前回の記事
に引き続き、
マケプレの送料・手数料の見直しについて考えたいと思います。
前回は、個人発送の方(=FBAを使ってない方)の立場で
考えてみました。
実入りが減って、数が増える、すなわち
薄利多売の方向にベクトルが向く、そんな話をしたと思います。
今回は、FBA利用者の立場で考えてみましょう。
FBAの場合、購入者の送料は無料です。
これは、送料が見直されても変更はありません。
カテゴリー成約料が20円下がる分、同一価格に対する
出品者への実入りは、単純に20円UPします。
絶対的に見れば、有利ということが分かります。
これは小学生の算数レベルの話ですが。
では、相対的に見て、すなわち
個人発送と比較してどうかと言われれば、
それは少々疑問が残ります。
まず単純に考えて、
個人発送は、送料が90円下がって
FBAは、送料が無料のままなわけですから、
購入者から見て、より購買意欲が高まるのは前者でしょう。
また、これまではFBA出品者の出品価格は
個人発送者の価格+340円-1円であれば
個人発送者よりも上に位置しました。
出品者A 509円(FBA)
出品者B 170円(個人)
出品者C 171円(個人)
出品者D 200円(個人)
出品者E 240円(個人)
出品者F 590円(FBA)
出品者G 300円(個人)
これが改定されてしまうと、
個人発送者の価格+250円-1円にしないと
個人発送者よりも下になってしまいます。
出品者B 170円(個人)
出品者C 171円(個人)
出品者D 200円(個人)
出品者E 240円(個人)
出品者A 509円(FBA)
出品者G 300円(個人)
出品者F 590円(FBA)
相対的に考えれば、価格設定の基準を
個人発送の価格+250円で
考えざるを得ないということです。
そういう意味では、70円の減益になるのは
FBAも個人発送も、基本的に変わりはありません。
例外があるとすれば、例えば以下のパターン。
出品者A 500円(個人)
出品者B 980円(FBA)
出品者C 750円(個人)
出品者D 780円(個人)
出品者C 800円(個人)
改定後も、自分の位置が変わらない場合ですね。
これは相対的な不利は発生せず、単に実入りだけ20円UPという
図式が成り立ちます。
ただ、こういう場面て、正直かなり少ないと思います。
特に高ランクの本では、考えにくいケースですね。
つまり、今回の改定が“悩ましい”ということは
個人発送でもFBAでも、大して変わることはなく、
FBAが有利になるとは、必ずしも考えられないということです。
むしろ、送料減額が購買意欲をそそることから、
実はどちらかと言うと、個人発送者に有利な改定なのでは?
という仮説も成り立つと思われます。
ではこれらを踏まえ、ワタクシ河原すみは
今回の改定について、どう考えているのか。
それについては、次回お話します。