【37】これからの経営者へ 斎藤一人・いい人が上位にいくやり方
「いい人」というのは、競争意識があまりありません。
人にやさしく、親切なので、競争するというよりも、道をゆずって、人を先に行かせてあげることが多いのです。
そのため、大勢で競争する機会があっても、順位はビリだったり、下のほうをうろうろしていることが多いものです。
実力のある人や、ぱっと目立つようなことをできる人が、上位を占めていることが多々あります。
それは、それでいいのです。
ところが、この「下の順位」の人が、一発逆転するチャンスがあるのです。
それは、仕事に「新しいやり方」が導入されたときです。
いままで上位を独占してきたような人は、実は「新しいやり方」に対して、なかなか取り組もうとしません。
なぜなら、いままで成功してきたので、「いままでのやり方が一番だ!」という自信があるからです。
こういうとき、いままで上位だった人ほど、 ゆっくりしてしまいます。
この現象を、私は「うさぎは必ず寝る」と言っています。
このときこそ、「下の順位の人」のチャンスです。
「新しいこと」を、誰よりも早くやってみましょう。
「新しいこと」には、まだ誰も慣れていないので、一日でも一時間でも早く取り組んだ人の勝ちなのです。
「上位の人」 がぐっすり寝ているあいだに、「下の順位の人」は、新しいことをジャンジャンパリパリ進めていく。
そして、 「上位の人」が気づいたときには、順位は逆転しています。
いままでライバル視することもなかったような「下の順位の人」が、自分の手の届かないような先まで行ってしまっているのです。
このとき、 「上位の人」は、改めて、下にいた人の本当の実力を知ることになるのです。
覚えていてください。
「いい人」であるあなたは、 「うさぎは必ず寝る」という法則があることを、絶対に覚えていてください。