今日もますますふうたんぬるか -3ページ目

今日もますますふうたんぬるか

ふうたんぬるか人のふうたんぬるか日常です。
基本的に色恋沙汰しか頭にないのに、なぜかそれすらおぼつかない。
三十路に入りおぼつかなさにも本腰が入ってきました。
てゆうか人生おぼつかない。
作家目指すとかうわごと言ってますよ。そしたらなんか結婚した。なぜだ。



朝は気が動転していたんだなあ…。
まあ、動転してない日のほうがないわけではあるが…。

夕方になって、ようやく傷が痛みはじめて、なんかその痛みが、あ、ようやく動転とれた、というかんじである。

なんか午前中、ずっと痛くなくて、とにかく、隠さなきゃ!隠さなきゃ!と思っていて、

で、ガーゼでぐるぐる巻きにしても血がどっぱどっぱでるからビニール手袋して、輪ゴムで手首とめて、血まみれのサラダをとにかくすすいで、卵焼きと味噌汁作って、旦那に食わせた。

気の毒な旦那だ…おれなら食いたくないな、血染めサラダ。

で、モヤシとシメジをだし汁で茹でて、なんかよくわかんないけど、だし汁を捨てて、胡麻油で炒めたなんかよくわかんない料理を血染めサラダに乗せたのと卵焼きの弁当こさえて旦那に渡した。

ビニール手袋のなかで血がたぷたぷいってて、体が異常に冷えてきたから、旦那にガーゼ巻き直してもらって、味噌汁飲もうとしたけど食欲がなくて不思議だった。

で旦那送り出して姑ちゃんちにデイケアのお見送りに行こうとしたら、旦那が午前休とろうとしてたから、怪我なんかで病院などいかぬ!とだだこねたが説得されて不承不承納得してみた。

で、血まみれガーゼにビニール手袋のまま二人で姑ちゃんちに言ったら

「どうしたの手!!」

ってあっさりばれた。

「いやあ、料理してたら怪我しちゃって、ははは」
「まー!!ばかだね、あたしだってそんなばかなことしないよ!」

って言うのを

骨折した翌日に自転車乗り回して骨折したとめちゃんに言われたくないやい!

っておもた。

で、お見送りのち病院へ。

女医さんに

「スライサーでやっちゃう人多いのよねー、上はもってきた?」

と言われたので

「上?スライサーですか?」

って言ったら

「違う違う、剥がれちゃった肉」

と言われて、あ、もってくるものなのかー、しらなんだー、とか思ってたら、なんか旦那が取りに帰ろうとしたから、

「多分サラダの中」

って弁当箱を指差した私を見た旦那が、なんか小鳥さんみたいにキュートな顔をしていたのが印象深い。

サラダに混じってるならしょうがないわね、って女医さんがじょきじょきガーゼをハサミで切って、看護婦さんになんかの液体をかけるように指示した。

なんかの液体は

ものっすごいしみる、地獄のような液体で

びゃーっ、って叫んでのたうったら、女医さんが、

「え?そんなに痛かった?」

と小鳥さんみたいにキュートな顔をした。

「それなら一気にいきましょ」

って言って、女医さんがずぼっとガーゼ抜いて、看護婦さんが、女医さんが指示した部分に地獄の液体をぶちまけた。

ウンガラギャース!!

と叫ぶ私の傷口を見て、女医さんと看護婦さんが顔を見合せころころ笑いながら、

「あ、傷口こっちだったんだ(笑)」
「あー、そりゃ痛いわ(笑)」

と微笑みあった。

なんかもう、私も一緒になってころころ笑った。

みんなでしばらくころころ笑った。

旦那だけ泣き出しそうなキュートな顔をしていた。

「残念ですが、元のようにきれいに治るわけにはいきません」
「いいっすいいっす、いやもう自業自得っす」
「骨まではいってません」
「ほんとですか?ラッキー!」
「太い神経は無事ですが、神経は少し傷ついています」
「やーもー、しょーがないですよねー」

動転のため、なんかやたら朗らかな私をやべえと思ったのか、女医たん、途中からおれ無視して旦那にばっか喋ってて、おれはなにがなにやら頭がぼんぼんいうなー、って思ってた。

診察の終わりに、「頭がぼーっとして悪寒がするのは失血のせいですかね?」って聞いたら
「風邪じゃない?インフル流行ってるし」
と、にべもない返事だったので、内科の予約をとって家に帰った。

家に帰ったら震えとまらず、ぜえぜえ布団にくるまってると、台所の惨状を片付けて、午後の仕事に出ていこうとしたのでお見送りした。

「お弁当作った意味なかったね」
「いいんです、職場にお弁当食べに行ってきます」
「サラダに肉片入ってたら避けて食べてね、人間って人肉消化できないらしいから」
「ほう、そうなんですか」
「うん、だから大量に精子飲んだ人なんかは翌日真っ白なうんこでるんだって、消化しないから」
「…行ってきます」

なんか震えと頭痛がすごいので、昼過ぎの内科の時間まで布団にもぐっていんたーねっつして遊んだ午前。

なんか、すべてにおいて、上の空マックスだった。
遠い昔のようである。
うー、朝つれえ。
ぼー。

買い物さぼってるからなんもねえなあ。
肉魚類が一切…おお、卵がある。

あとはてきとーに野菜類で素敵な奥様弁当でもつくるかの。

キャベツをこの、ドイツの化学力が産んだ36段変形のスーパースライサーでしゃかしゃかしゃか。

はっはっはっ、あっという間に木っ端微塵だ。
やっぱり止める旦那にだだをこねたおして買った甲斐があるというもの。

しゃかしゃか…

お、う、

…指が…小指が木っ端微塵に…

瞬時に台所でマグロの解体ショーをやったごたる状況に。
あばばばば。

とりあえずタオルを巻き付けるも、みるみる血染めタオルができあがる。
圧迫止血法!圧迫止血法!
押す!とにかくぎゅーって押す!

とかやってたら、目を覚ました旦那が階段をてふてふ降りてきました。

「旦那様」
「え?何?どうしました?」
「たいしたことない!たいしたことないんだけどね、絆創膏とって」
「え!怪我したんですか?」
「うん、でもたいしたことない。たいしたことないけどいちばんでかい絆創膏持ってきて」
「何、ちょっと怪我見せ…うわああああ」
「痛くない!痛くないから絆創膏!」
「切ったんじゃないじゃないですか!面ですよ!面!絆創膏じゃなくてガーゼ!ってかこの血!ぼごぼごわいてる!10分くらい押さえてなさい!ああ、こんなときになぜ洗い物するの!血!血!いいから座って!」
「お風呂沸いてるよ」
「いいから!」

旦那が大袈裟に騒ぐので、そっとスライサーを隠そうとしたところ、

「ああ!やっぱそれですか!だから言ったのに!だから止めたのに!っていうかそれでえぐったの2度目でしょ!もう捨てなさい!」
「うわああ、せっかく買ったのにい!高かったのにい!合羽橋まで行ったのにい!」

都合の悪いことは重なるもので、今日はよりによって燃えないごみの日です。
捨てられたああああ。くやしいいいい。

病休明けの旦那がまた午前休とって病院連れてってくれました。

というか、連れて行かれた。
こんなかすり傷で病院などいかぬ!と逃げ惑っていたら、連れて行かれた。
ぐぬぬ。
ぴんぽーん


うあ、昼寝してたな、いつの間に寝た私。

ぴんぽぴんぽーん。

ぴんぽぴんぽーん。

はいはい、姑ちゃんね、おっけおっけ。

がちゃ。

…。

いねえ…。

…。

声。
姑ちゃんの声が聞こえるな…。

午前の学習により、一階の居間にセーターを置いていたので、がっと着替えて捜索。

姑ちゃーん!
姑ちゃーん!
とめー!!!
どこいるー!!

と近隣を捜索すると、

灯台もと暗し。
おとなりの2階のおばちゃんとこで、嫁がいないのおおおおおおと訴えているところ発見。

三人で仲良く談笑して、姑ちゃんをバス停まで送って家に戻った。

眼の端に、バス停から、歩いて帰ってる姑ちゃん見た気がするが、

気のせいだ!
気のせい!

バス停まで送ったから、おりゃああとはしらねえええええええ!!!!!!
そんなわけで姑ちゃんは無事にお寿司を買えたよ!

午前中いっぱいかけて、お寿司を買えたよ!

骨折!
骨粗鬆症!!

お医者たんから散歩推奨されてたけど、家の回り一周くらい、って注釈つけられてたでしょ!!!

なんで!
なんで電車乗らなきゃ不可能な街まで


徒歩で行っちゃうの!!


最寄り駅の駅前に寿司屋あるじゃん!あるじゃん!
そこのお寿司、安くておいしいって姑ちゃん言ってたじゃん!じゃん!

介護度があがったにあたり、いろいろ手続きがあったので、ケアマネさんに、もちろん姑ちゃん帰ったあとで電話。
ついでに今日のありさまを話す。


「というわけで、○○駅前まで寿司買いに行っちゃったんです」
「あれ?姑さん電車わかるんでしたっけ?」
「いや…もちろん徒歩です」
「徒歩?」
「徒歩です」
「…」
「…」
「こわわわわわわああああ!!!」

ケアマネさんが絶叫するくらいにはこわいらし。
ぴんぽぴんぽーんぴんぽぴんぽーんぴんぽぴんぽーんがちゃっ、がちゃがちゃがちゃ、どんどんどんどんがちゃっ、がちゃがちゃがちゃ、どんどんどんどん


今日も朝から元気な姑ちゃんです。
固唾をのんで様子を見守る私です。
なぜなら、今日は居留守でいようと思ったため。

私だって連絡なしでこられても、風呂入ってるときもありゃあ、外出してるときもあるし、イヤホンで大音量、ってことだってあるでしょう。

どんどんどんどんがちゃっ、がちゃがちゃがちゃ

しぶといなあ、10分経過しておる。
結構これ罪悪感すごいから、早めに切り上げてくんねえかなあ。

と、

むぎさああああん!むぎさああああん!むぎさーーーーーーん!!!!!!!

あ、やべ、こういうとき奇声発する系だったか。あけよ。
ってか、今まで私の不在時、奇声発してたのか。
いやあん、知りたくなかったなああ。

「がちゃ、はーい、あらっ、おかあさん、今日はどうやって来たんですかあ?」
「むぎさあああん、腰の痛いのが治ったんだよお、むぎさんのおかげだよお」


ぐぬぬ、やっぱり歩いてきおったか。
っていうか二ヵ所の骨折をあっさり治すとは、姑ちゃん恐るべし。


「むぎさんお寿司食べるわよね、買ってくるから待ってるのよ、ここにいるのよ」
「あ、ご一緒するので待って…」
「いいのいいのいくから、がちゃん」

あ、しめて行っちゃった…。
午前中パジャマで過ごすのやめよう…ぱっと出れる服装しておこう…。

とめちゃん、どこまで寿司買いに行くのかなあ…。
こういうときいつも寿司を求めて三時間ほど徘徊するんだよなあ…。
一緒に行かなかったの失敗だなあ…。
はかばかしいときは徘徊の末、目的を忘れて家帰っちゃうんだよなあ。
私、いつまで姑ちゃん待ってればいいのかなあ。
風呂も入れず、買い物もできず、いつまで待ってればいいのかなあ。


こないだ旦那に理不尽にキレた。

「結婚前に何て言ったあ!!『私は呑気な次男坊、親と別居で家持ちです』だよなあ!実家まで徒歩10分のとこに家たてんじゃねえええええ!次男坊のせいで長男様におうかがいたてながらの介護やりにくいったらねえってんだよおおおお!!」


理不尽だけど、超本音です。
そしたら旦那、休日1日家事やってくれて、アイスまで買ってきてくれたので、たまにはキレるとおいしいの食べれる。