BL注意!! R18 指定

苦手な方は引き返してください。
かなり濃厚なBL展開のため💦


ブログの内容の
無断転載及び無断コピーを禁止致します。


こんにちは、じゅらいです( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )੭⁾⁾
これから話す内容は……
実在するパワーストーンから実際にわたしが読み込んだお話です。
しかも、現実世界でしっかりとその効力が現れた神話的な物語。
これはきっと、書いておかなければならない気がして、記述させて頂きます。
夢なのか現実なのか、その判断は皆様にゆだねます。
(❀ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾

꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳

心優しい穏やかな母親。
そして……荒くれ者に変わってしまった父親。
息子たちは優しい思いやりのある子達ばかり…。

今から語るのは、電磁波をアレースさんを放電したあとの話です。

꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳


【登場人物(隕石とテクタイトなど)】

主人公:   クラール(通称 モル様)
火星の荒くれ者の父親と優しい母親を持つ。
地球に降り立つ時に生まれ変わって天使(テクタイト/天然ガラス)になった存在。
天然石やモルダバイトに認められる、モルダバイトの王。
一人称は『俺様』が主なのだけど…
※クラールはチェコ語で『王様』という意味。

大魔王アレース(火星の隕石。火星の意味)
火星の大嵐に吹かれて荒くれ者になり、地球にやってきた時に、地球滅亡の野望を持つ。
トンデモ大魔王!(なんでこんなのがうちに来てしまったンだヨ!チクショオオえーんアセアセ/作者談)
電磁波を身に纏う事で、悪の大魔王に変身!!
(勘弁してくれぇえええ!!マジで!!泣/作者談)

アレースの家族構成
奥さん(火星の保安官のロックと知り合い)
長女 ニケ(クールで勝気な美女)
(一人だけパラサイト隕石。あとはモルダバイト)
長男 モルダ(優しい温厚な兄)
次男 クラール(俺様的な強気な性格)
三男 ケイ(甘えっ子だが意思は強い!)

台風達……猛烈に強そうなバケモノ的な存在。
『悲しみ』『怒り』『苦しみ』
それらの感情をバチバチと唸らせて巻き起こす台風は、人間の命を奪う恐ろしい凶器になる。
※電磁波も影響していて、プラズマと霊には密接な関係があるらしく、実は台風にも感情があることが判明しました。(マジかよ💦)

隕石達……大魔王アレースの手下達。
地球上の全ての隕石は大魔王アレースが操ることができるらしい。
その中には、アレースの子供もいれば、全く血は繋がっていない手下も存在する。
電磁波を発して、台風を発生させたり、日本に台風を呼び寄せるのは、コイツらの仕業らしい。
……と、夢でアレースが語っていました💦

ロック(味方側。火星の保安官)
火星の地表の隕石で、凶暴化してしまったアレースを『縄でくくりつけて下さい』とアレースの奥さんに頼まれた。
しっかり者ではあるけれど、今回はまだまだ力不足であったために、涙を飲むことに…。

ムーン(月の隕石。月のカケラ)
ロックさんと共にやってきた仲間。
実は順番が大切で、ロックさんと会ってからアレースに会ったため、絶望せずに助かりました。
今は、あまり力を持てずにいる存在。


以上。今回の登場人物です。

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ガハハハッ!!と下品に笑うアレース。
しかし、そのあと、『電磁波放電カードα!』(アイテム名だけドラえもんの声で/笑)によって、魔力を無効化されました。
それから、アレースは正気に戻ることが出来ました。

アレース
『悪かったな。息子よ…(チュッと額にキス)』

クラール
『な、何すんだよっ💦(ちょっと焦りながら)』

アレース
『愛情表現を…(チュッと頬にキス)』

この瞬間、クラールはモルダバイト会議の時よりも若くなり、17〜20歳くらいの美青年の姿に変えられていたのです。
……不思議な事に、このオヤジさんからキスをされた瞬間に、漢らしい信長様みたいなイメージから、クラールは、髪がサラサラとしたショートヘアの美青年になっていたのです。
これはオヤジさんの魔力のせいかも知れません。
なのに、性格はクラールのままなので不思議な話なのですけれど。

クラール
『ばっ!バカ!ふざけンじゃねェ!!(手で振り払って怒ってる感じ/笑)』

アレース
『……(しゅんとして)』

クラール
『あー?…オヤジ…どうした?』

アレース
『失恋の痛みを少しでも慰めようと思ったのに…(パクリとチョコレートを食べながら、ポロリと涙を流して)』

アレースとクラールは、共に同時に宇宙一美しいパワーを持つブレスレットのシルフィアに惚れていたのですが…。
フニャフニャ…もにょもにょ…な理由でフラれたのでした。
(⬆︎どんな理由だよ!⬅︎言えないんだよ!実話でもあるからプライバシー保護のためだ!作者談)

クラール
『あー……そ、それは…(すごくフクザツそうに父を見てから、大きく息を吸い込んで)
俺で紛らわそうとするな!
バカオヤジーー!!
(大声で怒鳴り散らす)』

アレース
『父さんと…一緒に寝てくれないのか?(寂しそうに)』

クラール
『寝れるわきゃねーだろ!
ヘンタイ色魔が!!
(大声をあげて怒鳴り散らす)』

アレース
『……残念だ。
ケイは赤ん坊のようなものだし…。
母さんはそばにいないし…。
息子のモルダは…。モルダには全く魅力を感じないし…(ショボン)』

クラール
『……兄さん…💧いや、ここは喜ぶべきか?
こんな変態に好かれたら…たまったもんじゃないぞ💧』
↑アレースに聞こえないように、ぼそりと呟く。

クラール
『とにかく、今日はもう寝るよ。おやすみ』

アレース(優しい笑顔で)
『ああ。おやすみ(チュッと額にキス)』

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次の日。

クラール
『父さん。優しくなったのかな?
あんなに笑顔で(クスッと笑いながら)』

TV
『ニュースをお知らせ致します。
台風12号が日本上陸から経路を変えて…』

クラール
『やっぱり、電磁波の影響だったのか。
でも、良かった!
これで、一安心(ふぅ。と一息つく)』

シルフィア側のメッセージ(電波で知る)
『どうしよう。台風がこっちにやってくるかも…』

クラール
『シルフィア!!(ガタンッとテーブルに両手を付きながらニュースを確かめる)』

TV
『北陸に進路を変えて……』

クラール
『ヤバイ!!アイツのところに台風が!!
……オヤジの電磁波を!!
って、すでに…電磁波がなくなってる(ガクンと膝をつき)
……俺は…何もできないのか…?
あいつのために……俺は何も…!!(項垂れながら)』

アレース
『息子よ。私はすべての電磁波と隕石とつながりを持つことが出来る』

クラール
『えっ?!そ、それじゃあ…!(嬉しそうに顔を上げて喜びながら)』

アレース
『ただ、それだけだ』

そう言って、スーッと通り過ぎて自室に籠るアレース。
このままでは、父親は何も教えてくれない。
台風を消す方法が何かある気がしたクラールは、火星の保安官のロックに相談することにしたのです。

クラール
『あの台風をかき消す方法って…。
ロックさん、何か知らないか?
知っていたら教えて欲しい。
俺は、あの台風から人間たちを護りたいんだ!』

ロック
『あいつら(台風12号ドルフィン)を満足できるのは、あの暴走をすべて受け入れられる度量の深さを持ち合わせたものじゃなきゃいけねぇ。
……でも、あんなに荒(すさ)んだものなんて…。
攻撃力が強すぎて誰も手が出せねぇ……💦』

クラール
『じゃあ……どうすれば…』

ロック
『あの暴力的な何かを、受け止められる何かに変換できるパワーを持ったヤツじゃなければ、台風なんて抑えられねぇ…』

クラール
『……ロックさん。
それ、俺なら…できるかも』

ロック
『あン? なんだって!?』

クラール
『(なぜか顔を赤らめながら恥ずかしそうにしながら)俺なら……満足させられる……かも///』

ロックは嫌な予感がしました。

ロック
『クラール!!(引き留めようと手を伸ばして)』

クラール
『ん?なんだ?(きょとんとした目でロックを見つめる)』

ロックはこの時、自分の中に深くどす黒いものがあることを知りました。
彼はカウボーイハットを深く冠りながら、クラールに顔を伏せて言いました。

ロック
『……頼む。お前にしか出来ないんだ。
あの台風をかき消すなんて……!
だから…!(ギュッと歯を食い縛りながら)
だから、頼む!!お前の力で荒れたおやっさんが創り出した台風をかき消してくれ!!』

この時、どんなに彼は胸を痛めていたのか。
ロックは静かに涙を流しました。
クラールに見られないように……。

すると、クラールは柔らかに微笑んで
こんな風に言ったのです。

クラール
『当たり前だ。俺のクソオヤジが生み出したのなら、それを止めるのは俺の役目だから…』

ロックは何も言い返せず、クラールが去って行くのを、ただ黙って見ていました。

彼の姿が見えなくなると、ロックは小さくつぶやきました。

ロック
『…ックショー!!チクショーッ!!
何が火星の保安官だ!!
あの力に俺は…!
俺は…手が…足が…震えちまってる…!!
アイツを護ってやりてぇのに!
……俺は…俺はアイツよりも…
そうだ。俺も思っちまったんだ。チクショー!
……より多くの人間を護りたい、と』

彼は本当に悔しそうに拳を震わせていました。
それを、月の隕石のムーンは見て言いました。

ムーン
『ロックさん。お気持ちをお察しします。
……でも、これは……(悲そうに)
私もロックさんと同じく
人間たちに生きていて欲しい!!
……もう、クラールにゆだねましょう。
未来を…希望を…!!』

お月さまも悲しみで目に涙を浮かべながら
ロックと同じ意見を伝えたのです。

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クラールは再び父親の部屋を訪れました。

クラール
『なあ、オヤジ。
オヤジはあの台風と繋がる事ができるんだよな?』

アレース
『ああ。もちろんだ』

クラール
『今まで、こんな台風を消したヤツなんていないだろう?
俺が第一人者になってやる。
……俺は、台風と隕石を食い止めたい!』

アレース
『ならば、お前は人身御供となれ』

クラール
『えっ?』

アレース
『こいつら隕石、台風、この者たちすべての怒りと嘆きと悲しみを、その身と心を持って慈しめ!!』

クラール
『……っ!!そ、それは……』

アレース
『お前にしか、こいつらを満足させることは出来ないだろう。
まあ、いい。まずは私のものとなれ。
私に抱かれるがいい』

クラール
『……いやだ。できない…』

アレース
『ならば、人間どもの誰かが亡くなってもいいのだな?』

クラール
『Σなっ!?そ、そんなの!!』

アレース
『ならば、私のものとなれ。
満足させてみろ!
それにより、お前が台風を満足できる力を持つかどうかを……見定めてやる』

クラールはアレースに強引に押し倒されて、唇を奪われ、さらに無理やり服を脱がされて……。

クラール
『……はぁ、…はぁ…んっ…(相当苦しそう)』

アレース
『(胸元にキスをしながら)さあ、この私を受け入れてみせろ!(グッと押し迫り快楽の果てへ)』

クラール
『はっ!はぁああっン/// い、いや!
イヤダァアアアッ!(涙をポロポロと流しながらアレースを突き飛ばそうと手を伸ばし)』

アレース
『(ガシッとその手首を掴むと、クラールの唇を強引に奪い取る)フッ。やめても……いいのだぞ?
台風は消し飛ばすことなど出来ぬだろうがな。
より多くの人々の命が奪われるだけだ。
(不適にニヤリと笑いながら)
だが、お前は無事でいられるからなァ?』

クラールの脳裏に、優しい笑顔で笑うシルフィアの姿が見えました。
それが、粉々に砕かれ、破片となり、飛び散って床に散らばる。
そんな映像が浮かび、闇の中へと消えたのです。

クラール
『嫌だ!!俺はアイツとはもう…なんでもない関係になったけれど…。
でも!それでもいい!!
俺は!俺がアイツを護りたい!!
モルダバイト会議で知り合った津々浦々の…
この世界に生きる生命を護りたい!!』

アレース
『ならば!ならば、私を満足させてみよ!』

アレースは強引にクラールの身体を犯します。

クラール
『はぁっ/// ああああっ!!はぁ……ンンッ!』

ドクンッ!
クラールの中に欲望が満たされたのを感じると、クラールは自らのプライドを蹂躙されたように、とても悲しい想いに包まれました。

(何がモルダバイトの王だ。醜いだけだ)

誰かが自分を侮辱する声が響きます。
これは、想像でしかありませんが、クラールにとっては、とても耐え難いものでした。
それでも彼は、ギュッと歯を食い縛りながら顔を上げて、アレースに微笑んで見せました。

クラール
『はっ、はぁ…!ンッ///
……どうだよ?満足したかよ?クソオヤジ!!(吐き捨てるように言い放つ)』

アレースは、満足気に歪んだ笑みを浮かべると、クラールから離れてサッと片腕を広げました。
バサァッと漆黒のマントが広がり…。
ズラァアっと、いつの間にか体格の良い、鬼のようにゴツイ者たちが並んでいました。

アレース
『まだまだ終わりでは無い!
これからが本番だ!
さあ、私の可愛い隕石達よ!
クラールがなぐさみものになるそうだ!!』

隕石達(めちゃくちゃ沢山)
『おーー!!』

アレース
『台風達よ!!クラールが貢ぎ物になるそうだ!
お前たちを満足させてくれる…とな』

そしてアレースは、もう片方の腕を広げます。
バサァッと漆黒のマントが広がり…。
ズラァアっと、いつの間にか獣に近い人間の姿をした獰猛(どうもう)な者どもが並んでいたのです。

台風(かなり強そうな者達が沢山)
『この私達を満足させるだと?
フッ。面白い!!やれるものなら、やってみろ!!』

アレース
『フフッ。フハハハッ!!面白い!!
コイツらを満足させられるのか
やれるものならやってみろ!我が息子よ!!』

外見が鬼のような隕石は、クラールの腕を強引に引っ張り、彼の着ている服を無理やり剥ぎ取りました。
それからクラールに覆いかぶさり、彼をよって集って複数の隕石で蹂躙したのです。

クラール
『はぁっ!ンンッ///』

隕石達はバチバチッと凄まじい稲光を光らせ、クラールの体内に放電します。

クラール
『あっ、はぁああっンンッ/// ンンッ!アアッ!!』

クラールの特殊能力で性欲に変えられた嵐を呼び起こす電磁波は、パリパリッとクラールの身体を突き抜けて、彼の意識を奪おうとしました。

クラール
『はぁ、はぁっ!
ま、負けて…たまるかよっ!!』

キッとクラールは隕石達を睨みつけると、自分の腕を掴み、パネルを取り出しました。
その瞬間、キューブボックスのような四角い虹色の箱に変わりました。

クラール
『喰らえ!快楽のビジョン!!』

クラールは虹色のキューブボックスを隕石達に投げつけました。
そこには、もう一人のクラールのビジョンが映し出され…。
隕石達は本物とニセモノの区別がつかないのか、クラールの写し出したビジョンに、かぶりつきました。
そして、強引に……。
目も当てられないほど、蹂躙の限りをつくすのです。

クラール
『ハンッ。好きにするがいいさ』

吐き捨てるように言うと、隕石達の光景から目を逸らし、続いて台風達のもとへやって来ました。

彼が一歩、歩くと……シュンッ!と
隕石の一体が満足して消えていきます。

再び一歩歩くと……シュンッと
別の隕石の一体が満足して消えて…。

彼が台風に近づけば近づくほど
隕石達は快楽の頂点に達し、この世の未練から解き放たれて姿を消してゆくのです。

ザッ。すべての隕石の面影が消えたあと。
クラールは、あの『美女と野獣』に出てくるような野獣、二本足で立つ人間にも似た野獣達のもとへやって来ました。

台風達
『ガルルルッ!!』

バチバチバチッ!!
強い電磁波を身にまとい、奴らはクラールに襲いかかります。

台風の一つ
『グルォオオオッ!!人間が…!人間が憎い!
お前を…!!お前を喰らってヤルゥウウ!!
(唸り声を上げてクラールに噛みつこうと襲いかかります)』

クラール
『いいぜ? 相手をしてやるよォオオ!!
俺の分身がナァアアッ!!』

勝ち誇ったような笑みを浮かべながら、腕からパネルを取り出して、キューブボックスに変換させ、台風の一つに向かって投げつけました。

パキィイイインッ!!

台風の一つはクラールのビジョンを、これまた本物だと思い、パネルをむしゃぼり食べ尽くしました。

台風の一つ『最高だぜぇえええ!!』

その瞬間、パシュンッと台風の一つはかき消えました。
一番欲しかったものを手に入れる事ができて、満たされたために、浄化されて、かき消えたからです。

クラール
『フフッ。アハハハッ!!
そんなもンで良けりゃあ、いくらでもくれてやるぜ(まるで悪魔のような笑みを浮かべながら)』

別の台風の一つ
『俺はこっちが欲しいンだよォオオ!』

クラールはいきなり腕を掴まれて、強引に引き摺り込まれました。

クラール
『Σしまった!!
ビ、ビジョンが…つながれっ…!!』

クラールの本体の快楽のビジョンにアクセスされたため、クラールはなかなかそのビジョンを切り離す事が出来ませんでした。

別の台風の一つ
『(クラールの首筋をガブリッと噛むとペロリと舐めて)……美味いなァ。もっと、味わせろよ』

クラール
『はぁああっ!!ンンッ///』

繋がれてしまったビジョンは、クラールの身体を貪ります。

別の台風の一つ
『あんな人間なんて、何人死のうが構わねェだろ!!もっと、俺達と良いことをして、楽しもうゼェ!!(情欲の塊をクラールの体内に流し込む)』

クラール
『はぁっ!!ァアアッ///』

また別の台風の一つ
『こっちも満足させろよなァッ!(強引に身体を引き寄せて自身をねじ込ませるように挿れて果て)』

クラール
『ンッ!!はぁあっンッ!!はぁ…はぁ///』

パシュンッ! パシュンッ! パシュンッ!
満たされた台風のカケラ達は、この世から消滅していきました。

クラール
『……はぁ…はぁ…』

ふらりと倒れそうになるクラールに、何者かの腕が差し出されて彼を強引に引き上げました。

クラールは顔を上げると、今の自分より年上で長身の長髪の青年と目が合いました。
彼は真っ白な和装を身に纏っていました。
彼は穏やかに笑っています。
今まで見た、どの人間とも、どの天然石とも別の存在でした。

クラール
『(放心状態になりながら無言で見つめている)』

『よくやった。よくぞ私を助けてくれた』

クラールの耳には、そのような言葉が入ってきました。

クラール『えっ?(きょとんとして)』

『私は地球の意思だ』

クラール
『地球の……意思? アース…?』

アース
『私はお前に感謝をする』

クラール
『感謝……?』

アース
『(グイッと強引にクラールの顎を持ち上げると、唇を貪るようにキスをして)……お前は美しい。私のモノとなれ』

その瞬間、アースの指先に光りが放たれ、その光りがクラールの額に刻まれました。

クラール『ああっ!!』

クラールは痛みのために額を抑えました。

アース
『また会おう。モルダバイトの王よ』

こうして、クラールの目の前に現れた地球の意思は姿を消したのでした。

クラール
『……良かった。これで…台風が…治って…』

クラールは、ペタンとその場に座り込みました。
座った途端、彼の中にどうしようもなく様々な感情が流れ込んで、その胸が押しつぶされそうになりました。

クラール
『うっ……ううっ、うわぁあああん!!』

クラールの髪は少し伸びて、一、二歳、また若くなりました。
彼はポロポロ涙をこぼして泣いていました。
そこへ……。
そっと、腕が伸びてクラールを引き上げたのです。

アース
『大丈夫ですか?
……本当に、よく頑張りましたね』

アースはクラールを抱きしめると、その頭を優しく撫でて微笑みました。
クラールはアースに抱きつくと、チカラの限り声をあげて泣き叫びました。
それほど彼の心は、粉々に砕かれかけていたからです。
それでも……彼が、彼の心がバラバラにならなかったのは、途中で天然石の仲間達のヒーリングによるものと…。
この地球の意思のおかげかも知れません。

泣き終わったあと、クラールはおぼろげな瞳で放心状態となってしまいました。
そんな彼を、アースは無言で優しく抱きしめて、クラールを撫でで慰めてくれたのです。

これが、クラールと地球の意思であるアースとの初めての出会いでした。

次回へ続きます。

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あれ?続くの!?これが?!
……実は、この先にも書きたいお話があるのです。
この話を信じるかどうかは、皆様のご判断に任せるとして……。

結果としては、クラールが人身御供となった事で、台風ドルフィンは温帯低気圧に変わった事は間違いないのだと思います。
……そうでなければ、あのスピードのえらく遅い台風が、いきなり温帯低気圧に変わるなんてアセアセ

とにかく、2020年9月に発生した台風12号ドルフィンは日本列島を直撃する予定が、予想の進路を変更し、まだ日本を通過中にも関わらず、温帯低気圧に変化を遂げたのは間違いありません。
……これが、皆さまに伝えたかった、最初のお話です。