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★media news★
昨日のITmediaビジネスオンラインで、連載記事が公開されました。
完全没入体験のテーマパーク、イマーシブ・フォート東京について書いています。
単なる体験ルポではありませんのでぜひご一読ください。
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今日のテーマはセリ鍋。
セリについて私はほとんど知識がなく、「春の七草粥」の中にはいっているなあという程度でした。
そのセリが鍋になってでてくる「セリ鍋」というものを仙台や岩手の一関で続けていただく機会がありました。
セリの鍋ってどんなものだろう。と思っていると食事をご一緒したS社長が、
「セリ鍋は根っこの部分がおいしいので一度食べてみてください」
と言います。
セリは食べたことがありますが根っこを食べたことはありません。
なんだろうと思ってセリ鍋ででてきたものを見ると、なんと、セリがまるごと根っこまで入っています。
「セリについてる土を完全にきれいに洗ってとらないといけないので、セリ鍋はとても手間がかかりますが、その分とても美味しいです」
そういわれて食べたのですが、これが本当に美味しい。
中にはセリと鶏肉、きのこと豆腐が入っていたか。
とてもシンプルなしょうゆベースのだし汁です。
(写真 東北醤油HPより この緑の茎の下の方にあるのがセリの根っこ)
セリは食べるとシャキシャキ。
そして根っこの部分をいただくと、なんとも言えないうまみがでてきます。
歯ごたえのある根っこ。そこからじゅわーっとうまみがでてきます。
なんとも言えない美味しさ。
セリ鍋って本当に美味しいなあと驚いたものでした。
それから日があまりあかない時に再びセリ鍋をいただきました。
これまた変わらぬ美味しさ。
丁寧な下処理をしている店なら確実においしいセリ鍋をいただけます。
さて、そのセリ鍋について、昨日の日経新聞夕刊で、発酵学者の小泉武夫先生が「食あれば楽あり」の連載で「仙台セリ鍋 力強いほろ苦みと歯応え」と題してセリ鍋について書かれているではありませんか。
いつも小泉先生の連載は読んでいますが、今回はセリ鍋とあって興味深く拝読。
(写真 日本経済新聞夕刊 2024年3月25日 食あれば楽ありより)
やはりセリ鍋のセリの根っこの話が書いてあります。
(以下、日本経済新聞夕刊より)
「歯応えの中から強い芳香とほろ苦みがじゅわりとたぎり出るのである。
その野趣性のある趣はゴボウのそれと酷似している。セリの根もゴボウも常に土の中にあって、地上の茎や葉に栄養を送っている縁の下の力持ちである。だからこそ、、力強くしっきかりとしたうま味と香りを宿しているのだろうと思った。」
(以上ここまで一部抜粋)
小泉先生独特の表現も入りながら、セリの根っこの美味しさを解説してくれています。なるほど、根っこは確かに栄養を送り出す縁の下の力持ち。
だから噛めば噛むほど美味しさが、味わい深いうま味がでてくるのだとよく分かりました。
土の中で頑張っている根っこ。
目立たないですが一番重要な根っこ。
この根っこをしっかりと地中に張ることが植物にとっては成長の原資になります。
人も同じだろうなあと思いました。
目立たないこと、地味なこと、つまらないことも地道にしっかりとやり続けると、それがいろいろなところから養分を吸い上げるようになり、しっかりと味のある根っこになり、いずれ人の魅力となって表れてくるはず。
人もセリ鍋のようでありたいと感じた文章であり、思い出すセリ鍋の美味しさでした。
次回いただく時には、根っこの意味を感じながらいただきたいと思います。
今日も根っこを大事にしていけるいける!!