クジラの子らは砂上に歌う 第1話 「私たちの大事な世界の全てだった」 感想 | ながめせしまに@無為

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これ知るを知るとなし、知らざるを知らざるとなす。これ知るなり。

第1話 「私たちの大事な世界の全てだった」

 

 

リンク TVアニメ公式サイト

 

イントロダクション

 

第一話 あらすじ

 砂刑暦93年。果てのない砂の海を漂流する漂泊船「泥クジラ」で暮らす人々がいた。その生活を記録する少年チャクロは、半年ぶりに辿り着いた廃墟船で、衰弱した少女リコスを発見する。

 

用語の整理

泥クジラ

チャクロたちが暮らしている巨大な漂泊船。5つの塔のほか、農園や貯水池などがある。内部中央の地下スペースは体内エリアと呼ばれ、監獄として使われている。

 

砂の海

水平線の向こうまで広がる砂で出来た海。かつて栄えた文明が滅亡し、その世界を構成していたものがすべて砂や瓦礫になったとの説がある。また、砂の海に沈むと二度と生きて戻れないと言われている。

 

印(シルシ)

感情を発動源とする超能力“情念動(サイミア)”を操ることができる人間のこと。能力がある代わり、ニ~三十代までしか生きられない。泥クジラで暮らす約9割の人間が“印”にあたる。

 

無印(むいん)

“情念動(サイミア)”を持たない人々のこと。泥クジラで暮らす人々の約1割が該当する。“印”に比べて長寿であるため、首長をはじめ長老会といった泥クジラの運営に携わっている。

 

サイミア(情念動)

“印”が有する、念力のような超能力。砂の海へ出たり狩りをしたりするのには欠かせない。感情をその発動源としているが、感情をコントロールせぬまま使うことはタブーとされている。アウラ(念紋)サイミアを操る者たちに浮かび上がる模様。身体の表面や頭上、操るものなどにその模様が浮かぶ。サイミアが強いほど、浮かび上がるアウラの面積が大きくなると言われている。

 

 

 

ネタバレなしの感想

 

エピソード別の満足度

×××度し難い  ××不快  ×退屈/あまり好みではない  ▽微妙/何かが足りない △まずまず楽しかった
▲なかなか楽しかった  ○楽しかった ◎凄く楽しかった ◎◎大満足 ☆名作回 ☆☆傑作回 ☆☆☆神回

 

  第1話 「私たちの大事な世界の全てだった」

 

 予備知識なしでまずは視聴してみたが、オリジナルの用語も作中でちょいちょい出てくるので、ストーリーに集中するには予めイントロダクションと粗筋を読んでおくのがお勧め。 初見の作品だが、世界観が独特で興味をそそられる。舞台設定がどうなっているかのかだけでも楽しめる一話かと思う。

 

 

第一印象としては作画が特徴的で劇場アニメを見ているのかと思うほど丁寧で綺麗。色彩感覚も独特だがあたりが柔らかい印象を受ける。作画では秋アニメでは一番の綺麗さではないだろうか。

 

キャラデザを見ているとタイプは異なるが雰囲気はNo.6を思い出しながら見ていた。萌えよりではなく、少し大人なデザインに感じる。好み。

 

Aパートはこの作品の世界がどういう世界なのかをゆっくりと見せる。Bパートでは物語が本格的に始まり、これまでの平穏な世界を揺るがそうとする一大事が始まろうとする兆しが見えたところで次回。

 

第一話は映像的に楽しむのが中心という感じで、ストーリーについては次回以降へお預け。気になるヒキだったことから、引き続き継続視聴。

 

 

キャラクター確認

 

 

 第一話ではシュアンとリョダリ以外は登場済。概ねこの8人がこの物語を動かしていく感じだろうか。

サミがメインヒロインかと思って見てたけれど、これはリコスが正ヒロインポジ。

 

 

     ____
   /      \ リコスの声優、マジで
  /  ─    ─\   茅野愛衣(椎名ましろ系)さん
/    (●)  (●) \が声あててるのかと思って
|  U    (__人__)    | 見てたんだが。
./     ∩ノ ⊃  /ゲーマーズの千秋だったのか
(  \ / _ノ |  |  花憐VS千秋の場外戦か
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

 

 

 

 

 

※注 以下ネタバレ含む

 

感想

 

 第一話はストーリーについても気になる事が多かったけれど、 視覚情報として入ってくる映像的な美しさが印象に強く残るエピソードだった。 規模はもっと大きいけれど、ナウシカ+ハウルの動く城的な雰囲気にちょっと面白さを感じる。

 

物語の舞台について気になる点は

①能力者が短命(今後どうになかなるのか)

②地上の砂漠は海のような感じでトビウオのような魚がいたりとどうなっているのか

③泥くじらではこの世界に他に人間が居ないという設定で隠している節がある

④チャクラとリコスは言葉は通じるが別の種族なのか

⑤リコスの島は何かに襲われた形跡があるが誰と戦っていたのか

⑥泥くじらの長老が触れていた禍とは何なのか

⑦リコスを感情がない云々と言っていたが何か特別な存在なのか

 

 第一話の視聴で気になる点は上記の内容。このシリーズでどこまで明らかになるか分からないが、区切りの良いとこまで見ることはできるのだろうか。

 

能力者が短命という設定は第一話から結構重い設定。冒頭でもまだ若いのに寿命で死んでしまっている女性の葬儀を行っていたが、この寿命の設定はどうにか解消して欲しいなと願う。これについてはスオウが研究しているし、リコスもそんなのないと言ってるので何かしら重要な秘密がありそうだ。

 

タイトルにも砂上とあるけれど、この世界を覆っている砂漠はいったいどうなっているのだろうか。公式サイトの用語の説明の他にも大きな秘密がありそうだが、砂に沈んだ向こうには別の世界とかあるのだろうか( ̄ー ̄;

 

 泥くじらの全人口が500名ちょいというのは何とも寂しい人口。そのほどんどが印持ちで30前後で死んでしまうとなると人口維持するのも容易ではなさそうだけど、食糧物資とか考えるとそれくらいが維持の限界なのだろうか。この島に生まれて結婚できないとなると悲しい人生に・・・( ̄ー ̄;  オウニとは別の理由で暴れてしまうかもしれないw

 

 

泥くじらに閉じ込められていたオウニは恩赦で出てくるや否や、物語を大きく動かしそうなトラブルメーカーとなったが、リコスも長老らの指示によりいきなり幽閉されそうになったりとそれぞれの思惑が錯綜していてややこしい展開になりそう。そしてリコスは一体何と戦っていたのか。

 

チャクロがオウニに協力する気になったのも、リコス幽閉に反対が主たる理由だろうが、何やら門外不出の秘密を知ってしまったことから、この世界にまつわる秘密を解き明かすことになっていきそうである。気がかりなのは、このままだとサミやスオウと離れ離れになってしまいそうな点。まさか対立まではいかないだろうけど、どうなるのだろう。

 

引き続き継続視聴。余裕があればもう一度リピート視聴してゆっくり見てみたい。

 

 

 

 

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