“一息絶命”クンダリーニと共にあらん我がヨガ道

 

 
 

合気道開祖の植芝盛平肥田式強健術の肥田春充が体験した神秘体験について書きたいと思います.

 

まだ読んだことがない方は,わずか17ページの本ですので,ご一読下さい.

 

電子書籍として購入できます.

 

(※1ページに文字が敷き詰められているので,少し見にくいですが,その分,分量があります)

 

 

二人ともいわゆるクンダリーニの覚醒体験であるが,

 

肥田春充の方は,覚醒時「ドカッ!」と,という音とともに未だかつて経験したことがない

 

強大な力が,腰と腹の間の中心部からほとばしり,

 

植芝盛平の方は,井戸で汗をぬぐった後に全身を心地良い振動が包んだとの記述がある.

 

同じ覚醒でもなぜにこのような違いがあるのか

 

それは,個人的経験から言えば,「準備が整っているか否かの違い」といえる.

 

普段から,臍下丹田から発生するクンダリーニエネルギーを

 

スシュムナー(身体中央部にある巨大な気の道)を通じて第1チャクラから第7チャクラまで上昇させているかどうか.

 

つまり,普段から,クンダリーニを上昇させることで,脳への耐性があるかどうかでこのような衝撃の違いが生まれる

 

春充の方は,熱を伴ったいわゆる初期のクンダリーニ覚醒であり,盛平の方は光を伴ったクンダリーニ覚醒である.

 

クンダリーニ覚醒には,熱と光があり,はじめは熱を伴い,この熱量や衝撃度は体質や修行度に応じて変わってくる.

 

決して心地良いものではないが,代々のカルト系指導者が述べているような危険なものではない.

 

これは,バジャン先生もおしゃっていたが,

 

クンダリーニはそもそも自分の中にあるエネルギーの一部であり,本来親和性が高いものであり,異物ではないのだ.

 

外から服用した薬は,異物として身体が認識するので副作用が生じる.

 

飲酒やオーバードーズの方がよほど危険である.

 

春充の方は,腹を中心とした鍛錬によって,1から3番目のチャクラは鍛えられていたが,

 

そこから上が十分鍛えられていなかった.

 

(春充の言う「腰と腹の間の中心部」とはまさに臍下丹田のことであり,チャクラとは別物,

 

詳しくは,拙著『ヨガ×武道』をご一読下さい)

 

鍛えられていなかったという表現は,正しくはないかもしれないが,要は十分な刺激を受けていなかったと考えられる.

 

それは,仕方がない,日本には代々,中国の仙道やヒマラヤのヨガのように胸から脳への技法が欠落しているからだ.

 

良くも悪くも肚(ハラ)を重視しすぎる傾向にある.

 

なので,何かの突発的な刺激でクンダリーニが胸から脳にかけて上昇した場合,春充のような衝撃を受ける.

 

ちなみに,床が抜けてしまったという表現は誇張がかなり入っているといえる.

 

もしくは,この頃の床は,たいして強度もなく,普段から足踏みなどで痛んでいたとみる方が自然.

 

春充は,空中浮揚についても明記しているが,これは前回書いた通り,完全な内的世界の感覚であり,

 

現実とイメージの世界の区別がつかなくなると,あたかも実際に浮いた様な感覚になる.

 

イメージと実体験は脳内では,電気的活動としては同じなので…

 

もし,物理的に空中浮揚ができるという者がいれば,「この場で浮いてみて下さい」の一言で済む.

 

もしくは,自己責任で,命綱なしでのバンジージャンプをやってもらっても良いかもしれない…

 

「準備が必要」とか,「人に見せるためのものではない」というのであれば,はじめから他言しなければ良いのである.

 

 

一方,盛平の「黄金体」の体験は,光を伴うクンダリーニ覚醒で,優劣はつけられないが,

 

こちらの方がレベルの高い覚醒であり,準備が十分に整っていたと考えられる.

 

この光輝系の覚醒は,彼の体験談のように非常に心地が良い.

 

また,「黄金体」という表現も良いと思った.

 

なぜなら光が見えるというよりも,自分自身が光と一体になり,まさに「黄金体」になるからだ.

 

本人は,余程嬉しかったのか,悟りを開いたのだと錯覚を起こしたのだが,

 

これは伝統的ヨガ修行の中ではスタート地点である.

 

この光輝系の覚醒は,体内を照らすサーチライトの役目を果たすことになるのだが,

 

ここから先は本当に長く厳しく難しい世界.

 

(※ちなみに般若心経の「空」の体験は,ヨガを続けていれば,誰でも体験できる.

 

経典として,権威づけると,あのように意味不明な間違った内容となってしまう)

 

 

いずれにしても,お二人の凄いところは,

 

クンダリーニヨガのようなきちんとした技法を習得していないのにも関わらず,そのレベルにまで到達できた所.

 

ただし,こうした体験は,その後,神秘体験として伝えられるため,

 

全て嘘ではないが,話半分で聞いた方が良いといえる.

 

 

こうした体験は,正しい方法に基づいて,修行すれば,ほとんどの人が体験できるはずだが

 

とにかく,時間を要する.

 

99.999…%の人が,道半ばで諦めてしまう.

 

私はそれで良いと思っている.

 

無理にやるものでもないし,自分は好きでやっていて,

 

実生活では,極めて効果の高い脳力開発法と認識し,その効果を感じているので,続いているに過ぎない.

 

高いレベルにまで達しなくてもクンダリーニヨガから得られる恩恵はたくさんある.

 

 

古代から伝わるハタヨガからの支流であるクンダリーニヨガと

 

ヨギバジャン伝のクンダリーニヨガの違いについてもそのうち書きたいと思います.

 

“May the Kundalini be with you” - Guru Prasad Singh -

 

 

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