コナー・マクレガーの強さの秘密はヨガ式トレーニングにあり！
日本国内では年末年始に「RIZIN」や「巌流島」など様々な格闘技イベントがありました．
そんな中，格闘技におけるメジャーリーグにあたるのが「UFC」といえます．
UFCは各国のトップの格闘家が出てきますから出場するのさえ非常に困難です．
そんなUFCですが，先日2階級制覇という偉業を成し遂げたコナー・マクレガーという選手がいます．
日本の一般の方には馴染みは薄いかもしれませんが，今世界で最も注目され，非常に人気の高い選手なのです．
コナー・マクレガーは，元々フェザー級ですから他のUFCファイターのように筋骨隆々という感じではありません．
今は，階級を上げているので少しマッチョになっていますが，元々はしなやかさがウリの選手です．
マクレガーの強さは何と言っても，相手のパンチの打ち終わりに合わせる下がりながらのカウンターパンチでしょう．
ジョゼ・アルドやエディ・アルバレスなどの屈強なチャンピオンが皆ことごとくこれでマットに沈んでいます．
これは目が良いのはいうまでもありませんが，
あの予測不可能な変則的な動きが相手を混乱させているのだと思われます．
本人は元来ウェイトトレーニングが体質に合わず，あまり好んで行わないそうです．
『マッスル＆フィットネス12月号』の記事によりますと，その代わりに身体のしなやかさを重視し，
それを可能にする目的でヨガの特徴を取り入れたトレーニングに力を注いでいるそうです．
イメージ的にはイチロー選手のトレーニングに近いのかもしれませんね．
イチロー選手もウェイトトレーニングを好まず，「初動負荷理論」をベースとした独自のトレーニングをされています．
その理由を聞かれると，「脳からの信号が身体の隅々までに的確に送られ，
それに応えられる肉体となれば筋肉隆々だとうまくいかない」のだそうです．
後輩のメジャーリーガーがウェイトトレーニングに励んでいることにも
「生まれ持った身体のバランスを崩してしまい良くない」と発言していました．
やはり身体に指令を送るのは脳ですから，
アスリートはいかに肉体と精神を統合させられるかがパフォーマンス向上のカギだといえます．
肉体のみをウェイトとレーニングで鍛えたり，精神のみを瞑想で鍛えたりすれば，
肉体と精神はどんどんバラバラになっていきます．
現在，瞑想がブームですが，日本の禅の有名なお坊さんだった白隠禅師をみてみてください．
座禅をし過ぎて，心身の不具合を起こした経緯があるではないですか！
瞑想だから安全ではなく，やはり肉体と精神の両方バランス良く鍛える必要があるのです！
………
「心身」という言葉は元来「身心」でも良かったのです．
辞書的には実はどちらも正解なのです．
しかし現在では，心が先の「心身」の方がメジャーとなりました．
これは時代と共に「心」の方を重視するようになったのかどうか？実際の所の経緯はよく分かりません…
いずれにしましても，仏教では昔から「身心(しんじん)」と使い，
それはおそらく身体から心にアプローチをするヨガの名残があったからなのだと思われます．
心からアプローチした場合，人間が気合いを入れてできない2大要因として「睡眠」と「リラックス」が挙げられます．
気合いを入れれば入れるほど困難になっていくからです．
しかし，身体からのアプローチとして，
ヨガのアーサナ(ポーズ)で筋肉を弛緩させたり，ゆっくりとした呼吸法をすればいかがでしょうか？
イメージや気合いのみ(心からのアプローチ)では到底達成できない副交感神経活動の活性が起こります．
今や現代人にとっては呼吸法は当たり前なものですが，
元来，呼吸はあくまでも酸素を吸う取り込むための生命活動に過ぎませんでした．
そこへ天才的な先人達が呼吸パターンを変えることで精神が変わることに気づいたという歴史的な流れがあるのです．
これはまさにコロンブスの卵的な発想なのです．
…話がマクレガーからかなりそれてしまいましたが＾＾
要はパフォーマンスの向上を願うアスリートは，
肉体と精神を統合しながら身心が鍛えられるヨガをしましょうということです！
実際，プロサッカー選手の長友選手もご自身の著書の中で，
“肉体だけでなくメンタル面も鍛えられるので，ゾーンに入るようなハイパフォーマンスを目指すトップアスリートは，
と書かれています．
P.S.
動体視力と視覚に関する補足ですが，
実際は目よりも先に無意識下で脳の方が動く対象物を捉えており，
そのコンマ何秒遅れで動いたという知覚が脳内で起こります．
実際，世界チャンピオン級のボクサーの動体視力は意外に一般人と変わらなかったりするのですが，
脳由来の潜在的な視覚情報はかなり優れていると思われます．
視覚に関してはまだまだ分かっていないことの方がたくさんあるのですね．
いずれにしましても視覚も脳が大きく関与していますからやはり脳の手入れは欠かせないということです！
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