“一息絶命”クンダリーニと共にあらん我がヨガ道

 

 
今日は,六本木で行われた格闘技イベント「QUINTET FIGHT NIGHT 6」を観戦してきました.

 

この大会は,打撃が一切ないグラップリング大会です(関節技のあるレスリング,柔道の寝技のようなもの).
 
打撃がないので,打撃で相手を動かすことができません.
 
ですので正真正銘,100%寝技の真価が問われます.
 
柔道の寝技と大きく違う点は,道着を着ていないので,相手の衣服をつかむことができません.
 
つかめたとしても,つかむ行為自体,禁止行為にあたります.
 
道着を着ないので,NoGi(ノーギ)と呼ばれたりします.
 
そして,道着がつかめないので,膠着が少なく,展開がとてもスピィーディです.
 
その理由もあってか,アメリカでは,NoGiが圧倒的に人気があるそうです.
 
格闘技は本当に着ている衣類やルールによって,技術体系が大きく変わります.
 
それは,日本の武術を見ても同じです.
 
幕藩体制が確立し,合戦なき後は,甲冑を着る機会が大きく減りましたから,
 
甲冑を着た相手への攻撃方法から半裃,紋付,羽織袴,着流し等の服装への攻撃方法へと変わっていきました.
 
そう考えると,古武術も近現代に合わせて,洋服に合わせたスタイルに変化するのが望ましいと個人的には思っています.
 
上半身はラッシュガードを着て,下半身は道着のズボンというスタイルなら今の時代に合わせた護身術として役立ちそうです.
 
洋服は伸びやすいので道着のように使うことは難しいですが,
 
ズボンは比較的伸びにくいので,下半身に関しては,つかみの技術が応用できそうだからです.
 
………
 
大会の方は,参加された選手の皆様は大変お疲れ様でした.
 
今回は女子大会ということで女子選手の試合がメインな大会でした.
 
観ている方も大変スリリングで楽しませていただきました.
 
グラップリングという競技は,手のように足もすごいよく使います.
 
それは,相手の首や腕の関節を狙いに行くときもそうですが,相手を近寄らせない,
 
相手に有利なポジションに移行させないためにも使われます.
 
つまり攻防一体の要なのです.
 
足がよく効く選手は間違いなく,グラップリングが強いです.
 
そして,足の筋肉は腕の筋肉よりも相当強くできていますから,
 
力の弱い女性でも正しい技術を学べばきちんと強くなれるという大変優れた技術体系なのですね.
 
合気道や日本の古武術では,なかなかこうはいかないと個人的には思います.
 
この足の攻防一体の技術は,間違いなくグレイシー柔術の技術です.
 
身体が細くて非力だった故エリオ・グレイシーが日本から渡ってきた柔道を改良して体系化したと推測されています.
 
そう考えますと,日本の柔道がブラジルに渡ってグレイシー柔術(ブラジリアン柔術)となって本当に正解でしたね.
 
柔道家が柔道の教えの中で技を改良しようとしても,
 
やはり道着をつかんで投げるという発想から抜け出すことはまず不可能だと思われるからです.
 
グレイシー一族の凄い所は,柔道の投げの技術をほぼ捨て,レスリングのタックルをその代わりに代用していったところです.
 
これは,相手がボクサーや空手家など,打撃を打ち出してくる相手に対しては,
 
柔道のつかんでから投げるスタイルだと打撃を受けるリスクが高まってしまうからです.
 
(実際,ブラジルに柔道(柔術)を根付かせた前田光世は,ボクシングとの他流試合には大変苦労したそうです)
 
今の総合格闘技を見てもらえば分かりますが,打撃に合わせてタックルをしているのが分かります.
 
これは,カウンターでタックルが入りやすいことを意味しています.
 
一時期,柔道でもタックルに似た諸手刈という技ばかりが決まり手となったため,今では禁止となりました.
 
良く決まるという事はそれは効果的という意味で,護身術,本来の武道的発想なら残しておくべきなのでしょうが,
 
柔道はやはりスポーツであり,組み手争い,
 
あくまでも,つかんでからの技術を高めていく競技にするという意向になったのだと思われます.
 
色々と禁止にすればするほど,新しい技は当然生まれにくくなっていきます.
 
この点に関しては,柔術の方がはるかに懐が深い競技だといえます.
 
柔術という競技は,極論,お城でいう忍び返しの役割をする相手の足(膝)をはねのけて,
 
自分の本丸である胸を相手の本丸の胸に密着させ抑え込む競技だといえます.
 
強い人になれば,この忍び返しは強烈で,険しい山のように高くそびえ立っています.
 
しかし,近年のベリンボロという技術で,その険しい山を歩いて越えることなく,
 
ヘリコプターですっ飛ばしてしまう技術体系が生まれてきました.
 
(ベリンボロ: 相手の膝をパスすることなく,いきなりバックを取る技)
 
そして,この技は今の柔術の主流の技の一つとなりました.
 
この技は,柔術という膝越えゲームの本質を大きく変えてしまいかねない技術とも思えるのですが,
 
禁止ではないのですね.
 
これがもし柔道に同じようなニュアンスの技が出てきた場合,高い確率で禁止になっていたと思うのです.
 
そう考えると,柔術とは,やる側に配慮した競技,あくまでも主体はやる側なのだといえます.
 
もちろんこのベリンボロという技は打撃が認められている場合は,かなり危ない技ですので,使うことは難しいです.
 
ですので,ヒクソンを中心としたグレイシーの人たちは近年の柔術をモダンスタイルとして
 
大っぴらにには認めていないのですね.
 
ただ,ルールがあれば,技術というのは,あくまでもその範囲内で発展していきますので,
 
範囲外の技術に関しては開発される余地は当然出てこないのです.
 
ここがスポーツ格闘技と武術の限界点といえますね.
 
ですので,何事もその先のイメージが重要なのだと思います.
 
どうして柔術では,このポジションになるとポイントが高く入るのか?
 
それは,実戦を想定した結果そうなったという経緯があるのです.
 
………
 
それにしても,グレイシー一族が投げをタックルに変更したことは,すごい発想能力だなー.
 
…それで,今日のブログでは結局何が言いたかったかと申しますと,
 
要は試合が面白かったという事ですボクシング
 
“May the Kundalini be with you” - Guru Prasad Singh -
 
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