【店長のうんちくコラム その19・SCAJで気になった最新ドリッパー】 | 丸市珈琲~銀座駅前の隠れ家カフェ~

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おしゃべり好きな銀座のコーヒー屋店長が、仕事では伝えきれないコーヒーについての思いやうんちくや、たまにコーヒーとは関係ないネタ話などをアップします。
コーヒーとアソブ楽しさ、みなさんに届きますように。

今日は急激に寒くなって、どうも体がだるく頭がぼーっとする一日になっています。

暑い日はもうこりごりですが、いきなり寒くなっても体がついていかないです。

 

店頭ではまもなく予約限定の「イタリア栗のパウンドケーキ」が締め切られます。

リピーターがとても多い、この時期だけの完全受注生産スイーツです。

味わいを簡単に説明すると、上質なマロングラッセを栗のペーストを入れた生地でまとめて焼き上げた、そんな味わいです。

ぜひお早めにご予約くださいませ。

〇「イタリア栗のパウンドケーキ」税込3,700円

11月上旬頃の発送(もしくはお渡し)です。

 

 

ちなみに秋の定番の栗のバウンドは絶賛発売中です!

「ほっこり栗のパウンドケーキ」税込891円

 

 

【店長のうんちくコラム その19・SCAJで気になった最新ドリッパー】

前回のコラムで書いた日本最大級のコーヒー専門の展示会「SCAJ」で、今年面白いと思った器具をご紹介します。

 

「ハリオ ペガサスドリッパー」

※リンク先はハリオ公式サイトです

 

コラムでも何回か登場したハリオの従来からのドリッパー「V60」は、一つ穴の円錐形で、とてもお湯の抜け(落ち)が早いペーパードリッパーでした。

これはお湯の注ぎ方をある程度コントロールできる、ドリップに慣れた中級者(味わいの変化を楽しむ方)におすすめの器具だったのですが、このペガサスドリッパーはわざと小さめの穴を2つという形にして、初心者向けに作ったものです。

コーヒー屋は普段から「初心者はカリタ、中級者はハリオ」みたいな勧め方をよくするので、その固定概念が覆る新商品です。

また、市販の台形フィルター(カリタでよく使われているもの)を利用できるため、現在使用しているものから買い替えることも抵抗がなくなります。

 

ちなみにカリタは以前から「ウェーブドリッパー」という円錐に似た三つ穴ドリッパーを制作しているのですが、こちらは味わいの出し入れというよりも、旧来の三つ穴ドリッパーよりも味わいを安定させることに重きを置いているので、抽出にテクニックがいるかというと、むしろテクニックがない人により照準を合わせたものになっています。

 

まとめると、初心者が入門として選ぶドリッパーとして「カリタ コーヒードリッパー(台形の三つ穴)」一択ではなく、「ハリオ ペガサスドリッパー」という2つめの選択肢ができました。

そしてそれらに慣れた後は、ドリップの仕方によってより味わいの変化を楽しみたい方は「ハリオ V60ドリッパー」に、淹れる度に味が変わるのではなくもっと味わいを安定させたい方は「カリタ ウェーブドリッパー」に買い替えていく、という形になった気がします。

 

ちなみに、これら以外にも優れたドリッパーはたくさんありますが、「お手頃」で「いろんなお店で売られているので買いやすい」という利点を考えると、やはり大手のメーカーさんの器具はおすすめしやすいです。

 

そういえば、なぜ「ペガサス」なのか聞いてくるのを忘れていました…

今度ハリオの担当者と話す機会があれば聞いておきますね。