日々の変化を感じて生きる | 母体武道 合気道 無元塾

母体武道 合気道 無元塾

成田伝合気道で唱えられた母体武道をさらに洗練させて、武道のみならず、セラピー、ボディワーク、普段の立ち居振る舞いなどの根元となる普遍的なものをお伝えしております。

お袋が倒れたという連絡が入って、

 
近くに住む親の家に行き、
 
既に到着していた救急車に乗って病院に。
 
 
親父の時はガンだったが、お袋はどうも脳の血管系だったか、、
 
あれだけ元気だったけど、やはりこうなるのかと、
 
年々、日々、年老いていく様子に想像できなくはなかったが、、現実になると少し動揺してしまいます。
 
 
そして、いつも病院に来て思うこと、
 
人は誰もが老いるし、病気をする。
 
そして確実に死ぬ。
 
 
そんな当たり前のことを、普段我々は意識の外に追い遣って生活をしているのです。
 
いつも、病院にくるタイミングにそのことを思い出します。
 
そして、自分に戒めの言葉を投げかけます。
 
人は必ず死ぬし、場合によっては思いもよらない悪い事態が訪れても、その状況に応じて最善の方法を尽くせる状態を常に保っておくことを意識するようにする。
 
そういう考え方を、普段の何気ない生活の中で、ベースとして持っておくようにする。
 
そういう在り方で生きていくとすると、
 
そんなに傲慢にもできないし、でもやれることは極力全力でやっていくしかなくなるのです。
 
そのことを僕は武道的と表現します。
 
それは自分の考えを固定して、こうでなければならないということではなく、自分を変化させることができる柔軟性をもって生きていくということ。
 
そのためには自分の中のほんの些細な変化を感じて、それがどんな変化であろうが、良い方につながっていくという考え方で生きるようにする。
 
 こういうことを主軸に合気道を見ていくと、当然身体的な稽古は必要なんですが、感じ方や考え方のほうが重要なんだとわかってきます。


どんなに強い人も弱い人も、
意識的に無意識的にもその些細な変化に翻弄されながら、生きている全体の中の小さな一個の存在にすぎないんだと思います。


そこを理解するからこそ、謙虚に、かつ大胆に行動ができるのだと思います。
 






 
 お袋は一命を取り留めました。


全てに感謝いたします。



\(^o^)/