BL注意!! R18 指定
苦手な方は引き返してください。
かなり濃厚なBL展開のため💦
ブログの内容の
無断転載及び無断コピーを禁止致します。
こんにちは、じゅらいです( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )੭⁾⁾
これから話す内容は……
実在するパワーストーンから実際にわたしが読み込んだお話です。
しかも、現実世界でしっかりとその効力が現れた神話的な物語。
これはきっと、書いておかなければならない気がして、記述させて頂きます。
夢なのか現実なのか、その判断は皆様にゆだねます。
(❀ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
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その1 その1で、台風は温帯低気圧に変わりました。
その2 その2で千葉県南部の暴風域に到着。
その3 その3で命の危機を迎える程の強敵が出現!
その4 その4で千葉県南部の警報が全て解除されました。
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【登場人物紹介】
主人公……クラール
モルダバイトの王。16歳の美少年。
瞳は緑色。銀髪のショートに緑色の光が射す。
性格は活発で『俺様』が口癖。
……実は、この姿が本当の姿らしい。
父親に似て、めちゃくちゃエロイ事が判明。
父親……アレース
火星の嵐により荒れくれた隕石。
最初に息子を近親相姦した変態オヤジ。
現在、一連の台風と異常気象の影響を呼び起こした犯人として、留置所に身柄を拘束されている。
地球の意思……アース
地球そのもの…というより、大地と切り離した、大気、空気、雨といった、それらの化身。
真っ白な着物姿で腰まで長い髪をした美青年。
豪雨を呼び起こしたのは、アースの仕業である事は間違いない。
たぶん、日本限定の大気の化身なのかも知れない。
保安官……ロック
天然石を護るのが役目。人間思いな優しさを持つ。
クラールが粉々に心が砕かれなかったのは、ロックが貸してくれたペタライトのおかげ。
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夕方の午後3時半近く。
クラールはゆっくりと目を覚ましました。
すると……。
あれほど天気が良くなるだろう。と思っていた空の雲模様が怪しくなっていたのです。
クラールは、嫌な予感がしました。
電波でふいに…
『三重、ヤバくない?』
とメッセージを受け取り、クラールは急いでTVのニュースを確認しました。
クラール
『なっ!! こ、こんな事って……ッ!!』
ニュースを見たクラールは全身の血の気が引きました。
大雨の影響で道路が冠水していて、まともに車が走れそうにない光景が映し出されていたのです。
TV
『台風12号は温帯低気圧となったあと、ダブル温帯低気圧となり、各地で大荒れとなる見込みです。
現在、和歌山県と三重県で、短時間記録的豪雨となり、1時間に120ミリの猛烈な雨が降り続いています』
クラール
『これって!!七月豪雨の時と同じ!!』
クラールの全身から血の気が引きました。
あの『平成30年7月豪雨』では数多くの人々の命が奪われました。
そして、降り止まない雨……。
『7月豪雨』は、別名『西日本豪雨』とも呼ばれています。
2018年6月28日から7月8日にかけての活発な梅雨前線による集中豪雨により、過去最大級の被害者を出しました。
その数は、死者263人、行方不明者8人、負傷者は484人、という大規模な災害となっています。
もし、もしも、このまま雨が止まなければ……?
クラールは胸騒ぎがしてなりませんでした。
このままでは何故か、あの時よりもさらに、莫大な数の死者が出るように思えてならなかったからです。
クラール
『これは、父さんじゃない……!!
父さんのせいなんかじゃない…!!』
アレースの電磁波はゼロになっており、さらに落雷を起こす雷雲も、実はもう消えている事をクラールは感じていました。
アレースは余すところなく、磁場が原因の雷雲と接触させてくれたことを知っていたからです。
クラールは急いで保安官のロックに電話をかけました。
ロック
『はい。こちら警視庁保安官のロック。
おう、クラールか。どうした?』
クラール
『ロックさん、聞いて!
あの大雨を降らせているのは父さんじゃない!
父さんは無実なんだ!!……父さんは…
父さんは雷雲にアクセスして、千葉方面の洪水の災害を止めるのに協力してくれたんだ!
……あの豪雨を止ませるには…。
あそこに……アクセスしなきゃいけない…。
でも……ひっく、うぅ…(涙を流しながら)
俺のパワーじゃ、三重県にはアクセスできない。
……お願い…ひっく、…ぐすっ。
父さんを……父さんを返して!!
三重県の人々が……このままじゃ…ひっく…』
ロック
『なるほど。……やっぱりな。
おやっさんがそこまでの悪だとは、俺も思ってはいなかったよ。
ただ……確証が無かったから、身柄を拘束したのだが…』
クラール
『父さんを釈放してくれ!!
あれを止めるのには、どうしても……ひっく…(涙を拭いながら)
どうしても、父さんのチカラが必要なんだ!!』
ロック
『了解。すぐに連れて帰るから待ってろ』
電話が切れて間もなくして、アレースがロックに連れられて帰って来ました。
アレース
『やれやれ。酷い目にあった…(肩を竦めながら苦笑いをして)』
クラール
『父さん!!(抱きついて声を張り上げて泣きながら)……俺は……もう…!!
もう、どうなってもいい!!
この身体が欲しいならくれてやる!
……ひっく、…うぅっ!!
お願い…だから…!
あの三重県にアクセスして!!
俺しかいないなら……もう……
俺は……俺なんかよりも……ひっく、うっく。
……多くの命を…救いたい…!!』
アレース
『お前…。いや、よせ。
これ以上行えば、もう取り返しがつかなくなるぞ(優しくクラールの頭を撫でながら)
お前は私にとって、かけがえのない息子だ。
その息子が死ぬかも知れないのに……見送る事など出来ぬ!!』
ロック
『だが、あのままじゃ…確かに三重はヤベェ。嫌な予感しかしないからよ…』
クラール
『ロックさん、ペタライトを!
もう一度、ペタライトを貸してくれ!』
ロックは悲痛な面持ちでクラールにペタライトを渡しました。
ロック
『生きて……帰って来いよ?』
クラール『うん』
クラールは静かに肯くと、アレースの腕を掴んで、懇願しました。
クラール
『父さん。三重県にアクセスして!』
アレース
『…あそこは、アクセス出来そうな電磁波はもう無いのだが…(ポリポリと頭をかきながら)』
クラール
『(スマホで現在の被害の様子のツイートを見せながら)関連するもの。……コレはどう?』
アレース
『なるほど。わかった。
それなら、アクセス出来るかも知れぬな!』
こうしてアレースは再び、クラールをあの結界の中へと送り出しました。
ーー結界の内側ーー
真っ暗な空間が広がっており、何も見えません。
声もなく。風もなく。ただ闇が広がるだけです。
クラール
『くそぉっ。……ダメなのかよ…(膝をついて項垂れながら)……もう…どうにも…出来ないのかよ……』
クラールの瞳からポタリと涙の滴が落ちました。
その時、急にクラールの腕が引っ張られて、強引に投げ飛ばされました。
クラール
『うわぁあああっ!!』
放り出された先は、激しい濁流で川が氾濫している、あのTVと同じ光景の遥か上空にクラールはいました。
クラール
『こ、これは…!!三重県…!!』
その瞬間、また強引にクラールは腕を引っ張られて、闇の中に投げ落とされました。
クラール
『うぐっ!!』
ガルルルルッ!! グルゥウウウウッ!!
クラールは声に驚いて目を開けました。
すると、その目の前には、あの千葉の豪雨よりもさらに凶暴化した猛獣と化した豪雨達の群れの中にいたのです。
言語が通じないばかりではなく。
愛とか恋とか夢とか、そんな生優しいものなど、はるかに超越してしまった悲しみと怒り。
豪雨は完全にクラールを殺す事でしか、その心を満たしてやることは出来ない凶暴な猛獣と化していたのです。
アース
『愚かな…。人間は愚かだと思っていたが……お前も相当だな』
アースの冷たい声が響き渡りました。
普通なら、闘うことすら出来ずにGame Overとなるでしょう。
いや、闘う前にこの豪雨を倒そうと思った瞬間に噛み殺されてしまうでしょう。
獰猛な獣と化した豪雨は、クラールに襲いかかりました。
一匹だけではありません。その数は5頭。
5頭が一度に襲いかかってきたのです。
グォオオオオオンッ!!
クラールはペンダントを握りしめ、ペタライトを虹色のトランプに変えると、マジシャンのように美しく上下にシャッフルし、テーブルに並べるように華麗にトランプを豪雨達に向かって投げつけました。
パァアアアアアッ!!
眩しい光と共に猛獣と化した豪雨達は姿を消しました。
不思議な事に、相手が獰猛であればあるほど、ペタライトの威力と効果が強くなるのを感じました。
それは……カルマの浄化。
カルマそのものと化してしまった猛獣達は、その存在そのものが罪と化してしまっているようで…。
クラールは実は少し、そんな存在となってしまった豪雨達に対して心を痛めていたため、トランプを投げながらも、その心が癒えるように強く願っていたのです。
だからでしょうか…。
恐ろしいはずの豪雨達は消える瞬間、とても穏やかな顔になって浄化していったのです。
真っ暗で恐ろしい闇が光に照らされて眩しく輝いていくかのような……。
今まで、このように美しい光景を……作者は見たことがありませんでした。(夢の中で見た光景です)
すべての豪雨が浄化したあと、クラールは腕を掴まれて再び別の闇の中へと落とされました。
グォオオオオオッ!!
次の瞬間、恐ろしい鬼達の集団の中にクラールはいました。
暴風というよりは、天候の怒りそのものを表しているかのような……。
クラール
『ペタライト!!』
クラールはペタライトを再びカードに変換して奴等に向かって投げつけました。
パシュン! パシュン!
数匹の鬼達は姿を消しましたが…
クラール
『えっ!?
き、効かないものがいるなんて!』
残った鬼達はクラールの腕を掴み、無理やり服を剥ぎ取ると力尽くで襲いかかりました。
クラール
『はっ!はぁああンッ///』
その凶暴性といったら、これまでの比ではありませんでした。
何しろ言葉が全く通じない獰猛で野蛮な獣のような性欲と化した鬼達ですから……。
クラール
『うがぁあああああっ!!』
クラールは苦痛に耐えるしかありませんでした。
気持ちがいいとか悪いとか、それを超越した果てのない欲情。
その身体が壊れてしまうかと思うほどの激しい欲情に、クラールは蹂躙されたのです。
欲情の権化の鬼達が消えたあと、クラールは放心状態になっていました。
アース『来い』
クラール『うぐぁあっ!!』
アースは無理に髪を引っ張られて立たせると、クラールを強引に別の地へと送り出しました。
ーー九州地方ーー
天候が崩れて今にも豪雨と化しそうな上空。
その遥か下の地獄界のような結果の内側の暗闇の世界。
そこは雷雲はありませんでしたが、雨風が激しく、獣のような風が吹いていました。
そして性欲が三重県よりは少し大人しくなっている鬼の存在もおりました。
そこでも、クラールは様々なもの達に蹂躙の限りを尽くされました。
クラールはほとんど口を聞かず、瞳の光も消え失せた状態になっていました。
それでも、ペタライトを首にかけていたために、その存在自体が消えてしまう事はありませんでした。
ペタライトはクラールの存在そのものを守ってくれていたのです。
アースはクラールの腕を強引に引くと、東北の地へと彼を投げ出しました。
ーー東北地方ーー
ここは既に暗闇と繋がっており、外部の状況は全くわかりません。
ここでは、九州地方と同じような獣によく似た化け物や鬼達により、やはり蹂躙の限りを尽くされました。
クラールは何も話さず、何も見ようとしないで、虚ろな眼差しは光を一切通しません。
……こんなにもクラールの美しい心が濁った事なんて、今までに一度もなかったことです。
腕を引かれて、クラールはもとの場所の結界の中へと戻りました。
ーーもとの地方の結界の内部ーー
アース
『これで、すべての雨風は止んだ。
……しかし、人間達はお前に感謝などしないだろう。
こんな目に遭ったのにも関わらず、お前を慰めるものなど一人もおらぬ。
お前を思い、心配する人間など、一人もおらぬであろう』
クラールは無言で、虚ろな瞳のままアースを見ていました。
アース
『人間たちは自然に対して感謝を忘れ、緑を無くし、大気を汚す。
これ以上の悲しみはあるか。
雨も、風も、大地も、あって当たり前だと思う人間のおごりよ。
めぐみの雨だと感謝をしていた、あの謙虚な姿勢はどこにいったのか。
私は人間には既に絶望しているのだ』
クラールの唇が微かに開きました。
クラール
『……ぜつ……ぼう…』
アース
『ふん。お前も絶望したであろう?』
クラール
『……絶望……したよ…』
クラールは項垂れながら瞳を閉じて肯きました。
クラールの瞳は酷く濁っていて、在りし日の美しい輝きを放ちません。
このまま彼は闇の中に落ちてしまうのでしょうか?
次回へ続く
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
すみません。ものすごく酷い展開で…😱💦
でも、これは全部本当に夢の中で見た光景でした。
あんなに何も話さなくて、反応すらしなくなってしまったクラールさんは初めてで…。
彼がこれほどまでに苦痛な思いをしたからこそ、何百人という命が救われたのだと……そんな風に思います。
もし、あれで、三重県の雨をなんとかしよう!
なんて思わなければ……
お父さんだけが原因の台風や雷雲だけ晴らすことで終わりにしておけば……ここまで傷付かずに済んだのに。
それでも、もし、クラールさんが三重に、そして、九州に、北海道に向かう温帯低気圧を晴らそうと頑張らなければ、莫大な被害が出ていた事でしょう。
実際に彼が向かって、なぐさみものになった地方は、天気が穏やかに変わりましたから。
(´ノω;`)グスン。