1988年からフジテレビで放送されたコント番組。
「ごっつええ感じ」「とぶくすり」「笑う犬」や「はねるのとびら」などのようなコント番組の形のもととなった番組で、当時全国的に人気の出始めたウッチャンナンチャン・ダウンタウン・清水ミチコ・野沢直子(後期に渡米のため降板)のいわゆる「お笑い第3世代」が出演し、時間帯も「ねるとん紅鯨団」の後ということもあり、大人気をはくしました。ウンナンとダウンタウンが競演した伝説的な番組。
ウンナンの「やるやら」や今の「ゴリエ」などの「キャラクター」が強調されたのもこの番組の特徴で、浜ちゃんの「江戸っ子とおちゃん」、ダウンタウンの「浪花の浴衣兄弟」、ミッチャンの「みどり」、ウッチャンの「ムラさん」、松ちゃんの「ガララニョロロ」など数々の名キャラクターを輩出しました。年に数回「キャラクター祭り」と銘打ってお客さんを入れてのイベントもありました。
また、当時のバブル時代を反映して、出演者の服装もスタイリストがバチっとキメたお洒落なもので、オープニングテーマも当時お笑い番組とは思えないミュージックビデオ風のもので、以下のような当時大人気だったバンドを採用しています。
・「女神たちへの情歌」サザンオールスターズ
・「フリフリ’65」サザンオールスターズ
・「働く男」ユニコーン
・「スターな男」ユニコーン
・「Believe In Love」リンドバーグ
構成は毎回テーマがあり、前半はそのテーマに沿ったショートコント、CM明けに「バッハスタジオ」という音楽をテーマにしたコーナーをはさみ、後半はシチュエーションコント、そしてエンディングトークで松ちゃんの一言コーナーで締め。
ショートコントでは前述のキャラが登場するコントのほか、ナンチャンが言うちょっとしたことが原因で自殺、殺人、放火になってしまうマンションコント、松ちゃんとナンチャンがカウボーイ衣装でギターを持ち杉良太郎の「荒野のポリスマン」を歌う「スナフキンズ」、松ちゃんが映画監督で演技指導の長セリフを毎回言わされる「違う」などが印象的です。
「バッハスタジオ」は、もともと「バッハスタジオのある町」というもので、最初は毎回先生を招いて音楽の勉強をするというものでしたが、デーモン小暮がゲストに来てからは「ヘルベルト・フォン・デモヤン」と称し、毎回音楽をテーマにいろいろなこと(メジャー調の曲をマイナー調で歌うなど)をやってました。
そして、「バッハスタジオ2」とリニューアルをしてからは、当時のバンドブームを反映し、ユニコーン、ブームなどをゲストに迎えてメンバーでバンド演奏をするというものに変更。「フォーエバー・フレンズ」や「あまちゃでカッポレ」などのオリジナル曲も生まれました。
シチュエーションコントでは「宅配コーヒーBy The Way」、「いまどき下町物語」、「ひと夏の湘南物語」などがあり、ここでガララニョロロやムラさんなどのキャラが生まれました。個人的には松ちゃんの演じる演歌歌手の大御所(松本コウタロウ?)が好きだった。
番組放送中には野沢直子とナンちゃんの恋仲などが噂されました。本当かどうかはわかりませんが。
その野沢直子も番組後期には渡米のため降板。メンバーはそのままに継続となりますが、その後半年ほどで番組は終了。ウンナンは「誰かがやらねば!」、ダウンタウンは「ごっつええ感じ」へと活躍の場を移します。
当時のビデオは今見ても面白い。ぜひDVDボックスかなんか出ないかなぁ(無理かぁ)。。。
ところで、後番組の「夢がMORI MORI」にはなんだかほんとにがっかりでしたね。。。