【店長のうんちくコラム その15・コーヒーの味わいを決める組み合わせ part3】 | 丸市珈琲~銀座駅前の隠れ家カフェ~

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おしゃべり好きな銀座のコーヒー屋店長が、仕事では伝えきれないコーヒーについての思いやうんちくや、たまにコーヒーとは関係ないネタ話などをアップします。
コーヒーとアソブ楽しさ、みなさんに届きますように。

当店では毎年秋~冬限定で販売しているラスクが入荷しました。

近々かぼちゃのラスクも登場しますが、気温とは裏腹に商業施設の装飾やデパ地下のラインナップは確実に秋になってきています。

年々秋も春も短くなってきているので、できれば今年は爽やかな秋を長く楽しみたいものです。

 

とあるお客様のご要望により、コーヒー教室を受講された方に「修了証」を発行することになりそうです。

現在準備中のため、詳細はまた後日お知らせいたします。

 

【店長のうんちくコラム その15・コーヒーの味わいを決める組み合わせ part3】

〇味わいのバランスが良い、中煎りコーヒーが好きな方

豆を見た目で選ぶ際は、しっかり茶色に色づいていて、なおかつ油分がほとんど出ていない豆を選んでください。

※焙煎度の基準はお店ごとに変わるため、できれば目で確認して購入できるとより良いかと思われます。中煎りとして売られているコーヒーでもすごく酸っぱいコーヒーを勧められることが近頃は多くなってきました。

 

・挽き目と淹れ方のポイント

コーヒーの粉にお湯を少量しみこませる、いわゆる「蒸らし」の段階で、実はあまり知られていないのですが最も粉の盛り上がり(ドーム)が大きくなるのは中煎りです。

焙煎時に発生する炭酸ガスを保持する量が浅煎り・深煎りよりも多いため、中煎りのコーヒーはしっかり大きく盛り上がります。

そしてこれもあまり知られていないことですが、炭酸ガスの放出量が多ければ多いほど、味わいの成分が表に出にくいです。

コーヒーの挽き目は中挽きがおすすめですが、細挽きから粗挽きまでお好みで構いません。

ただし、蒸らしをしっかりするところだけは留意してください。

味わいの厚みや複雑さがしっかりある方が良い場合は細挽きで、すっきり飲みやすいものが良い場合は粗挽きで。

 

たいていの喫茶店の場合、中煎りに使用するお湯の温度は90℃前後(85~95℃)です。

酸味・甘み・旨味・苦みなど、コーヒーの味わいの幅が広いため、酸味・甘みを強調したい場合は低めで、旨味や苦み、重さを強調したい場合は高めのお湯で、と自分流にアレンジするのが楽しい豆です。

反面、「いつも同じように」ドリップすることが難しいコーヒーともいえるので、多少の味のブレは気にせず楽しんでもらえるといいと思います。

 

普段からよく「蒸らしの時間は何秒(何分)ですか?」と質問されるのですが、コーヒー豆によって大きく変わるため具体的にお伝えすることがなかなかできません。

基本は、コーヒーの盛り上がり(ドーム)が膨らみきり→泡立ちが落ち着いて→粉の表面が少しガサガサする見た目になったタイミングまでが蒸らしになります。

中煎りの場合、焙煎してからの日数や挽き目にもよりますが、最低でも30秒~長くて1分半ほどかかります。

焦らずしっかり蒸らしをしてくださいね。

 

ちなみに、浅煎りのときと同様、中煎りでも蒸らしの際の湯量が多ければ酸味が際立ち、湯量が少ないと酸味が控えめになりますよ。