アメリカと言えばビール。

アメリカと言えばクラフトビール。

アメリカと言えばビールとピザ。

そんなイメージはいまや昔。

今の米国人の特に若者は、ビールをはじめアルコール離れという傾向もあるようです。

 

米国のビール消費が前年比で5%以上減った。

出荷量も3%以上減少していて、実際の消費も減っている。

ビール人気が少しずつですがなくなっているようなデータです。

 

さらに以下のような消費者調査結果が紹介されていました。

 

(日本経済新聞 2024年2月3日より一部抜粋)

米業界調査IWSRのデータによると、ビールの米国での国内出荷量は2016年ごろ減少に転じた。米消費者調査ギャラップのアンケートで、ビール・ワイン・蒸留酒のうち「最も好きな飲み物」としてビールを選んだ人の割合は、1992年の47%から2023年には37%まで低下した。
代わって伸びるのがハードセルツァーだ。フルーツ風味などで飲みやすく、低糖質・低カロリーを売りにして「健康的な」飲料を求める消費者のニーズを取り込んだ。

(以上ここまで抜粋)

 

実際の消費だけでなく、好きな飲み物は何かという質問で、ビールが一番好きという人が減少しています。

割合で言えば37%あるので、まだ、酒の中では人気のある飲み物ではありますが、その支持率が減っているということです。

 

(写真 米国のハードセルツァー バドワイザーも)

 

米国ではバドワイザーもバドライトセルツァーというハードセルツァーをだしています。

ハードはアルコールという意味。

セルツァーは炭酸水です。

 

アルコール入り炭酸水というのがハードセルツァー。

 

その意味では、すでに日本にもたくさんのハードセルツァー的な蚤の物があります。

焼酎のソーダ割り。

缶酎ハイ。

スパークリングワイン。

スパークリング日本酒。

 

しかし本来のハードセルツァーは、低糖質・低カロリー・薄めの味のものが多いので、日本にあるようなものとはすこし毛色が違います。

 

米国でハードセルツァーが人気になっているのは、今までとりすぎていた糖分やカロリーを抑え、さらにアルコールの大量摂取による病気を防ぎたいというところからでてきている切実な消費者ニーズを背景にしています。

 

同時に、物価の高さ。

特に外食でのアルコール飲料の高さに辟易している若者が多いのです。

なにせ普通のレストランでビール一杯頼んだら15ドルはします。

下手したら20ドル近い店もあります。

ビール一杯2000円以上したらばかばかしくて飲んでいられないというのもわかります。

だから外では飲まないようにして家で飲むのだけれど、そうすると低アルコールあるいはノンアルコールで、低糖質、低カロリーのハードセルツァーのほうが、自分の時間を長く正常な状態で楽しめるから好まれるということでしょう。

 

このブログでもたびたび紹介しているソバーキュリアス的な流れも確実にでてきています。

飲めるけどあえて飲まない。

そんな流れが世界的にでてきています。

 

アルコールを取り巻く環境が確実に変化する中で、それでもアルコールがつくる楽しい空間、賑やかな空間が私は好きです。

アルコールを適度に楽しみながら、同時に世の中の流れを少し取り入れていく必要があります。

 

アルコールに関連するビジネスを考えていけるいける!!