インターナルトレーニングという名のもとに、相対稽古をしていると、お互いの手を待ち、そして目を見つめ合いながら、ただ時間が過ぎていくという、側から見ていると滑稽な時間が流れることがよくあります。
もしこういうワークで、静かに相手が崩れていくという現象だけを見せられて、それを再現するように、ただ手を握り合うという条件だけで、相手をコントロールするようなことをやらされても途方もない時間が過ぎていくだけなのです。
そこで抽象的なアドバイスを受けたとしても、それは逆に余計な混乱を招くことにもなるのです。
本気で理解して貰うように、
より具体的な内部感覚を感じてもらうように、言語化することで、その感覚を獲得していくことができると考えるのです。
最初は中心帰納とは何なのか見当もつかなくても、
ある時点からは、教えていた人に、教えて貰うまでになるのです。^_^
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今稽古に来られている方々の中には、動画の釘宮さんだけではなく、僕自身が触発、啓発されることしばしばなのです。
中心帰納という真ん中に据えた"道"を前提に、皆が今まで蓄積してきた経験をもとに、どんどん自由な発想で試行錯誤して、それぞれ気付きをシェアしていくことで、より核心に近づいていくことが、ここの無元塾の仕組みの一つなのです。
世の中に絶対的な教えを持った武術、武道があるのでしょうか?
それぞれの(私)という相対的な中から出てきた意識が想う中心帰納は、重なる部分はあるけれども、それぞれの人が考える主観なのですから、
それぞれ共感できるところと、できないところがあるのが本当で、
なんか少し間違っていても、それでもどんどん表現していき、それが自然とフルイにかけられ、そして磨かれていき、
その流派の向上に役立つことは明白なのです。
そこでの僕の役割が重要で、成田先生の教えからブレないように、できればその根拠としての強化をきっちりと担えるように、そういう場を作っていくということをしていかなくてはいけないのです。
そういうシステムを構築していくこと自体が、ここの本質であり、
決して自分を守るために、相手をコントロールするために、自分が強くなるということではなく、
そのシステムの意味を理解していくことが大切なのだと考えるのです。
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下記ブログを開始された空手家は、
身体的潜在力を持って、空手をやり続けできた方で、入身という一見不思議に見える技?に魅せられ、それを求めて、ここに行き着かれました。
入身とは、単なる相手より早く到達するという身体的な速さのことではなく、そうなる仕組み(システム)を理解することが、重要なのだと気付かれたのです。
打撃競技の中で得られる、打突に対する繊細さと鈍感さという矛盾した感覚は、上手く処理できればどんどん上達するのでしょうが、場合によっては不安、恐怖を強化してしまい、トラウマにも化すると想像するのは間違っているでしょうか。
殴られ慣れするという暴露療法で、そういう恐怖を克服する考え方もあるのでしょうが、
殴ろうとする意図と行動の時間のラグ、シチュエーション、感情、体遣い、意識の置き所、等々、、その殴り合いの仕組みを考えると、結構稽古としての切り込む余地があるように思えます。
殴られ続けて体を壊すことなく、システムを理解することで入身を会得する。。。
甘い考え方でしょうか?^_^
自分にとってつまらないと思うような些細なことでも、人によっては人生を左右するような意味を持つこともあったりします。どんどんアウトプットしていってほしいと思います。
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