今年の冬は「暖冬」だと言います。

この数日は急に寒くなった感じもありますが、思い出せば、11月はかなりあたたかく初夏のような暑い日が続きました。

12月も前半は暑く、1月になっても時々気温が高い日がありました。

2月にすこし寒い日や、雪の日もありましたが、平均して気温は高かったのです。

 

(写真 日本気象協会 4月までの平均気温予想)

 

気象庁では以下のようにこの暖冬について語っています。

 

(以下、気象庁HPより抜粋)

 気象庁は、この冬(昨年12月~今年2月)の平均気温は平年より1・27度高く、1898年の統計開始以来、2020年シーズン(平年比プラス1・43度)に次ぐ2番目の暖かさだったと発表した。

 

 気象庁異常気象分析検討会(会長=中村尚・東京大教授)は4日、高温の要因を分析。中村会長は「顕著な暖冬で、かなり異常な状態と言える」との見解を示した。

 気象庁によると、この冬は全国153地点のうち31地点で平均気温の過去最高(タイ含む)を記録した。冬の全国平均気温は、変動を繰り返しながら100年あたり1・24度のペースで上昇しているという。

(以上ここまで抜粋)

 

気温は上がっているのです。

地球が暑くなっているのです。

そして徐々に冬も夏も気温が上がる。

 

今年は3月、4月もあたたく、そのまま夏にはいるのでなないかと言われています。

こうなると日本の四季はだんだんなくなってくのかもしれません。

 

夏から一気に冬に変わった23年。

冬から一気に夏へと変わりそうな24年。

基本的に気温は高めとなり、端境期である春と秋がだんだんなくなっていく。

そして冬も冬らしさがなくなっていく。

それがこれからの日本の季節となるのでしょうか。

 

私は秋のすがすがしい感じ、空気のにおいが変わる感じがとても好きです。

澄んだ空気の中で思い切り深呼吸したくなるのが秋。

寒くないし暑くもない。

そんな中で木々が赤く変わっていく様は日本ではよりよい季節に感じる瞬間です。

 

春はやっと冬の寒さから抜け出し、厚手のコートがなくなり、フレッシュなスーツやジャケット、シャツに衣替えし、新しい生活がスタートする。

サクラが咲き、春のそよ風がふっと抜けていく感じもいい季節です。

 

ファッションで言えば、秋と春は一番おしゃれができる期間でもあります。

Tシャツとパンツ、ワンピースだけという単品の出で立ちではなく、そこにジャケットをあわせたりシャツを着たりニットを羽織ったり。

色も考えたり。

スカーフをまいたり。

いろいろとおしゃれができる季節が春と秋です。

 

その春と秋がなくなり始めています。

ここにあわせてアパレル企業は在庫を積むと、今では確実に在庫過多となり、在庫が残るようになってきました。

 

こうなると春と秋の商品は自然と数が減り、夏と冬偏重型の品ぞろえになります。

ファッションが夏と冬のふたつになってしまう。

 

これではおしゃれを楽しむなんていう余裕もなくなってしまいます。

このような単調なファッションになってしまうこともある意味、地球温暖化の影響です。

ファッションぐらいいいだろうと言うかもしれませんが、人の感覚はこのような小さな変化に敏感に反応します。

 

季節にあわせた食事を楽しむ。

季節にあわせたおしゃれを楽しむ。

季節にあわせた旅にでかける。

 

人は季節によって行動を変えていきます。

日本の四季はその意味で日本人のきめ細やかな感性を生むのに大きく役立ってきたと思います。

 

なんとかこの日本ならではの四季が残っていくように祈りたい気持ちです。

商売だけでなく、感性を守るためにも。

 

今日も日本の四季を意識していけるいける!!