もしトランプ大統領が再び誕生したら・・・。
「もしトラ」と呼ばれるトランプ前大統領が11月の大統領選で再選される可能性が少しずつでてきています。
映像で見るトランプさんは、昔の大統領の頃のようなダンスを見せて、自身に満ち溢れた感じです。
すでに大統領再選を確信しているような印象。
いかにもアメリカ人が好きそうな、強い、自信のあるリーダーの印象です。
実際のところはスーパーチューズデーもこれからなので、これからの米国大統領選の行方を見守らなければまったく分かりませんが、以前に比べると「もしトラ」の可能性が少しでもでてきていることには注意しなければなりません。
何しろ今年、2024年は、新しいことが起こる年です。
今までの常識がまったく通用しないようなことが次々と起きる年と言われています。
「さすがにもう一度トランプ大統領を選ばれることはないだろう」
というのがこれまでの常識だったとすれば、それこそ、実現する可能性が高いものになるかもしれないのです。
もしトラはあり得るのです。
仮にそんな現実があるとすれば、現在米国が進めているさまざまなことはストップされたり、方向が変わることになります。
その一つが自動車のEVシフトの見直しです。
電気自動車がこれからの自動車業界のメインストリームであることには変わりはありませんが、今のバイデン政権がEVシフトを一気に進め、米国でのEV普及率を50%にしようとしていたものが30%程度に減速させる可能性があるのです。
早くもゼネラルモーターズ社はプラグインハイブリッド車の米国投入をすると発表しています。
今後はEVのみに集中するとしていた方針の大転換です。
フォードもEV投資の撤回、縮小を進めるとしています。
トランプさんはEV嫌いとして知られ、EVのみに傾倒する自動車メーカーはそのやり方をシフトせざるを得ないとみられています。
理由は、トランプさんはそもそも地球温暖化に懐疑的。CO2排出規制などにもかなり消極的です。
あわせて、EV化すると米国の自動車業界で働く大勢の労働者が職を失う問題を指摘。
米自動車労組を味方につけたいトランプさんとしては、ここの基盤を固めたいという選挙対策も見えてきます。
もしトラになると、EVに乗り遅れていた日本自動車業界は救われるかもしれません。
結果的にプラグインハイブリッド車に強いトヨタなどは、米国市場で息を吹き返す可能性もでてきます。
米国選挙結果によって、自動車業界は多く戦略転換を促されます。
きっとこの影響はさまざまな業界に広がるでしょう。
この数年間で各社が投資してきたものがすべて意味がなくなり、新たな投資、新たな戦略構築を想像しながら進めなければいけないという難しい局面になってきました。
もしトラで世界はどうなるか。
今日も不透明な世の中での生き方を考えていけるいける!!