【店長のうんちくコラム その24・コーヒー豆の保存について】 | 丸市珈琲~銀座駅前の隠れ家カフェ~

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朝から強い雨が降っている今日、今年一番暇な昼下がりです。

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【店長のうんちくコラム その24・コーヒー豆の保存について】

このうんちくコラムで「ちょい足し」シリーズを始めたばかりなのですが、今回は少し寄り道をしてコーヒー豆の保存について書きたいと思います。

というのも、お客様からのご質問がここ最近急増してきたので、一度ちゃんとした形で解説をした方がいいと思いました。

今回は短くコンパクトにまとめましたので、気になっていた方はぜひお読みください。

 

〇保存の際に気を付けること

水分を飛ばす焙煎をされたコーヒー豆は活性炭に近い内部構造をしているため、周囲のにおいを吸収する性質があります。

そのためどんな保存方法でも必ず外気が入らないもの(ジップロックや保存缶、保存瓶など)に入れてください。

直接容器に移すとコーヒーの油分で汚れるため、購入したときの袋ごと入れられるものが便利です。

直接入れ替える場合は、使い切るたびに容器を洗ってくださいね。

ちなみに当店のコーヒーは購入されてから2週間ほどで飲み切るのがおすすめですよ。

 

※店ではガラス瓶での保存をしています。保存容器の材質でおすすめなのは「ガラス」か「ステンレス」の、においがしないものですが、すぐに飲み切れる場合はそこまでこだわらなくても大丈夫です

 

未開封、もしくはしばらくの間飲まないコーヒーの保存方法

買ってきてもしばらく飲むことがない場合は、「冷凍庫」に保管してください。

コーヒー豆の内部は炭酸ガスで満たされているため、気体ができる限り収縮する低温がおすすめです。

炭酸ガスは酸化を抑えてくれる作用があるので、外に漏れ出さないことが重要です。

 

開封する際は、コーヒー豆が冷たいままだと暖かい外気との温度差で結露が起きて湿気を吸収してしまうため、冷凍庫から出して冷たくない状態になってから開封してください。

コーヒー豆は水分をほとんど含んでいないので、5~10分で常温に戻りますよ。

 

ちなみに「冷凍保存でどれくらいもつか」の質問を多くいただくのですが、私の経験上1か月以上経つと味に明らかな変化が起きます。

と言っても、季節によっても、また日常生活で冷凍庫をどれだけ開け閉めするかでも大きく変わります。

正式な分析データがないのでなんとも言えないのですが、どちらにせよあまりの長期保存には向かないことだけは確かです。

 

開封後のコーヒーの保存方法

一度開封した後は、コーヒーを淹れる度に出し入れすると思います。

冷凍庫保存の場合は温度差からの結露の可能性が大きいため、常温との温度差が少ない「冷蔵庫」、もしくは冬場の場合は暖房がきかない場所での「常温保存」がおすすめです。

時間に余裕がある場合は密閉された状態で常温に戻ってから開封することをおすすめするのですが、1週間ほどで飲み切ってしまえる場合はあまり気にしなくても大きな問題はないです。

 

冷蔵(もしくは常温)保存の場合は、10日前後で飲み切るのがおすすめです。

 

〇番外編 1

とあるお客様のコーヒーの保存方法をご紹介します。

コーヒーを購入されて自宅に戻られた後、一度の抽出で使用する量をキッチンスケールで量って、小さめのチャック袋(100均でも売っているそうです)に全て小分けしてから冷凍庫に保存するそうです。

コーヒーを淹れる際はお湯を沸かす前にコーヒー豆を冷凍庫から出しておき、触って冷たくない状態になってから挽いて使用するそう。

ここまでこだわることができるのは稀だと思うのですが、ある意味理想的なやり方の一つでもあります。

 

〇番外編 2

実は私と焙煎士とでは保存のおすすめの仕方が若干異なります。

私は、冬場は常温保存を、夏は冷蔵保存をおすすめしているのですが、焙煎士は冬場こそ冷蔵保存、夏は常温保存をすすめています。

なぜこんな食い違いが生まれるのかというと、問題は「温度差」にあります。

冬場に暖房がきいていない保存場所(特に台所周りで)は無いことが多いのと、常温と冷蔵庫との温度差が比較的少ない季節だから冷蔵庫でも問題ない、という判断です。

それと同じ理由で、夏場に冷蔵庫に入れてしまうと常温との温度差が開いてしまうので常温が良いとの判断になります。

ただ一点欠点があるとすれば、夏の常温では豆の鮮度が落ちるスピードがあまりに早いため、すぐに飲み切らなければいけないところです。

 

というわけで、保存方法には完全な「正解」がないので、このコラムを参考にご自身に合ったやり方を見つけてくださいね。