【店長のうんちくコラム その14・コーヒーの味わいを決める組み合わせ part2】 | 丸市珈琲~銀座駅前の隠れ家カフェ~

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おしゃべり好きな銀座のコーヒー屋店長が、仕事では伝えきれないコーヒーについての思いやうんちくや、たまにコーヒーとは関係ないネタ話などをアップします。
コーヒーとアソブ楽しさ、みなさんに届きますように。

夏季限定商品がどんどん終了していくにもかかわらず、気温は連日30℃以上…。

デパ地下では多くのお店が栗特集をしているのに、秋の気配が一向に見えない銀座です。

ボトルのアイスコーヒー、コーヒーゼリーは現在店頭に出ているのみになりました。

長期予報では10月までは暑い日が続くそうなので、買いだめは今のうちに!

〇「ボトルアイスコーヒー」

 

〇「コーヒーゼリー」

 

 

【店長のうんちくコラム その14・コーヒーの味わいを決める組み合わせ part2】
前回に引き続き、コーヒーを自分好みで淹れる工夫について、その第二回目です。

〇苦みは柔らかく、酸味と香りが強いコーヒーが好きな方
豆を見た目で選ぶ際は、油が出ておらず、色の薄いコーヒー豆を選んでください。
ただし浅煎りは、コーヒー豆のクオリティが低いと雑味が多かったり、酸がきつかったりするので、あまりに安いものは避けた方がいいかもしれません。

・挽き目と淹れ方のポイント
浅煎りは焙煎時間が短く、極わずかながら水分を含んだ状態のもののため、お湯との馴染みが悪く、成分が外に出づらいので粗挽きにすればするほど抽出の難易度が飛躍的に上がります。
そのことから、おすすめの挽き目は中挽き前後になります。
細挽きにするとコーヒーの雑味(辛味や渋み)が出る可能性が高くなるのですが、それを含めて「コーヒー本来の味」だと思う方は細かめでも大丈夫です。

前述の通り、成分が出しづらい性質があるため、お湯の温度は90℃以上がおすすめです。
浅煎りでもしっかりとした味わいがほしいときは、95℃~98℃でも問題はないかと思います。
ドリップポットをしっかり温めた後に、ヤカンから100℃のお湯を移すとだいたい95~98℃に、ドリップポットを温めずに移すと90℃前後になります。
コーヒーの粉がなかなかお湯を吸ってくれないので、ドリップしている間は落ちるスピードは比較的早くなり、なかなかゆっくりじっくり淹れられませんが、しっかり全体的にお湯を注いでください。
落とすお湯をドリッパーのフチに近づければ近づけるほどドリッパー内の水位が上がるので、じっくりお湯と粉が混じりあう時間ができます。
それでももしどうしても酸味だけが際立って飲みづらいときは、1湯目の後、蒸らしている間にスプーンで粉を軽く混ぜてみてください。
まろやかさと甘さ、多少のコクが出ると思います。
ただ、これをするとドリップしている途中で目詰まりしがち(落ちる速度が遅くなる)なので、3杯以上を抽出するときにはお勧めできない手法です。
ちなみに酸味が際立った方がお好きな場合は、中挽きの粉で普通に淹れるだけで際立ちますし、蒸らしをする1湯目でいつもより多めのお湯を注ぐだけで強調されますよ。