保護者世代の一学年が150万〜160万人規模だったことを考えると、環境は別物です。2024年の出生数が 68.6万人 という数字を見ても、これは一時的な現象ではなく、構造です。

この中で塾・予備校が「合格者“数”」で競争し続けるのは、レッドオーシャンどころではありません。土俵そのものが縮み、指標も効かなくなっていきます。

【生き残る大学、生き残る塾】

いま10代の子どもたちが大人になる頃、残っている大学はおそらく二極化します。

オリジナリティと教育哲学が確立している大学(例:デジタルハリウッド大学、ICU、創価大学など)
旧帝大・早慶を中心とする上位大学群

ここに向けて、塾側も「合格者数」だけを看板にする時代は終わっていくはずです。



今回の駿台の発表をきっかけに、私自身もいろいろ考えました。結論はシンプルです。合格者「数」ではない場所で、日々の仕事を積み上げていきます。

「何を伸ばし、何を守り、どんな力をついたのか」
そういう中身で評価される講師でありたい。

 

わたしの師の言葉です。

「英知を磨くは何のため 君よそれを忘るるな」

大きな変化は、もう始まっています。

 

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涼しくなって、散歩が楽しいパピヨンくん

 

きょうで梅雨明け。ひまわりが綺麗です。


 

SAPIX生は、小5夏休みの過ごし方に気をつけないと「危険」です。

 

いま小6を教えていますが「この子、なんでこんな基礎的な知識知らないのだろう」という場面があります。そのような問題をたどっていくと小5夏に集中していることが多いです。

小学5年生。まだまだ中学受験なんて、はるか彼方の未来のように感じているものです。SAPIXから帰宅したあとの午後の勉強のしかたを考えましょう。保護者がどれだけうまく関わってあげられたかが勝負です。

 

さて、「危険」とは何か?

一学期の平常授業ではデイリーチェック、基礎力定着テストなど「ほんとうに理解しているのか」習熟度を確かめるテストがうんざりするほどありました。

小5夏期講習はこのような確認テストがありません。したがって、「どこまで本人がわかっているのか」がわからないのです。

 

どこまで自力でできて、できないか。細かなチェックをしましょう。8月25日のマンスリーは「勉強をした子、していない子」で雲泥の差がつきます。

 

「比と割合」がSAPIX夏のメインテーマです。

(もう塾生全員にわたしは「比」の概念・計算を教えました。)

 

「比」による解法は、保護者の想像をはるかに越えるほど現在では「中学受験の要」になっています。比の理解度は、入試本番の合否にそのまま直結すると考えましょう。

速さは旅人算や点の移動、図形はもちろん相似、面積、体積、割合の王様・「食塩水・売買損益」を比で解かないなんてことはありえません。

難関中学の問題においては、いままで習ってきた解法を「比」を使うとどのように解けるのか、が9月から来年1月にかけてのテーマとなります。

 

熱中症に気をつけてね!といっているパピヨンくん

 7/05 22時30時点

7/05 22時30分現在、空きコマはすべて満員となりました。外部生受講を楽しみになさっていた方、たいへんに申し訳ございません。空きがでた場合、こちらのブログに告知いたします。アメーバブログに登録をなさって頂ければ、ブログ更新時に直ぐにスマホに通知がいきます。

 

 

はじめて山本の指導をうけるとき

 

以下の記載のないご連絡には、こちらからの返信はいたしかねます。

  1、現在の学年

  2、住所 〒〇〇〇-〇〇〇〇(郵便番号のみで結構です)

あまりにも遠方からの通塾(片道90分以上)はお子様の健康面を考慮してお断りしております。現在オンラインレッスンはしておりません。対面授業のみです。

  3、性別

  4、お通いの学習塾 または これから通う予定の塾

  5、現在の学力(最近受けた模試の偏差値と集団塾における所属するクラス、志望校などをできるだけ細かく)

期間:7/21(月)~8/31(日)
A: 10:00-12:00 B: 12:30-14:30 C: 15:00-17:00 
・担当講師は山本のみです。

・平常授業は9月1日(月)より開始します。
・夏期講習中は平常授業はございません。間違えて教室に来てしまう生徒が毎年いるのでお気をつけください。講習中、平常授業は自動的にキャンセルになっています。事前予約したコマのみの授業となります。
 

【募集対象】中学受験生(小4~小6)を募集します。

 

AERA with Kids 2025年 夏号 わたしのインタビュー記事が載りました!

『展開図の攻略 立体図形がうかび上がる! 』(学研)大好評発売中!

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暑すぎて元気がないパピヨンくん。

 

 

 

AERA with Kidsに、わたしのインタビュー記事を掲載していただきました。

 

慶應義塾大学名誉教授・今井むつみ先生、学習塾エルカミノ代表・村上綾一先生、算数教育家・安浪京子先生など教育業界の錚々たる先生方に囲まれるかたちとなり、恐縮するばかりです。

 

素敵な紙面にしあげてくださり、朝日新聞出版編集部の方々の並々ならぬこだわりを感じました。

 

AERA with Kids 2025年夏号

AMAZONランキング2位!

 

 

今朝、読んでいた創価大学創立者、池田大作先生の著作にこのようにありました。

「目指すべきは『教育のための社会』である。社会のために教育があるのではない。教育のために社会があり、国家がある。発想を大きく転換して、二十一世紀こそ、子どもたちが『生きる歓び』に輝く世紀としていきたい。」

昨今のあまりに行き過ぎた偏差値競争。

受験システムや学習塾のために、生徒がいるのではありません。価値観の転倒は恐ろしいです。

"結果主義" (数さえ良ければすべて良い)を生み出し、点数と偏差値に振り回しされ、子どもの個性と人格を無視してしまう風潮があります。

子どものために学校があり、子どものために社会があり、子どものために国家がある-このような先見の視座を池田大作氏は1960年代から訴えていたのだと学びました。

これからも地道に"一人ひとりの生徒のために”がんばります。

 

 

散歩の準備をするパピヨンくん

 

 

今年度の進学者は中学受験は開成中学・慶應中等部・渋谷教育学園渋谷中学の3名、大学受験は東京医科大学(医学部医学科)の1名でした。

 

そのブログの記事をとりあげて、「この塾は成績優秀者だけを選んで教えている」と2月に根も葉もない中傷をうけました。いまもSNS上で悪口をかかれております。(どこかの塾講師で、相手にするのも馬鹿馬鹿しいので無視しています)実際に受講されたことがあるなら、単なる風評被害であることはわかるので、敢えてとりあげることもないことです。

 

ただ、考え方を示すことは大事かな?と思い、HP上に合格実績についての私の考え方をかかせていただきました。

 

有名な中学受験算数指導者には、たしかに成績上位層のみを選んで教えている方々はいます。また、集団形式でもそのような算数塾がいくつかありますよね?・・・この業界は保護者様の想像以上に狭く、ほぼ知り合いだらけなんです。地頭のよい最上位生を選抜して合格実績とする。これは、その先生の考え方なのですから、すべて自由だとおもいます。まったく悪いことだとは思いません。

しかし、わたしはそのような考え方をしておりません。

 

 

やまもとの「合格実績」についての考え方

教育の目的は「子どもの幸せ」です。

これは、綺麗事ではありません!この命題に異論はないはずです。

将来の可能性を広げるためにはじめた中学受験。それでも、いつの間にか目先の「偏差値」にとらわれ、子どもを追いつめてしまうご家庭が多いです。「幸せ」のためにはじめたのに、「不幸」を生んでいる。

 

やまもとは、昨今のあまりに過激な中学受験に懐疑的な立場です。巷の偏狭な「偏差値至上主義」に否定的な立場です。

  

わたしのような単科塾は「算数が大好きで、もっと難しいことを習いたい!」という子と、「算数は問題を見るのもヤダ。やりたくない!」という二極化が激しいです。入塾後は、よくできる子も苦手な子も同じエネルギーで、死に物狂いで授業準備をして、熱心に指導しております。

  

合格実績はあくまで参考程度にしてください。以下に、やまもとの指導の「幅」をみていただく目的で開示します。

結果として難関校合格者が多いように見えますが、この合格実績はまぎれもなく「生徒のもの」です。

 

 

「きみは毎週来なくても、きっと合格できるから隔週受講でも構わないよ」

「勉強のしすぎだよ。全部やる必要はないから、勉強量をすこしセーブして、読書の時間を増やそうよ」

そんなアドバイスができるような最上位の受講生もいます。・・・小学生だったときの自分よりも明らかに頭がいい・・・。そんな子と難問を格闘する時間は確かに好きです。

 

でも、それ以上に嬉しいのは、はじめて出会ったときに暗かった子が少しずつ明るくなって、生徒に自信がついてきていることを肌で感じる瞬間なんですよね!

(画像は保護者様の許可を得ております)

保護者様から、こんな風に言っていただけるなんて無上の喜びです。

あと8か月で上げられるところまで上げます。どこまで伸びるのか、楽しみです。

 

先週は10年以上前に「分数の通分」ができなかったかつての教え子の報告を聞きました。

理系の大学院を卒業なさって、わたしなど比較にならないほど社会的に意義のある大きな仕事をしています。

そんな立派な卒塾生がたくさん、たくさんいる小さな地味な個人塾です。

これが、わたしの「生きがい」です。

 

 

やっぱりベロが長すぎるパピヨンくん

去年のちょうどこの時期、SAPIXのアルファクラスのAくんを教えながら「なんでこの生徒は最近、思考力が落ちているのだろう・・・」と不思議に思って接していました。

 

成績が不自然に急降下するパターンは必ず理由があります。

 

数年前ですが、視力が急速に下がっていて文章が二重に霞んで見えていたのに、本人が周りの大人に言わなかったことがありました。「なんかね、最近文字がぼんやりと重なって見えるの」「・・・め、眼鏡すぐにつくろうね!」(乱視の疑いがあったのでレッスン後、すぐに対応しました)

成績の下降というと、まあ、たいていは親子のコミュニケーション問題なのですが💦これは重たいテーマで長くなるので今回はパス!(二月の勝者を読んでください)

 

さて、なかなかそのAくんは原因が思いあたらなかったんですよ……

 

あるときにふと「もしかして最近コベツバっていう動画をみて勉強していない?」

生徒「あー、見てるよ。わかりやすいもん」

 

このとき、偏差値急落の原因がわかりました!

 

最近の中学受験生をみていると、ほんとうにYouTubeやコベツバなどの解説動画に頼る学習が増えています。


驚くことに、予習シリーズの全問解説をする社会常識のない講師もいます。四谷大塚に許可とりましたか?と著作権侵害の違法性を指摘したいですが、特に、この記事で訴えたいことではないので・・・。ただ、最近のSAPIXの保護者会では注意喚起がなされています。

 

動画授業は一見、手軽で効率的に思えます。

短時間で多くの情報を得られ、「わかりやすい」説明に触れることができるからです。

しかし、この「わかりやすさ」

実は大きなデメリットが潜んでいます。

動画をただ眺めて理解したつもりになっても、自分の頭で考え、試行錯誤する力は育たないのです。

動画はあくまで「答えや解法パターンを与えるもの」です。「自分で頭をかかえて、悩みながら答えにたどりつく大切な経験」を奪ってしまう危険性があります。

 

いまの難関中学受験で問われているのは、答えをすばやく知ることではありません。初見の問題を前にして、どう考え、どう進めるかという「思考のプロセス」そのものを聞く問題が多い。

 

その大切な力を伸ばすためには、時間がかかっても、すぐに答えを見ずに、自分の手と頭を動かす経験が不可欠です。

動画授業は、うまく使えば心強い道具になります。…ですが、あくまで「自分で考える」学びが中心にあり、その補助的な位置づけで使うべきです。主軸にしてはいけません。

 

もっとふみこんで言ってしまうと、よくSAPIXや予習シリーズのテキストは「説明がわかりにくい」と言われていますよね?でも、わかりやすい説明なんて、本質的にはよくないんですよ。

「なんでこの式からこの考え方へ行くのだろう?」

すこし立ち止まって考える時間が必要です。

"・・・あー、苦しい・・・" 

でも、ここで脳の前頭前野が働きはじめる。

 

(20分ほどかんがえて)『・・・あー、そうか!オレはなんてアホなことを考えていたんだ!』このときに大量のドーパミンが放出されて、算数・数学が「快楽」になるんです。達成感とともに、ますますチカラがついていきます。

 

動画を利用するなら、その「使い方」に注意しましょう。

⚠️ 動画授業を全面否定する気はありません。私自身が数百もの解説動画を作ってきました。いまの所属先の「学びエイド」のように、著作権もクリアしてプロ映像授業講師として働いている方もたくさんいます。大変にすぐれた講義をしていらっしゃいます。

訪問トリミング中。大好きなお姉さんで満足するパピヨンくん。

 

新刊発売!『展開図の攻略 立体図形がうかび上がる!』(学研)山本尚武 著

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もっとも尊敬していた算数の先生だった。

 

40年以上も前。

僕が生まれるまえからあった老舗の中学受験塾。

 

1つの教室でクラス分けはない。

学校のテストですらおぼつかない子から開成志望の偏差値70越えの生徒までいっしょにいて、しかも両方から「楽しい授業だった!」と成績を上げることができる授業。

 

今までたくさんの先生の授業を見てきたが、どの大手塾のエース講師でも、あのK先生の授業には及びもつかないだろう。

 

その塾の歴史が今月で終わる。

 

コスパやタイパばかりを求められるこの時代。

 

いまの忙しい中学受験生のように、がむしゃらにやらせる指導ではなく、テストは月にたった1回だけ。毎日の計算課題もなし。

のんびりとした昔ながらの寺子屋のような雰囲気だった。それでも、御三家合格者を毎年だし、勉強が苦手な子でもまさかの逆転合格をかなえてきたまさに奇跡のような塾。

 

もう、こんな塾は二度と出てこないだろうな。たくさんの指導方法を学ばせていただいた。

僕は指導歴23年。その2倍以上の指導経歴。

偉ぶるところなんて、微塵も感じさせない。

 

お話しをしていて、だれよりも刺激的で、嬉しかった。

「山本先生、いま差集め算の教え方を変えようと思っていてね、こんな教え方はどうかなあ?」と仰った言葉が耳朶から離れない。“……70歳近くになって、まだこの先生は指導をアップグレードしようとなさっているのか!完成したのかと思っていたのに、まだ前進するんだ!”と感動した。

 

また、お会いしたい。

 

学校現場では、かけ算の「順序」がちがうとバツ

はじめての入門で、はじき図(速さ)やくもわ図(割合)からはじまる授業。

 

中学受験現場では、"まだそれは教えていないからバツ"。

 

以前『指数』をつかったら、SAPIXの未熟な講師に直された子がいた。アルファ層は当たり前につかっているのに・・・。バツをつけるって「間違い」ってこと。数学的に完全に正しいのに、その空間ではエラーなのだと。

 

 

こんな状況にぼくは猛烈な憤りを感じる。なぜなのか考えてみた。

ちなみに数学で解いていいというのはSAPIXの公式見解。朝日新聞の以前の記事によると、有名中学で数学で解くことを禁じている学校は0です。

 

べつに日本の理系教育を憂えているわけではなく、ある思考を子どもに「おしつけ」ているのが我慢ならないのだ、ということに気がついた。

 

教えるのが下手な人は、「ちがうよ、正しいやり方はこっち」と相手の考えを聞かないで修正する。

 

教え上手な人は「なるほど、こう考えるだね。・・・そっか。じゃあ、そのやり方ですすめていこう。(ホワイトボードに書きながら)こうなったよ。正解にならないね。なんでだろう?」という具合。

 

議論が対等であり、リスペクトがある。

生徒の思考をつぶさないように、議論を「延長」させながらうまく誘導させていく。

 

ぼくの尊敬する先生はみんなそう。

 

勉強に限らないけど、「思考のおしつけ」はほんとうによくないよね。

教育という名の「洗脳」になってしまうから。

 

一冊の本の成功からこんな無名講師がこの場所に呼ばれるなんて光栄です。