少数民族 エスニックの店 TSUNAMI日記  -11ページ目

TSUNAMI 10 アジア仕入れの旅

ようやく、ボートのエンジンも直り、再度出発する俺達。

今度は大丈夫だろうか?

既にこの時点で、予定よりも2時間以上遅れている。

何とか今日中にタイに入国したいが、どうやら無理くさくなって来た。

なんせ、ラオスもタイもイミグレーションが夕方の6時で閉まってしまうので

今夜中にチェンライまで行く予定が、このままだと何も無い国境の村で足止めをくらってしまうのだ。

まだ、1/4も走ってないのに時計は12時を廻っていた。何とかギリギリ行けるかも~!?う~ん微妙!!


2時過ぎにやっと、中間地点のパークベンという村に着いた。ここでランチタイム&水補給&ボートを乗り換える事に。


自分で生け捕りにしたナマズや淡水エイを買え!と、しつこく催促してくるおっさん。買う気まったくなし!




さらに走ること3時間。国境の村フェイサイに着いたのは、6時15分前。間に合うか?

速攻、40Kgの荷物をボートから降ろし、メコンの土手階段を上ろうとすると、驚いた事に階段が途中から見事に崩れているじゃあーりませんか!?

皆、必死にダメなロッククライミングの様に登っているが、俺はなんせこの大荷物。

どうするか考えていると、見かねてかカップルでいるインテリ風の男性が上から「荷物持ってやるよ!」と手を差し出してくれた。

そんな神様の様なお言葉に甘えて、荷物を半分受け取って貰う事ができた。

上までは約30メートル。ふくらはぎをプルプルさせながら必死に上がって行く俺達。

ここが最後の難関だ。ここさえ突破すれば後はどうにでもなる。

ようやく土手の上までたどり着くと、ここからイミグレーションまで行ってくれる軽トラのタクシーが待ち受けていた。

早速それの荷台に乗り込み、走りながら荷物を持ってくれたインテリ風男性に礼を言った。

訊くと、このカップルは何と香港の人達だった。

この人達も今日中にタイに渡りたいらしい。

なんとか6時きっかりにラオス側イミグレに到着し出国手続きを済ませ、メコンを横断する小船に乗れた。皆ほっと一安心。



が、タイ側イミグレに到着するとcloseの文字が....

これはまずい事になった。タイに入国出来ないとなると、今夜は川のほとりで寝る事になってしまう。

こんな所まで来て冗談じゃない!

俺は窓口を係り員が出てくるまでガンガン叩き続けた。

すると、まるで香港映画に出てくる悪徳警官の様な係り員がけだるそうに出て来た。

俺達は遅れた理由を言い、なんとかパスポートに入国スタンプを押してくれる様に頼んだ。

返ってきた答えは「Can not ! 」

何度も低姿勢で頼みこんでも答えは変わらず、俺はブチ切れそうになったが、ここで怒っていけないのがアメージングタイランド。

その時突然、今まで後ろで黙っていた香港カップルの彼女さんが、胸元をはだけさせ腰をくねらせながらの色仕掛け作戦が始まった。

まさかこれは無理だろうと、思わず笑ってしまったが、なんとあっさりOK !

俺は中国女の恐ろしさを目の当たりにしてしまった。

最後の手段にと、握りしめていたお金を俺は、そっと自分のポケットに中にしまい込んだ。

こりゃ~当分日本は中国に勝てないな....

TSUNAMI 10 アジア仕入れの旅

無事、パークウーの洞窟に辿り着いたはいいが、もちろん水など売ってる訳がなかった。

運転手が漁民から借りた工具でエンジンを直している間、とりあえず適当な岩影でへこたれる俺達。

とにかく暑過ぎる。もう飲みこむ唾さえもなく、とうとう頭の中の危険シグナルが点滅し始めた時だった。

ふと上を見上げると、洞窟の入り口付近にオレンジ色の袈裟を着たお坊さんの姿が見えた。

急いで階段を駆け上がって行き、その坊さんに開口一番「ナムヌンクォー」と言ってみた。

「はぁ~?」と、なってる坊さん。見た所、10代位の若い僧侶だった。

「クォ~だよ!クォ~!」(タイ語で水の事)

「コーク?」

「コーラじゃねーよ!あぁコーラでもいいけど~ある訳ないっしょ!?ウォーターだよ!ウォーター!!」

「アー!」となる若坊主。ようやく通じたのか、洞窟の中に来いと手招きしてくれた。

洞窟の中は薄暗く、数えきれない位の無数の仏像が並んでいた。

ここで待つように言われ、奥から若坊主が持って来た物はカップ一杯の水だった。

俺は礼いい、すぐさまそれを勢いよく飲みほした。

みるみる体が生き返っていくのがわかる。

「お金は?」と言うと、

首を横にふりながら、いらないと言ってくれている。さすがは仏教徒。涙が出そうになった。

本当に本当にありがたかったのだが、ただ一つ気になった事がある。

それは、カップの中に入っていた水の色が、下で流れているメコン川の水の色と一緒だった事だ。

俺はそれを自分の中でうまく処理するようにつとめた。

後から上がってきた皆もその水にありつけたが、俺は黙っている事にしといた。

神のみぞ知るである。



あぁ~桃の天然水になりたい....









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TSUNAMI 10 アジア仕入れの旅

広大なメコン川の上、ポツンと取り残された俺達。

30分経ってもいっこうにエンジンはかかる気配はない。

その日は、吹く風も全くと言って良いほどなく、ジリジリとまるで遠赤外線で焼かれる鳥の丸焼きの様に自分達が思えて来た。幸いヘルメットで直射日光を避けられてはいたが、少しするとそれもパーマ屋にある、
あのパーマをかける時に被る機械の様に、頭の中がムシムシし出した。

やばい....暑すぎる....

その時、いきなり運転手が何かを叫びはじめた。次の瞬間、乗っていた全員が自分の手をオールの様に使いボートを漕ぎはじめ、川岸に寄せようとしている。

良く見ると、川岸には陸からはみ出た草木の茂みが少し出来ていて、そこにとりあえず無理やり潜り込む事ができた。顔や体に突き刺さってくる木の枝がかなりウザかったが、炎天下にさらされてるよりは全然ましだった。

とりあえずほっとする俺達。喉がカラカラだったが、この先いつ動くかわからなかったので、少しずつ水を飲む事にした。

すると、運転手が何やら持っていたナタを持ちだし、陸に一人で上がっていったと思うと、そこら辺のツルを採って戻って来た。

そして、そのツルをエンジン上部にクルクルクルっと巻きつけ始め、エンジンスターターを引っぱった次の瞬間、沈黙状態だったエンジンが、溜りに溜まったオナラが噴出するかの様に一気に噴き出した。

「うおーーーー!」

歓声が上がり、皆ハイタッチなどしながら喜び合った。

再度、時間を取り戻すかの様に勢い良く走り出すスピードボート。

俺は一安心し、カラカラの喉に残りの水を全て流し込んでしまった。

ほっとしたのもつかの間、今度は殺されそうな子豚の鳴き声の様な嫌な音が、エンジンから聞こえて来た。

「ブヒヒヒヒッーブヒヒヒヒッーブヒヒヒヒッー ボンッ」またエンジンは停止した....

皆、呆れかえっている。運転手もブツブツ言いながらかけ直すが、うんともすんともで
挙句の果てには、何を思ったか先程採って来たツルを川に投げ捨ててしまう始末。

周りを見渡すが、今度は岩場ばかりで日陰は見当たらず、俺達は水もなく炎天下の中エンジンが直るのをまつほか仕方なかった。




それから、一時間はたっただろうか?今にも死にかけのロバの様な顔になっている隣の坊さん。皆、とっくに水を飲み干してしまっている。誰も助けに来ず、まるでサハラ砂漠で遭難している気分になってきた。

メコン川の水はどんよりと茶色に濁っていて、しかも川上は中国だ。何を流しているのかわかったもんじゃないが、喉の渇きには勝てず、手ですくい唇を濡らすと少しだけ落ち着いてくる。飲みこむのは最後の手段にとっておいた。このままだと本当にやばい事になりそうだ。肩で息を切りながら最悪の事を考え始めた。

さらに時間が経過し、事もあろうに運転手が修理をなげだした時だった。川上から一台のボートがやって来るではあーりませんか!?

すぐさま皆で腕を大きく振り回し、そのボートを呼び込んだ。

どうやら漁民のようだ。

運転手が交渉し、ここからすぐ近くのパークウーの洞窟という古い寺院まで引っぱって行ってくれる事に。
そこまで行けば修理に必要な工具があるかも知れないという話だ。

正に天の助け!とにかく水が飲みたい!




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なんせ一点ものが多い店なもので、とにかく早い物勝ちですよー!
みなさまのご来店を、心からお待ちしております!


一部対象外もございます。ご了承くださいませ。

TSUNAMI 10 アジア仕入れの旅

ボートがメコンを勢いよく走り出した。早朝にもかかわらず日差しは鬼の様に強かったが、それを緩和させるかの様に川の風がひんやりと心地よかった。

10分後、突然エンジンの音が低くなり、スピードを落としながら川岸に停めてある一隻のボートに近づいて行った。どうやら給油のようだ。

そう、このメコン川にはちゃんと船上ガソリンスタンドが所々に配置されているのである。


給油をしている間、隣の坊さんが何やらごそごそし出して朝飯を食い出した。確かに、とてもじゃないがこのボートの繰り出すスピードでは物を食べる事など出来はしないので、俺もここはチャンスと思い、前の日に用意しといたパンに食らいついた。この時、持っていた水は各自500ミリのペットボトル一本ずつだったが、俺は既に半分を飲んでしまっていた。まーこの先3時間行った所に休憩場所があるので、そこでまた一本買えばいいと位しか思っていなかった。


よく見ると、坊主のくせに肉食ってやがるの発見!




更に走り出してから一時間後、突然ボートのエンジン音がばーさんの笑い声の様に「フェヘフェフェフェ~
フェへフェフェフェ~」と、てごたえのない音が鳴り出した。運転手がいくらアクセルを廻そうとカスカスのエンジン音しか聞こえなくなり、途端に減速していき、そしてボートはぴたりと止まってしまった。

シーンと静まりかえるボートの上....辺りは何もなく、聞きなれない鳥の声と川のせせらぎしか聞こえてこない。運転手が舌打ちをしながらエンジンをかけ直しているが、いっこうにかかる気配はない。


今までラオスには何度も来ているが、バスは止まるけどボートが止まってしまったのは初めてだ。
これからこんな所でどうなってしまうのだろう?と、考えると何だかワクワクしてきてしまった。この時初めて自分はMなんだと気付かされた気がした。


つづく

TSUNAMI ORIGINAL 刺繍巻きスカート

サバイディー!

LAOSのシン布を使って、またまたORIGINAL刺繍巻きスカートを作りました。

この布は、ラオスの女性達の間でこよなく愛されてる布で

とても軽くて涼しく、ウエストサイズを選ばない巻きスカートに仕上げました。

秋冬でもレギンスなどで重ねても、とてもかわいいですね~




もちろん通販もできます!

TSUNAMI 10 アジア仕入れの旅

なんとか世界遺産の街での仕入れを終えて、今日はタイまで脱出すべく、朝6時に起きて宿の皆に別れを告げ、スピードボート乗り場に向かった。

スピードボート乗り場に着くと、早朝にもかかわらず、既に何人か人が集まって出発を待っている。見た所、皆普通のラオス人で、旅行者は自分以外見当たらない。

ちなみに、今から向かうタイの国境までは、メコン川を遡って行くのだが、スローボートで2日間かかり(途中一泊)、70キロ位のスピードが出るスピードボートでも、約7時間はかかる距離にある。

早速チケットを買い、指定されたボートへ乗り込むのだが、ここからがこの旅一番の辛い所で、約40キロの荷物を担ぎ、30メートルはあるだろうか?傾斜のきいた手作り階段を(途中から崖)、まずは降りて行かなければならないのだ。


桟橋は、ただ竹がラピュタのように浮かんでいるだけだった....


なので、ボートに乗り込む時には、皆必然的に膝から下はびしょ濡れ!去年来た時も、その前も、そのまた前も、ずーーーーとっこの桟橋だけは変わらないでいる。てか、はよ何とかせーや!!外人の俺が言うのも何だけど、いい加減ここは変えようぜ!!なぁラオス人!!おかげで毎回、靴の中がザリガニの腐ったみたいな臭いがしてくるじゃんかー!

そんなこんなで8人乗りのスピードボートに乗り込み、いざタイに向けて出発!隣の席は、いかりや長介に無理やりヘルメットを被せたら地球防衛軍になってしまった様なお坊さん。坊さんがそんなに急いでどこに行くのだろう?だが、これはきっと御利益があるにちがいない!と、これから起こる事も知らずに、その時は完全に高をくっていた。






つづく



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タイフィッシャーマンパンツ 略して
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ウエストに刺繍が入ってる物や


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ちなみに、皆さんタイパンって長時間履いてると、ずれてきて縛り直したりしてませんか?
そんな方の為に、殆どずれたり外れたりしない、本当の履き方をお店に寄って頂ければお教えしますよ~!

元々、タイパンはタイの漁師達が履いていたパンツで、水陸両用を目的としたパンツであります。使い方は自由ですが、素潜り、旅行、キャンプ、ビーチパーティー、マタニティー、なので大活躍する万能なパンツで、特に暑い沖縄には持ってこいだと思いますよ!!!