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登場人物の説明です
バツイチ。
薬剤師の息子。
パリと、Pugliaというイタリアの大学で育った彼。
ありとあらゆる(おそらく500人以上)女性と寝続け、
なぜかニコレッタにたどり着いた。
息子はニコレッタの元音楽生徒。
同居人でもあるので、ニコレッタの壮絶な、公式不倫が始まる。
人生を変えてくれた優秀な手帳、15年愛用
彼氏の愛用グッズ↓肩甲骨の間にぴったり挟まるタイプ。
ことの始めは、近所での買い物だった。
当時自分で経営していたホテルに必要な、クッションを探していた。
そこのお姉さんが。
「夫の知り合いに、すごいピアニストがいるのよ」
そう言って、NGの写真を見せてくれた。
そこに映るのは、犬の隣で太陽の笑顔で笑うNG。
…私の一目惚れだった。
「私の友達の日本人として、可愛がってもらうように言ってね」
そう彼女は言った。
その日、同じ名前をYouTubeで調べると。
姉が大好きだった、パリのアメリカ人。
この演奏を、元彼クラウディオと一緒に、公園で聞いてみた。
クラウディオは何も言わなかった。
その数日後、クラウディオと音楽院まで散歩する。
手には、すでに音楽院の課題曲。NG氏にデゥオを依頼しようと思っていた。
「あの、NG氏が教えている部屋は?」
音楽院ないで、そう聞いてみる。
「49号室だよ」
49号室まで、トコトコと歩いて行く。
ノック。
ドアを開けると、写真の中で、犬の隣にいた、同じピアニスト。
思ったより小柄だった。
すらっと背の高い、美形男子に一生懸命何かを教えている。
「あの、授業中すみません。これ、次回の試験で。」
そういって、彼に楽譜を渡す。
「日本人かい?僕はこうじを知っている!一緒に東京フィルで演奏したんだ!」
「指揮者がうすきと言って」
「チェリストの演奏者の彼氏がね、相撲に似てて。指揮者が彼女を叱るたびに、『彼女をもっと引っ叩いてください!彼女の教育のために!』と言って。君たち日本人は変だね!」
そう言いながら、そのときの様子を踊りながら再現する、ルーチョ氏。
それが私たちの初めての出会いだった。
(ちなみに彼にデュオを依頼するために、その前に同伴していたピアニストは私の方から断ってしまった)
。。。
楽譜を渡した日。
次の日に、彼から電話がかかってきた。
「あの、前置き、めちゃめちゃ長いんだけど、これ全部引くの?」
「はい」
短い電話だった。
私が電話苦手なので、すぐに切ってしまう、悪い癖がある。
その次の日、彼からメッセージが来る。
彼が朝、窓を開けると、8匹の猫がドット入ってくる、という謎に満ちたwhat'sUp。
その時には、私はクラウディオとすでに別居をしており(電気代を止められ、クラウディオの家に戻らなくてはいけない日々が待っているのだが)
イタリアの一人暮らしを悠々としていた。
それから、天国の日々が始まった。
NGとの馴れ初め。
出会った二日目から、すでにラフマニノフの第二番を弾くのが夢だと語っていた。
3年経った今、彼の「想い」が現実に変わっているのだから、すごい。
オケとの共演とはまだ程遠いが、公式に人前でコンサートできるだけでも、すごい進歩だ。
NGは一切喋らない男だが、説得力は誰よりも一番ある。